主の歌詞箱
[中央寄せ]だから、気づきたくないんだってば
つい先日、ある男の子と会話をしたときです
面白くて、カッコよくて、可愛い人
第一印象はそれっぽちでした
あの人から見た私の第一印象は、なんだろ
でも、気になってしまいました
その時のことを思い出しては、「面白かったな、楽しかったな」とひたすら
頭で警報が鳴っちゃいます
これはダメだな、また"同じパターン"
気づいた時には、時すでに遅し
あなたのことを、ひたすらに目で追っていました
交流が少ない中でも、ひたすらに、我武者羅に
ダメだってば、もう嫌なんだってば
傷つきたくないんだってば
二回目に話した貴方は、放課後でした
自転車を出そうとしたら、まさかの隣でした
貴方は話しかけてくれました。
「バレー部なん?」ってさ、
私は貴方がバレー部だったこと知ってた
それに苛立っちゃって、名前を忘れたフリをした
「〇〇ですぅ!覚えてないんかよ!」
明るく、私の好きな目を細めた笑顔
本当は言いたかった、意識させるための「うそうそ、覚えてるよ。〇〇くん、でしょ?」
だけど、口から出てこなくてその場を終わらせようとした
その時、貴方の口から私の名字が出てきた
「〇〇、......さん」無理矢理"さん"を付けた呼び方、
私は思わず「え?」と言ったけど友達に呼ばれてしまった
え、ほんとに?私の名前覚えてた?もしかしたら体操服の名字が見えただけかも、
そんなことを考えるけど、やっぱり都合よく考えてしまうのが乙女というモノで
三回目の接触は、椅子運び
体育祭の準備で椅子を運んだ時です
帰りの時、たまたま貴方と接触
2人きりではなかったけど、ちょっと話せたからOK!
それからのことです。
貴方が4組に来たことは一度もなかったのに、最近になって昼休みに一度来た?
もしかして.......なんて考えてしまうけど、傷つくのが怖いからやめた
でも、本当にそうだったら嬉しいなって思ったり
体育祭のラジオ体操、貴方は適当
案外だるげな人だったりするんだ。
ちょっとだけ、私は前の好きな人と重ねてしまった
あの人は、不器用なりにちゃんとやる人だったな
体育祭の時、5組が後ろに並ぶチャンスがありました
その時、少し遠かったけど、チラチラと貴方を見ていた
横の子と何話してるんだろ、好きなのかな、好きな子の1人や2人居るかな
でも、私が貴方のことを見た瞬間、貴方はすでに私を見ていた
パチリ、と視線がぶつかり合う
やけに意識して、そらしてしまう視線。あぁ、バレたかな
なんで、私のこと見てたのかな。
頭にはその疑問が浮かぶけど、今はただ嬉しかった。
私のことを、見てくれてた
........あれ、ふと気づく
私浮かれてませんか?なんでですか?
友達には「気になる人」と言っているけど、これじゃあまるで本当に.....
"[打消し]恋をしているみたい[/打消し]"
あっ、ダメかもです。また"同じパターン"です
散って終わりがオチの、儚いモノです
もう、どうしてこうも鋭いかなぁ。私
気づかない私だったらよかったかもなのに
[/中央寄せ]