希望に満てる知識欲
黄夏視点
黄夏「じゃあまたね、シエルさん」
シエル「はい!また進捗とか…装飾品の在り処とかわかったら連絡して下さい!」
黄夏「もちろんそうするわ!シエルさんも何か情報があれば連絡して。いつでもいいから、ね」
シエル「わかりました!…あの。」
シエルさんが目を少し伏せて言う。
シエル「…[太字]どうして、トパーズの耳飾り、持ってるんですか…?[/太字]」
黄夏「……昔の思い出。それだけだから」
風が少し、揺れている。
シエル視点
薄緑の並木道。
黄夏『昔の思い出。それだけだから』
あの言葉がやけにひっかかる。
いい思い出なんだろうか。それとも…
シエル「…あんまり知られたくないことなのかな、うん」
今あたしにできることって言ったら、一刻も早く神殿の場所を見つけること。
シエル「…頑張んなきゃ!」
「あ!!ねぇ君、もしかして求真さん?」
後ろから高くかわいらしい男の人の声がした。
シエル「…神威先輩!?」
神威「久しぶり~!覚えててくれて嬉しいよ!」
後ろでにこっと笑う彼は、神威柳太さん。
明るい赤の髪の毛が一番の特徴だなって思う。
神威先輩はあたしの高校時代仲良かった先輩なんだ。
勉学の方向が一致してて気が合ってて。でも恋愛感情はなかったんだけどね。
好奇心と行動力がすごくて…
ん?
もしかして…
先輩なら…
黄夏さんに協力してくれるかも!
シエル「あ、あの!先輩!!…出会いがしらであれなんですけど…、少し、協力してほしいことがあって」
神威「協力してほしいこと?」
かくかくしかじかと、あたしと黄夏さんたちの追っていることを説明して。
神威「へぇ~…神様、7つの装飾品…かぁ…面白そうだな」
シエル「ですよね!!…そこで、あの…フィールドワークには人手が必要だから…お願いします!
もし装飾品の情報がきたら、あたしたちと一緒に探索してくれますか…!?」
神威「…いいよ!楽しそうだし!…で、でもすぐには厳しいかな…バイトが忙しいんだぁ…」
シエル「もちろん出発日も先輩の予定が空いてるときに調整しますから!」
神威「うん、そうしてほしいな、ごめんね」
そうしてあたしたちはお互い連絡先を交換して、それぞれの方向へ分かれて行った。
神威視点
神威「神様か…」
高校以来かもしれない、俺が何かを知ることに興味を持つなんて。
いつも目先のバイトこなして。失敗して怒られて。
「なんだよ、いっつもこうじゃん嫌になる」
って心持ちで歩いて。
ずーっとそんな日々だった気がする。
でもそっか。
神様か。
神威「…神様だったら、導いてくれるかな。俺の望みまで。」
黄夏「じゃあまたね、シエルさん」
シエル「はい!また進捗とか…装飾品の在り処とかわかったら連絡して下さい!」
黄夏「もちろんそうするわ!シエルさんも何か情報があれば連絡して。いつでもいいから、ね」
シエル「わかりました!…あの。」
シエルさんが目を少し伏せて言う。
シエル「…[太字]どうして、トパーズの耳飾り、持ってるんですか…?[/太字]」
黄夏「……昔の思い出。それだけだから」
風が少し、揺れている。
シエル視点
薄緑の並木道。
黄夏『昔の思い出。それだけだから』
あの言葉がやけにひっかかる。
いい思い出なんだろうか。それとも…
シエル「…あんまり知られたくないことなのかな、うん」
今あたしにできることって言ったら、一刻も早く神殿の場所を見つけること。
シエル「…頑張んなきゃ!」
「あ!!ねぇ君、もしかして求真さん?」
後ろから高くかわいらしい男の人の声がした。
シエル「…神威先輩!?」
神威「久しぶり~!覚えててくれて嬉しいよ!」
後ろでにこっと笑う彼は、神威柳太さん。
明るい赤の髪の毛が一番の特徴だなって思う。
神威先輩はあたしの高校時代仲良かった先輩なんだ。
勉学の方向が一致してて気が合ってて。でも恋愛感情はなかったんだけどね。
好奇心と行動力がすごくて…
ん?
もしかして…
先輩なら…
黄夏さんに協力してくれるかも!
シエル「あ、あの!先輩!!…出会いがしらであれなんですけど…、少し、協力してほしいことがあって」
神威「協力してほしいこと?」
かくかくしかじかと、あたしと黄夏さんたちの追っていることを説明して。
神威「へぇ~…神様、7つの装飾品…かぁ…面白そうだな」
シエル「ですよね!!…そこで、あの…フィールドワークには人手が必要だから…お願いします!
もし装飾品の情報がきたら、あたしたちと一緒に探索してくれますか…!?」
神威「…いいよ!楽しそうだし!…で、でもすぐには厳しいかな…バイトが忙しいんだぁ…」
シエル「もちろん出発日も先輩の予定が空いてるときに調整しますから!」
神威「うん、そうしてほしいな、ごめんね」
そうしてあたしたちはお互い連絡先を交換して、それぞれの方向へ分かれて行った。
神威視点
神威「神様か…」
高校以来かもしれない、俺が何かを知ることに興味を持つなんて。
いつも目先のバイトこなして。失敗して怒られて。
「なんだよ、いっつもこうじゃん嫌になる」
って心持ちで歩いて。
ずーっとそんな日々だった気がする。
でもそっか。
神様か。
神威「…神様だったら、導いてくれるかな。俺の望みまで。」
このボタンは廃止予定です