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俺の幼馴染みが勇者ってマジかよ

#6


「うーす」
 ガチャッと写真部の部室を開けた。
「やや! 山下君」
「こんにゃくちは」
 部活仲間の田中道重(たなかみちしげ)と鈴木勝(すずきまさる)が椅子に座ってカメラを弄っていた。
「うい。ってか鈴木。こんにゃくちはって何だよ」
 俺がはあと息をつくとアハハと田中が笑う。
「こんにちはの中にこんにゃくを入れてるんだね」
 いちいち解説をする田中は短髪眼鏡の大人しめのいいやつだ。対して――
「くっくく。来たなコレ」
 自分のイミフな挨拶にツボってる鈴木はロン毛眼鏡のおかしな野郎だ。悪いやつじゃーねーけどな。
 俺含めて写真部は先輩含めて全員で5人。ギリギリ部の人数に足りている。写真部の主な活動はまあ、写真を撮ることなんだけど……毎回何撮るかっていうので各々個性出んだよな。
「今日は、これだね」
「俺は、これ、だよ~ん」
 田中と鈴木がそれぞれ写真を見せてくる。田中は山や空、川といった風景が多く、鈴木はプラモデルの写真が多かった。
「まあ、いつものこったな」
「山下君は……ああ」
 田中が俺に聞こうとして、1人気付いたように頷く。
「これか?」
 鈴木が小指を立ててくる。んなんじゃねえっつの。
「俺はただ、その瞬間を、切り取りてーだけさ」
 俺のカメラのフィルムは来天の写真で溢れている。もちろんデジカメの方もな。

作者メッセージ

写真部の愉快な仲間たち。これもまた青春。また次回です。

2024/12/28 17:05

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