前回までのあらすじ

喧嘩を好きな子に見られちゃった…。

[水平線]

一馬「優香さん…⁉︎なんでここがわかったんですか‼︎なんできたんですか⁉︎」

優香「吉田君が話す時…[太字]あの人[/太字]と同じだった…だから…」

吉田「…？」

優香「とにかく、このまま喧嘩続けたら先生に言うからね！」

吉田「チクリ女め…」

吉田は僕の胸ぐらを掴んでいた手を放すと校門を飛び越え校舎から出ていった。

[水平線]
[斜体]放課後　下校中[/斜体]

優香[太字]「もーほんと心配したんだから‼︎」[/太字]

一馬「す、すんません…」

優香「[小文字]でも…かっこよかったよ…私のために戦ってくれて[/小文字]」

一馬「何か言いましたか？」

優香「な、なにも！」

優香さんはプイと顔を背けた。
そのまま無言で二人は歩き続けた。

一馬「ここで僕は曲がるので…」

優香「わかった…また明日＿＿＿＿＿＿」

一馬「ああそうだ…昼休みにほんとは言いたかったことが言えなかったので、ここで言わせて欲しいです」

優香「え……？」

僕は優香さんに手を差し出した。


一馬[太字][大文字]「僕と友達になってください‼︎」[/大文字][/太字]

優香「…へ？」

優香さんは固まった。

一馬「す、すみません…やっぱ友達とかまだ早かったですかね…」

優香「いやそーゆーことじゃなくて」

[太字]「もう友達でしょ？」[/太字]



[水平線]

こうして僕は家に帰ってきた。

一馬「もう、友達…か」

やっぱり優香さんは優しいな…。

そう思っていた時

[太字]「その傷はなんだ一馬…」[/太字]

後ろに、親父がいた。

一馬「こけただけだよ…」

親父「誰かに殴られたんじゃないのか？お前は半分失敗作から産まれた男だ…失敗作から失敗作が産まれるのは当然だ。だから私はお前を心配し………」

一馬「もういいよ。完璧超人の話は」

これだから、[漢字]親父[/漢字][ふりがな]たにん[/ふりがな]は嫌いだ。