隣の席の赤新さん
これはびっくりだ。
まさか赤新さんも寝たふりをしているとは……。
「あ、あの……」
「…………」
だめだこりゃ。うんともすんとも言わない。
僕は気まずくなって頬に1つ汗を垂らす。
「吉川君」
「えっ、あっ、はい!」
急に呼ばれて僕は背筋をピーーーーーーン! と伸ばした。
「……私、変かな?」
「は、はい?」
突然何を言い出すんだ赤新さんは。
「やっぱり……変、だよね」
赤新さんは心なしかシュンとしている。僕はちょいと首を傾げる。
「ちょっと変なのって……変なのかな?」
僕は、ポツリとそう零した。
「…………」
赤新さんは、少し目を見開いて僕のことを見つめる。そんな状態が数秒間続いた。
「あ、えーーっと……僕の顔に何かついてる?」
いたたまれなくなり、ついそう訊いた。
「う、ううん! 何にも! ただ少し……意外だったから」
「意外?」
何が意外なのだろう……。
「まさか……変を……しな……て……」
ブツブツと赤新さんが何か言っているようだったけれど、声が小さすぎて途切れ途切れにしか聞こえなかった。
キーンコーンカーンコーン。予鈴がなった。間もなく授業が始まる。
まさか赤新さんも寝たふりをしているとは……。
「あ、あの……」
「…………」
だめだこりゃ。うんともすんとも言わない。
僕は気まずくなって頬に1つ汗を垂らす。
「吉川君」
「えっ、あっ、はい!」
急に呼ばれて僕は背筋をピーーーーーーン! と伸ばした。
「……私、変かな?」
「は、はい?」
突然何を言い出すんだ赤新さんは。
「やっぱり……変、だよね」
赤新さんは心なしかシュンとしている。僕はちょいと首を傾げる。
「ちょっと変なのって……変なのかな?」
僕は、ポツリとそう零した。
「…………」
赤新さんは、少し目を見開いて僕のことを見つめる。そんな状態が数秒間続いた。
「あ、えーーっと……僕の顔に何かついてる?」
いたたまれなくなり、ついそう訊いた。
「う、ううん! 何にも! ただ少し……意外だったから」
「意外?」
何が意外なのだろう……。
「まさか……変を……しな……て……」
ブツブツと赤新さんが何か言っているようだったけれど、声が小さすぎて途切れ途切れにしか聞こえなかった。
キーンコーンカーンコーン。予鈴がなった。間もなく授業が始まる。
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