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君の魅力はお金じゃ買えない

#5

陰口

[斜体]休み時間[/斜体]


優香「そういえばさ、一馬君って他に友達いるの?」

一馬[太字][大文字]「ブフォ⁉︎」[/大文字][/太字]

僕は唐突に聞かれて口に含んでいたペットボトルの水を吹き出した。

優香「ご、ごめん!聞いちゃまずかったかな⁉︎」

一馬「い、いえ大丈夫です…それよりなんでそれを聞こうと…?」

優香さんは少し考えてから言う。

優香「いや、だって私なんかと休み時間いつも一緒に過ごしてくれるからさ!迷惑だと思われてないかなって…」

一馬[太字]「そんなことないですよ‼︎むしろ僕なんかと話してくれてありがとうございます‼︎」[/太字]

少し食い気味に言ってしまった。

優香「あはは、そんな必死に言わなくてもいいよ〜!」

彼女は微笑みながらそう言う。この時、僕は心なしか彼女の顔がほんのり赤くなっているように感じた。

優香「私ちょっとトイレ行ってくるね」

一馬「は、はい!」

こんな幸せな休み時間は初めてだ。

[水平線]

優香「[小文字]急げ急げ…[/小文字]」

用を足した私は早歩きで廊下を歩く。
残りの休み時間を一馬君と話したいから。
その時、私たち1-2のクラスの隣、1-3から声が聞こえた。

3組の女子A「2組にいる優香って転校生いるじゃん」

私の話してる?

思わず聞き耳を立てる。

3組の女子B「あーあの子ね…」

3組の女子A「あいつ見た目は可愛いけどさーいっつも一馬と絡んでんのw」

3組の女子B「えwやばwwウケるw」

3組の女子A「いや、[太字]財布[/太字]に話しかけてるのと一緒なんよw」

優香「………」

酷い。陰口にしてもなんで一馬君にそんなことを言うんだろう。
そして私は考えるより先に体が動いてた。
教室の扉を開ける。

優香「何話してんの?」

話しかけると女子二人組は驚愕した。

3組女子A「あ、いや別に…」

優香「一馬君に対して酷いこと言っちゃダメだよ!」

それだけ言うと勢いよく教室の扉を閉める。

教室を出て気づく。
この一連の流れを一馬君にバッチリ見られていた。

[水平線]

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作者メッセージ

お世話になってます清竜です。
読んでくださりありがとうございます。
これからもどんどん投稿していきます。

2024/10/27 21:33

林 清竜 ID:≫905K2bUGI9WHg
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