一馬「ただいま…」

家に帰った僕は２階の自室に戻ろうとする。

神弥「どこに行ってた…？」

僕の父親、[漢字]灰真神弥[/漢字][ふりがな]かいしんじんや[/ふりがな]に呼び止められた。

一馬「朝言っただろ？学校の補習…」

神弥「随分と遅かったが…」

一馬「別にいいだろ何時間いようが」

親父はギロリとこちらを睨む。

神弥「お前の服にGPSをつけてたんだがよお…もう一度聞くぞ」

神弥[太字]「どこに行ってた？」[/太字]

一馬「…………‼︎」

[水平線]

[斜体]のぼる朝日 空は晴れても
なんか暗い 重苦しい
心残り 思い出して痛むの
また古傷のようにね[/斜体]


Imase「ユートピア」のワンフレーズ。まさに今の私だ。
あと事件はずっとガラスの破片のように私の心に突き刺さっている。

優香「私のせいだ」

私が安易に注意をしたせいで一馬君にも火がとんだ

自分はどう言われても良かったけど一馬君にまで迷惑をかけてしまった

後悔ばかりで行動しない自分が大嫌い

[太字]また[/太字]会えたと思ったのにな

一馬君は声をかけてくれるけどとても目を合わせられない
もう、消えてしまった方がいいのだろうか


ボーっと部屋を見渡す。するとゴミ箱に入った袋が目に入った。

優香「すき焼きパン……」

楽しかった日々を思い出す。
もう一度、一馬君と屋上でごはんを食べたい。

ふと、我に返る。






優香[太字]「馬鹿だなぁ…私…」[/太字]

一馬君に迷惑をかけてしまったなら謝ればいい。
当たり前のことに気づくのに何日もかかってしまった。
一馬君は許してくれるのだろうか。

でも、ショッピングモールにいた彼女さんが彼にはもういるのだ。
一馬君はきっと彼女と過ごすので忙しいだろう。
今更謝って元の関係なんかに…

いや、もう考えるのをやめよう。
今はただ、目の前の幸せを＿＿＿＿＿＿。


[斜体]Always,always,always
今を生きて 希望なんてなんでもいい
愛してたいね myself
明日も 幻の在処 そこにあるさ

Ooh
Ooh
Ooh
Ooh[/斜体]

[小文字]歌詞引用元:LyricFind 作詞:Imase 作曲:Imase「ユートピア」[/小文字]