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この作品は前作「能力者たちの詩編歌」の続編です。前作を見てない人はまずそちらを見てきてくれると話が理解しやすいと思います。
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希望に満てる知識欲

#9


シエル視点

黄緑色に輝く石板。
やけに不思議に見えて、あたしはそれに手を触れた。

その時。

黄夏「…きゃあ!!」
アルト「わっ!?」
ソプラノ「おっと」
レイル「きゃーっ!?」
神威「えっ?!」

シエル「え…!?」

突然降ってきた檻に、あたし以外の全員が捕まった。

『挑戦者よ』
シエル「うわびっくりした何!?!?」

『そなたの勇気を見せてみよ』
レイル「シエル!?どうしたの!?」
シエル「声がっ…頭の中に、直接…!!」

『希望を忘れてはならない』
シエル「…希望…?」

『その知識を以て、仲間を救え』

その声が途切れた瞬間、床に穴が開き、お姉ちゃんたちを捕らえた檻が落下する。
アルト「うわぁああああ!?」
レイル「きゃああああ!!」

シエル「みんな!!!」

床の穴が閉じる。静かになった空間に、輝きを失った石板とあたしがいる。

シエル「あたしが…みんなを助けなきゃ!」

神殿の大きな扉を開け、先へと進んだ。


シエル「……研究室?」
本棚には難しそうな資料とか本がたくさんあった。その中の一冊が、
石板と同じように、黄緑色にぼんやり光っていた。
シエル「これを開けってこと…なのかな?」

シエル「…ひっ!?」

本を開いて、思わず悲鳴を上げてしまった。
開いたページには、茶色くなった血の跡がこびりついていた。
…しかし、奇妙な点があった。

シエル「これ…鏡?」
血のしみに所々、自分の姿がぼんやりと映る鏡のような面が見えていた。
シエル「…磨けば映るようになるかな…?」
近くにあった水道でぼろ布を濡らし、拭いてみる。
シエル「まぁ血の跡だしそんなすぐにはとれn…取れるなぁ((」

意外にも鏡はすぐに綺麗になって、あたしの顔がよく映るようになった。
シエル「なんかいいことした気分だなぁ」

と思っていたのも束の間、鏡に映ったあたしがひとりでにしゃべりだした。

「ねぇ、怖いでしょ」
シエル「…!?」

「今、あたしが一人で頑張らないと、みんなは解放されない」

「みんなはあたしに期待してるよ」

シエル「急に何…!?あなたはなんなの…?!」

「ねぇ、怖いね。」

「[太字]みんなから期待されて、いい働きを強いられるのは。とっても怖いね。[/太字]」

シエル「…嫌っ!!」
恐ろしくなって本を落とす。
息は荒くなって苦しい。

みんなが期待してる___
シエル「あたりまえでしょ、あたしにかかってるんだから…!」

あたしがやらないと、みんな悲しむ___
シエル「だから、あたしが頑張るんだって…!」

こんな役なんて嫌、誰か助けて___
シエル「だからっ、だから…!!」

シエル「あたしは…あたしが…!!」

パリンッ

[小文字]____なにかが割れる、音がした。[/小文字]

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

キラキララビリンス意識しましたごめんなさい☆
シエルちゃんのシーンは書いててめちゃめちゃに楽しいです。

2024/11/18 14:56

おとうふ ID:≫rpvJPv02lqkiQ
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