隣の席の赤新さん
キーンコーンカーンコーン。鐘が鳴る。放課後だ。赤新さんはせっせと身の回りの物をバックや小物入れなどに入れている。
「私はこれから部活でありんす~」
急に芸者さん来た。僕は、頬を指でポリポリしながら赤新さんを見やる。
「えっと、赤新さんって部活って何を?」
「新聞部だよー」
ああ、なるほど。だからか。
「朝、アンケート調査するって言っていたよね?」
僕がそう確認すると赤新さんはうんと頷いた。
「そう、アンケートってやつを取るんですよふふふ」
赤新さんはどこか楽しそうな様子で花柄のメモ帳を取り出す。
「と、いうわけで調査開始します!」
「い、いってらっしゃい」
赤新さんの開始の合図に僕は若干気圧されながらも、そう言った。
「…………」
赤新さんがなんか急に黙ってしまう。どうしたんだろう?
「? どうしたの赤新さん?」
「……吉川君。今日は何処へ?」
「え、僕? ええっと今日は部室でちょっと活動して帰ろうかなって」
「頼みまするめ」
赤新さんはパンと手を合わせて僕にお願いしてきた。スルメって噛めば噛むほど味が出るよね。
「え?」
「オラと一緒にアンケート調査してくんろ!」
田舎っぽさ凄いな。まあ、それはともかく。
「うん。いいよ」
僕は普通に了承した。なんか面白そうだし。
「ほんとに!? ありがとう……」
うっ! 綺麗な黒い瞳が僕を見つめてきてる。僕はそれを直視してしまい、暫くドキンドキンしていた。赤新さんのアンケート、か。どんな感じのやつなんだろうか。
「さあ、行こっか吉川記者!」
「は、はい!」
あれ? いつの間にか僕、赤新さんの新聞記者になっていたの?
僕と赤新さんは教室をグルッと回る。
「ちょろっといい?」
「赤新ちゃん。どうしたの?」
クラスメイトの女子A。赤新さんとはよく休み時間とかに話してたりしている。
「簡単なアンケートに答えてもらっているのだけれど……」
「ふんふん。何々?」
「この学校にあったらいいな~と思うことってある?」
「え~、何だろう? 楽に内申点取れたらな~とは思うよ」
「なるほど」
赤新さんがメモをする。内申点は楽に取れるものなのだろうか?
「吉川君」
「ん?」
「このアンケートをあの男子にも聞いてきてオクラ」
ああ、男子とは喋りづらいんだろうか。そしてオクラのように粘り強くいきたいよね。
「わかった」
僕は普段全く喋らないクラスメイトの男子Bに話しかける。
「やあ、ちょっといいかい?」
「何だ? 赤新さんの付き人」
僕ってそういう扱いなの?
「今、アンケートを取ってるんだけど」
「めんどいからパス」
「わかった。赤新さんにそう伝えておくね」
僕が踵を返そうとすると、ガシッと肩を掴まれた。
「あ、赤新さんの、アンケートか?」
「え、まあ、そうだけど」
「答えるに決まってるじゃないっすか付き人さん!」
いやどっちだよ。あと僕吉川ね。
「はあ。じゃあ聞くけど、この学校にあったらいいな~と思うことってある?」
「赤新さんとのツーショット写真券?」
露骨だな。僕は、ふ~んと軽く聞き流して、ありがとうとお礼を言って赤新さんのところへと戻っていった。それは僕も普通に欲しいと思っているやつだ。
「私はこれから部活でありんす~」
急に芸者さん来た。僕は、頬を指でポリポリしながら赤新さんを見やる。
「えっと、赤新さんって部活って何を?」
「新聞部だよー」
ああ、なるほど。だからか。
「朝、アンケート調査するって言っていたよね?」
僕がそう確認すると赤新さんはうんと頷いた。
「そう、アンケートってやつを取るんですよふふふ」
赤新さんはどこか楽しそうな様子で花柄のメモ帳を取り出す。
「と、いうわけで調査開始します!」
「い、いってらっしゃい」
赤新さんの開始の合図に僕は若干気圧されながらも、そう言った。
「…………」
赤新さんがなんか急に黙ってしまう。どうしたんだろう?
「? どうしたの赤新さん?」
「……吉川君。今日は何処へ?」
「え、僕? ええっと今日は部室でちょっと活動して帰ろうかなって」
「頼みまするめ」
赤新さんはパンと手を合わせて僕にお願いしてきた。スルメって噛めば噛むほど味が出るよね。
「え?」
「オラと一緒にアンケート調査してくんろ!」
田舎っぽさ凄いな。まあ、それはともかく。
「うん。いいよ」
僕は普通に了承した。なんか面白そうだし。
「ほんとに!? ありがとう……」
うっ! 綺麗な黒い瞳が僕を見つめてきてる。僕はそれを直視してしまい、暫くドキンドキンしていた。赤新さんのアンケート、か。どんな感じのやつなんだろうか。
「さあ、行こっか吉川記者!」
「は、はい!」
あれ? いつの間にか僕、赤新さんの新聞記者になっていたの?
僕と赤新さんは教室をグルッと回る。
「ちょろっといい?」
「赤新ちゃん。どうしたの?」
クラスメイトの女子A。赤新さんとはよく休み時間とかに話してたりしている。
「簡単なアンケートに答えてもらっているのだけれど……」
「ふんふん。何々?」
「この学校にあったらいいな~と思うことってある?」
「え~、何だろう? 楽に内申点取れたらな~とは思うよ」
「なるほど」
赤新さんがメモをする。内申点は楽に取れるものなのだろうか?
「吉川君」
「ん?」
「このアンケートをあの男子にも聞いてきてオクラ」
ああ、男子とは喋りづらいんだろうか。そしてオクラのように粘り強くいきたいよね。
「わかった」
僕は普段全く喋らないクラスメイトの男子Bに話しかける。
「やあ、ちょっといいかい?」
「何だ? 赤新さんの付き人」
僕ってそういう扱いなの?
「今、アンケートを取ってるんだけど」
「めんどいからパス」
「わかった。赤新さんにそう伝えておくね」
僕が踵を返そうとすると、ガシッと肩を掴まれた。
「あ、赤新さんの、アンケートか?」
「え、まあ、そうだけど」
「答えるに決まってるじゃないっすか付き人さん!」
いやどっちだよ。あと僕吉川ね。
「はあ。じゃあ聞くけど、この学校にあったらいいな~と思うことってある?」
「赤新さんとのツーショット写真券?」
露骨だな。僕は、ふ~んと軽く聞き流して、ありがとうとお礼を言って赤新さんのところへと戻っていった。それは僕も普通に欲しいと思っているやつだ。