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隣の席の赤新さん

#22


「あ、赤新さん……!」
 僕は咄嗟に隠れて心臓がドキンコドキンコしていた。くぅ~。
「な、なんてことだ……。会計済ませるには赤新さんのところを通らないといけないのに……!」
 万事休す、というやつだろうか。僕は赤新さんの様子をそ~っと観察してみた。
 赤新さんは分厚い参考書と何やらにらめっこしているようだ。
「ちょいとお前さん。何でそんなにお高いんだい? 増税の影響かい? こちとら今月お小遣いピンチだってーのによ」
 どうしてちょっと落語風味なんだろう……? まあ、それは置いといて。
 赤新さんの持ってる参考書、確か僕、持ってた気がする……。要点がしっかりまとめてあって使いやすかった印象があったっけ。
「あー、どうしよー。これ買ったら他の買えにゃいにゃ~にゃんにゃん」
 やんやんと首を振る赤新さん。あるあるだ。資金にも限度があるからね。というか言い方可愛くない?
「う~ん、古本屋行った方がいいかな? 遠いけど……」
 駅使って行く場所かな? う~ん確かあそこはそんなに参考書多くはなかったような……。
「よし、決めた! アイス買おーっと!」
「いや、買わないの!?」
 ズコーッと僕はしながら声を上げた。
「え? あ、よ、吉川君!?」
「あ、ど、どうも赤新さん……」
 さすがに気付かれちゃうよねこれは。僕は小さく微笑みながら赤新さんに小さく手を上げた。

作者メッセージ

赤新さん奇遇だねって感じですね~。次回に続きます~。

2025/06/22 17:25

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