主の歌詞箱
[中央寄せ]今日のとある授業
突然クラスメイトに「お前のこと好きだと思ってる奴居たらどうする」と聞かれたの
私は少し期待をしてしまった。もしかしたら、あの人が......って
でも違う可能性が高かった。
「例えば」と出されていく名前に、貴方の名前はなかった
私はなんとなく分かってしまった
いや、元々からなんとなく分かっていた
私のことを好きな子が居るって、分かってた。それが誰かも
必要以上に話しかけてくるし、私が好きなのは目に見えていた
でも私はあまり得意な子ではなくて、
だから「勘違いだったら楽だな」って思ってた
だけど、予感は外れて「例えば」の中に出てきた
きっと、私のことが好きなのかな
あぁ、でも自惚れかもしれないね
だけど、人に好かれて悪い気はしないな
こう思ってしまうから、貴方の名前が出てこなかったのかもね
どうか自惚れであったらな
そのクラスメイトに「好きな人居る?」って聞かれた
それで私は咄嗟に「秘密」って言った
前までそうしてたし、そのクラスメイトは口が軽いから
「本当に居ねぇの?」と言われたけど「秘密」で通した
いっそ言ってしまいたかったよ
「誰かが告白してきたらどうする」と言われて私は「考える」と答えた
でも、当然あの人からじゃないと答えは「NO」。
だけど、「断る」と言ったら理由を深掘りされかねない
だから私はいつも「逃げ道」をつくる
好意を寄せてもらっている子には申し訳ないけど
「考える」と言っても答えは「NO」しか待ってないんだ
私は、あの人からの好意しか受け取れないから
思わせぶり、とか思われるかもね
だけどね、私は性格が悪いの
だから、思わせぶりを散々させといて、振る
それもいいんじゃないかなぁ、って考えるんだ
だからさ、とりあえず"あの人"を超える人になってきてよ
それで出直してきたら、また考えてあげる
[/中央寄せ]