君の魅力はお金じゃ買えない
服を買い終えた僕と鈴理は次の店に行った。
一馬「次は何買うの?」
鈴理「次はメガネです!」
一馬「え?俺もうメガネかけてるけど…」
鈴理「ハッキリ言うね…一馬のメガネ、ダサい!」
一馬「えっ______」
個人的に気に入ってたので普通にショックだ。
鈴理「一馬って逆三角顔というか…小顔というか…とにかく今つけてるスクエア型メガネと合わないのよね〜」
一馬「そう、か…」
鈴理「一馬には丸眼鏡が似合うと思うなーそれも真円に近い感じの」
一馬「眼鏡ってそんな急に買えんの?」
鈴理「普段から使ってたら大丈夫だと思う!」
なんか、こういうのを[太字]“友達と遊ぶ”[/太字]っていうのかな。
鈴理はしょうがなく付き合ってくれているだけだろうけど。
[水平線]
[斜体]時はあっという間に過ぎて…[/斜体]
一馬「もうこんな時間か…そろそろ帰らないと怪しまれるかも」
鈴理「え……」
僕たちはショッピングモールを出て帰り道を歩く。
ずっと鈴理はすごく悲しそうな顔をしていた。
一馬「な、なんだよその顔…もしかして寂しいのか?」
冗談でそう言った。
鈴理「当たり前じゃん…[太字]友達[/太字]とはもっと遊びたいでしょー…」
一馬「とも、だち………?」
嘘だろ?陽キャの代表でいつも僕をいじり倒してた鈴理は…
僕のことを友達と思っていた…?
鈴理「また…遊ぼうよ…」
いつもの鈴理からは想像できない姿だった。
一馬「し、ショッピングなら他の女子の方が良くね?俺なんて何もわかんないし…」
鈴理「私さ…結構嫌われてるんだよね…」
一馬「え?」
鈴理「高校生になってからすぐだった…友達がある程度できてきてたら…やっぱり[太字]悪い癖[/太字]が出ちゃった」
一馬「悪い…癖?」
鈴理「私ってすごい…自分勝手だから…今日の服選びでも一馬はわかっただろうけど夢中になったら止まらないというか、そういうところがやっぱり嫌われちゃって…!」
鈴理から大粒の涙が溢れる。
鈴理「だから、みんなに合わせられる一馬はいつもすごいなって…羨ましくて、かっこよくて…!」
一馬「いや、俺は合わせるというか合わせられて______」
鈴理「一馬は私の自分勝手なことにいつも合わせてくれた…今日の服選びだって…」
一馬「俺は…そんないい奴じゃないよ」
優香さんのことを思い出す。
一馬「俺は…何も、断れないからいつもいつも周りに合わせて、そしてそれを周りのせいにして…情けない男だよ。そして、それで唯一の友達を傷つけた」
鈴理は涙を拭い、泣いて腫れた目のまま笑った。
鈴理「あはは…私たち、嫌われコンビだね」
一馬「はは、そうだな…」
鈴理は振り切れたのか、いつもの意地悪な顔に戻った。
鈴理「てかいっつも思ってたんだけどさあ、一馬って私にだけ俺、とかカッコつけた一人称だよねー!敬語使わないし!」
一馬「まあ、鈴理は…特別だし…!」
優香さんに嫌われた今、唯一の友達であり幼馴染だから。
鈴理「………‼︎」
一馬「どした?耳赤いぞ?」
鈴理[太字]「うっさい!」[/太字]
一馬「(なんなんだよ…一体…)」
この日は、外見も良くなった(多分)がそれ以上に内面が成長できた気がする。
一馬「次は何買うの?」
鈴理「次はメガネです!」
一馬「え?俺もうメガネかけてるけど…」
鈴理「ハッキリ言うね…一馬のメガネ、ダサい!」
一馬「えっ______」
個人的に気に入ってたので普通にショックだ。
鈴理「一馬って逆三角顔というか…小顔というか…とにかく今つけてるスクエア型メガネと合わないのよね〜」
一馬「そう、か…」
鈴理「一馬には丸眼鏡が似合うと思うなーそれも真円に近い感じの」
一馬「眼鏡ってそんな急に買えんの?」
鈴理「普段から使ってたら大丈夫だと思う!」
なんか、こういうのを[太字]“友達と遊ぶ”[/太字]っていうのかな。
鈴理はしょうがなく付き合ってくれているだけだろうけど。
[水平線]
[斜体]時はあっという間に過ぎて…[/斜体]
一馬「もうこんな時間か…そろそろ帰らないと怪しまれるかも」
鈴理「え……」
僕たちはショッピングモールを出て帰り道を歩く。
ずっと鈴理はすごく悲しそうな顔をしていた。
一馬「な、なんだよその顔…もしかして寂しいのか?」
冗談でそう言った。
鈴理「当たり前じゃん…[太字]友達[/太字]とはもっと遊びたいでしょー…」
一馬「とも、だち………?」
嘘だろ?陽キャの代表でいつも僕をいじり倒してた鈴理は…
僕のことを友達と思っていた…?
鈴理「また…遊ぼうよ…」
いつもの鈴理からは想像できない姿だった。
一馬「し、ショッピングなら他の女子の方が良くね?俺なんて何もわかんないし…」
鈴理「私さ…結構嫌われてるんだよね…」
一馬「え?」
鈴理「高校生になってからすぐだった…友達がある程度できてきてたら…やっぱり[太字]悪い癖[/太字]が出ちゃった」
一馬「悪い…癖?」
鈴理「私ってすごい…自分勝手だから…今日の服選びでも一馬はわかっただろうけど夢中になったら止まらないというか、そういうところがやっぱり嫌われちゃって…!」
鈴理から大粒の涙が溢れる。
鈴理「だから、みんなに合わせられる一馬はいつもすごいなって…羨ましくて、かっこよくて…!」
一馬「いや、俺は合わせるというか合わせられて______」
鈴理「一馬は私の自分勝手なことにいつも合わせてくれた…今日の服選びだって…」
一馬「俺は…そんないい奴じゃないよ」
優香さんのことを思い出す。
一馬「俺は…何も、断れないからいつもいつも周りに合わせて、そしてそれを周りのせいにして…情けない男だよ。そして、それで唯一の友達を傷つけた」
鈴理は涙を拭い、泣いて腫れた目のまま笑った。
鈴理「あはは…私たち、嫌われコンビだね」
一馬「はは、そうだな…」
鈴理は振り切れたのか、いつもの意地悪な顔に戻った。
鈴理「てかいっつも思ってたんだけどさあ、一馬って私にだけ俺、とかカッコつけた一人称だよねー!敬語使わないし!」
一馬「まあ、鈴理は…特別だし…!」
優香さんに嫌われた今、唯一の友達であり幼馴染だから。
鈴理「………‼︎」
一馬「どした?耳赤いぞ?」
鈴理[太字]「うっさい!」[/太字]
一馬「(なんなんだよ…一体…)」
この日は、外見も良くなった(多分)がそれ以上に内面が成長できた気がする。
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