隣の席の赤新さん
シャアアアアア! 僕は軽快にペダルを漕ぐ。
「おお、結構気持ちいい」
僕が風を浴びながら、そう零すと後ろの荷台に横座りしている赤新さんがほうと息をついた。
「は~楽々だ」
絶妙なバランス感覚でウトウトしている赤新さん。普通に凄い。僕は前を見て安全走行を心がける。
もうすぐ学校に着く。なんだかあっという間だった。というかこれってもしかしなくても……
ぎゅっ。僕の制服の裾を掴んでいる感触が。もちろんバランスを取るためだっていうのは分かっている。それでもドキドキは加速している。
きっ。僕は正門の近くでブレーキをかけた。
「着いたよ。赤新さん」
「そうだね~~。はわわわわわ~~」
赤新さんは、頷いた後に盛大に欠伸。本当に眠たそうだ。
「だ、大丈夫?」
よっこいせと僕と赤新さんは自転車を降りる。
「うん。昨日夜更かし麩菓子しちゃって」
「なるほど」
麩菓子って安くて美味しいよね。
「今日はね、校内で調査をするんですね、ハイ」
「調査?」
「アンケートってやつでござい」
「ああ、なるほど。部活動の一環?」
僕がもしかしてっと思って尋ねると、赤新さんは得意気に指をLの形にして言った。
「ザッツライト」
そのライトはRの方じゃないかと思うけど、赤新さんはあまりにも得意気だった。あまりにも、微笑ましかった。一応僕は言った。
「多分、Rの方じゃないかな?」
すると、赤新さんはハッとして言った。
「そ、そうかも」
ムニャムニャしながら言う赤新さんは今朝もとても可愛らしかった。
「おお、結構気持ちいい」
僕が風を浴びながら、そう零すと後ろの荷台に横座りしている赤新さんがほうと息をついた。
「は~楽々だ」
絶妙なバランス感覚でウトウトしている赤新さん。普通に凄い。僕は前を見て安全走行を心がける。
もうすぐ学校に着く。なんだかあっという間だった。というかこれってもしかしなくても……
ぎゅっ。僕の制服の裾を掴んでいる感触が。もちろんバランスを取るためだっていうのは分かっている。それでもドキドキは加速している。
きっ。僕は正門の近くでブレーキをかけた。
「着いたよ。赤新さん」
「そうだね~~。はわわわわわ~~」
赤新さんは、頷いた後に盛大に欠伸。本当に眠たそうだ。
「だ、大丈夫?」
よっこいせと僕と赤新さんは自転車を降りる。
「うん。昨日夜更かし麩菓子しちゃって」
「なるほど」
麩菓子って安くて美味しいよね。
「今日はね、校内で調査をするんですね、ハイ」
「調査?」
「アンケートってやつでござい」
「ああ、なるほど。部活動の一環?」
僕がもしかしてっと思って尋ねると、赤新さんは得意気に指をLの形にして言った。
「ザッツライト」
そのライトはRの方じゃないかと思うけど、赤新さんはあまりにも得意気だった。あまりにも、微笑ましかった。一応僕は言った。
「多分、Rの方じゃないかな?」
すると、赤新さんはハッとして言った。
「そ、そうかも」
ムニャムニャしながら言う赤新さんは今朝もとても可愛らしかった。
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