世界に溢れる夢
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[太字][大文字][中央寄せ][明朝体][[漢字]青龍御剣[/漢字][ふりがな]セイリュウミケン[/ふりがな]]!![/明朝体][/中央寄せ][/大文字][/太字]
青き龍を纏ったロズウェルの剣が魔神の上半身に深い傷をつける。魔神の傷口は青い光でその形を遺され、再生が出来ないようだった。
[大文字][太字][明朝体]「何だ…その技は?!」[/明朝体][/太字][/大文字]
ロズウェルは魔力を使い果たして薄れゆく意識の中で、真っ直ぐと魔神を睨みつけてこう答える。
「俺の…憧れだ。」
[大文字][斜体]「見事。」[/斜体][/大文字]
ロズウェルの答えを聞いたレイクは振り返らずに剣を構え、魔神に追撃を入れる。
[大文字][中央寄せ][太字][斜体]〔[漢字]終焉の爪痕[/漢字][ふりがな]アポカリプス[/ふりがな]〕[/斜体][/太字][/中央寄せ][/大文字]
[大文字][太字][明朝体]「猿どもが…!!」[/明朝体][/太字][/大文字]
そこでリーリャの[漢字]魔法[/漢字][ふりがな]ピアノ[/ふりがな]の五線譜が魔神に迫る。五線譜は魔神の周囲を囲い、魔神の逃げ場を潰した。
[中央寄せ][[漢字][太字]爆発[/太字][/漢字][ふりがな]エクスプロージョン[/ふりがな]][/中央寄せ]
魔神の手が爆ぜて魔神は剣を落とす。その魔法を使ったのはノイトだ。
(今の僕はまだこうして後方で援護する方が向いているのかもしれないな…。だけど…)
ノイトはリーリャの五線譜を足場にして軽々と魔神との距離を詰め、【[漢字]閃光の剣[/漢字][ふりがな]スピード[/ふりがな]】を魔神の首に向かって振るう。
[中央寄せ][大文字][斜体]ガキンッ[/斜体][/大文字][/中央寄せ]
「[斜体]…?!硬い…!![/斜体]」
ノイトが振るった剣は確かに魔神を捉えたが、魔神の首が硬くて刃が立たない。
「ノイト!!そこだァ!!」
声を上げて魔法の矢を射たのはベルリスだった。ベルリスの矢は魔神の首に当たったノイトの剣にその魔力を移す。
そして、ノイトの剣が音を立てて壊れた。
「[大文字]あれっ?![/大文字]ノイト、ごめん!!やりすぎた!!」
ノイトはムールに武器を作ってもらったとき、【[漢字]閃光の剣[/漢字][ふりがな][/ふりがな]】のことは完全にムールに任せていた。
(魔力耐久は大して無かったか...しょうがない。)
右手を魔神へとかざしてノイトは手にはめた魔具を魔神へと向ける。
[中央寄せ]上級魔法:[[漢字][太字]想像[/太字][/漢字][ふりがな]イメージ[/ふりがな]][/中央寄せ]
魔具から出た魔力の光が形を成して、1本のレイピアになる。ノイトはそのレイピアを握り、再び魔神を真っ直ぐと突く。
「その場しのぎだけど...これで十分だ。」
ノイトの一撃が魔神の鳩尾を突き、白い魔力が噴き出す。その魔力の勢いによってさらにレイピアは速さを増して...
[大文字][中央寄せ][斜体][太字]ビキッ[/太字][/斜体][/中央寄せ][/大文字]
レイピアにヒビが入る。だが次の瞬間、レイピアが砕けるのと同時に魔神の胴体を護っていた鎧が砕けた。ノイトは手の先から伝わる振動を感じて。
「穿った...!!」
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
モルディーは黒く焦げた巨大なクレーターの外へ向かって走っている。
「モ...ルディー...、俺のことは...もう良い。ノイトたちを...助けて、やってくれ...。」
「ハァ...隊長、今回は少々頑張りすぎです。あなたはエスミルト騎士団最強の剣士としてエスミルトでも人気者なんですから、もう少し自身を労ってください。」
ロズウェルはモルディーに抱えられたまま暗くなった視界の中でノイトが魔神にレイピアを突きつけているところを眺めた。始めてノイトと出会った日のことを思い出してロズウェルが笑みを浮かべる。
「あの日...森で助けた子どもたちがあんなに強くなったなんてな...。たった数日なのに...、こんなにも...。」
「もう喋らなくていいです。[漢字]回復薬[/漢字][ふりがな]ジュース[/ふりがな]飲むまでは体力を浪費しないで。」
モルディーはクレーターの外に一足先に撤退していた他のエスミルト騎士団のメンバーたちの元へと急ぐ。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[大文字][太字][明朝体]「ソルフォトス...貴様は、...貴殿は何故そこまでして我に抗うのだ。始原があれば終焉がある、それは至極当然の摂理だろう...。」[/明朝体][/太字][/大文字]
「そりゃあ抗うよ...だって[漢字]大切な友達[/漢字][ふりがな]リーリャ[/ふりがな]や[漢字]仲間[/漢字][ふりがな]みんな[/ふりがな]とこれからもこの世界で生きていきたいもん。」
ノイトは少しかったるそうにして小首をかしげながら答えた。それを聞いた魔神は思わず笑いをこぼす。
[大文字][太字][明朝体]「そうか...いや、存外くだらんものだな、人間と言う生物は。」[/明朝体][/太字][/大文字]
[大文字]「ふむ...一理あるが、それだけではなかろう。かつて私の師を含めた英傑たちが貴様を封じたとき、何が貴様の魔力に打ち勝ったと思う?」[/大文字]
魔神はレイクの問いを聞いて俯く。そして、しばらくしてから顔を上げて口を開いた。
[大文字][太字][明朝体]「さぁ...?分からんな。下等種族が考えることなど理解しようと思うことすら出来ん。少々我を追い詰めた程度で思い上がるな。我が名はマズロイン!!“終焉の魔神”だぞ?」[/明朝体][/太字][/大文字]
(あぁ...もしも先人たちがコイツを封じるのに失敗していたら、そのうちコイツは魔王にでもなっていたんだろうな...。)
ノイトはマジックバッグから液体が入った瓶を取り出して栓を開ける。中に入っていた液体を喉に流し込み、瓶をマジックバッグにしまった。
「はぁ...。そうですね。貴方は魔神。その[漢字]誇り[/漢字][ふりがな]プライド[/ふりがな]ってものを魅せてもらいましょうか。」
魔神は口元を緩めて、瞬時に新しく創り直した剣の柄を握る。
[中央寄せ][大文字][太字][明朝体]「さぁ、来い!!貴様らの覚悟、しかと受け取った!![漢字]余[/漢字][ふりがな]よ[/ふりがな]が試してやるぞ!!」[/明朝体][/太字][/大文字][/中央寄せ]
[太字][大文字][中央寄せ][明朝体][[漢字]青龍御剣[/漢字][ふりがな]セイリュウミケン[/ふりがな]]!![/明朝体][/中央寄せ][/大文字][/太字]
青き龍を纏ったロズウェルの剣が魔神の上半身に深い傷をつける。魔神の傷口は青い光でその形を遺され、再生が出来ないようだった。
[大文字][太字][明朝体]「何だ…その技は?!」[/明朝体][/太字][/大文字]
ロズウェルは魔力を使い果たして薄れゆく意識の中で、真っ直ぐと魔神を睨みつけてこう答える。
「俺の…憧れだ。」
[大文字][斜体]「見事。」[/斜体][/大文字]
ロズウェルの答えを聞いたレイクは振り返らずに剣を構え、魔神に追撃を入れる。
[大文字][中央寄せ][太字][斜体]〔[漢字]終焉の爪痕[/漢字][ふりがな]アポカリプス[/ふりがな]〕[/斜体][/太字][/中央寄せ][/大文字]
[大文字][太字][明朝体]「猿どもが…!!」[/明朝体][/太字][/大文字]
そこでリーリャの[漢字]魔法[/漢字][ふりがな]ピアノ[/ふりがな]の五線譜が魔神に迫る。五線譜は魔神の周囲を囲い、魔神の逃げ場を潰した。
[中央寄せ][[漢字][太字]爆発[/太字][/漢字][ふりがな]エクスプロージョン[/ふりがな]][/中央寄せ]
魔神の手が爆ぜて魔神は剣を落とす。その魔法を使ったのはノイトだ。
(今の僕はまだこうして後方で援護する方が向いているのかもしれないな…。だけど…)
ノイトはリーリャの五線譜を足場にして軽々と魔神との距離を詰め、【[漢字]閃光の剣[/漢字][ふりがな]スピード[/ふりがな]】を魔神の首に向かって振るう。
[中央寄せ][大文字][斜体]ガキンッ[/斜体][/大文字][/中央寄せ]
「[斜体]…?!硬い…!![/斜体]」
ノイトが振るった剣は確かに魔神を捉えたが、魔神の首が硬くて刃が立たない。
「ノイト!!そこだァ!!」
声を上げて魔法の矢を射たのはベルリスだった。ベルリスの矢は魔神の首に当たったノイトの剣にその魔力を移す。
そして、ノイトの剣が音を立てて壊れた。
「[大文字]あれっ?![/大文字]ノイト、ごめん!!やりすぎた!!」
ノイトはムールに武器を作ってもらったとき、【[漢字]閃光の剣[/漢字][ふりがな][/ふりがな]】のことは完全にムールに任せていた。
(魔力耐久は大して無かったか...しょうがない。)
右手を魔神へとかざしてノイトは手にはめた魔具を魔神へと向ける。
[中央寄せ]上級魔法:[[漢字][太字]想像[/太字][/漢字][ふりがな]イメージ[/ふりがな]][/中央寄せ]
魔具から出た魔力の光が形を成して、1本のレイピアになる。ノイトはそのレイピアを握り、再び魔神を真っ直ぐと突く。
「その場しのぎだけど...これで十分だ。」
ノイトの一撃が魔神の鳩尾を突き、白い魔力が噴き出す。その魔力の勢いによってさらにレイピアは速さを増して...
[大文字][中央寄せ][斜体][太字]ビキッ[/太字][/斜体][/中央寄せ][/大文字]
レイピアにヒビが入る。だが次の瞬間、レイピアが砕けるのと同時に魔神の胴体を護っていた鎧が砕けた。ノイトは手の先から伝わる振動を感じて。
「穿った...!!」
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
モルディーは黒く焦げた巨大なクレーターの外へ向かって走っている。
「モ...ルディー...、俺のことは...もう良い。ノイトたちを...助けて、やってくれ...。」
「ハァ...隊長、今回は少々頑張りすぎです。あなたはエスミルト騎士団最強の剣士としてエスミルトでも人気者なんですから、もう少し自身を労ってください。」
ロズウェルはモルディーに抱えられたまま暗くなった視界の中でノイトが魔神にレイピアを突きつけているところを眺めた。始めてノイトと出会った日のことを思い出してロズウェルが笑みを浮かべる。
「あの日...森で助けた子どもたちがあんなに強くなったなんてな...。たった数日なのに...、こんなにも...。」
「もう喋らなくていいです。[漢字]回復薬[/漢字][ふりがな]ジュース[/ふりがな]飲むまでは体力を浪費しないで。」
モルディーはクレーターの外に一足先に撤退していた他のエスミルト騎士団のメンバーたちの元へと急ぐ。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[大文字][太字][明朝体]「ソルフォトス...貴様は、...貴殿は何故そこまでして我に抗うのだ。始原があれば終焉がある、それは至極当然の摂理だろう...。」[/明朝体][/太字][/大文字]
「そりゃあ抗うよ...だって[漢字]大切な友達[/漢字][ふりがな]リーリャ[/ふりがな]や[漢字]仲間[/漢字][ふりがな]みんな[/ふりがな]とこれからもこの世界で生きていきたいもん。」
ノイトは少しかったるそうにして小首をかしげながら答えた。それを聞いた魔神は思わず笑いをこぼす。
[大文字][太字][明朝体]「そうか...いや、存外くだらんものだな、人間と言う生物は。」[/明朝体][/太字][/大文字]
[大文字]「ふむ...一理あるが、それだけではなかろう。かつて私の師を含めた英傑たちが貴様を封じたとき、何が貴様の魔力に打ち勝ったと思う?」[/大文字]
魔神はレイクの問いを聞いて俯く。そして、しばらくしてから顔を上げて口を開いた。
[大文字][太字][明朝体]「さぁ...?分からんな。下等種族が考えることなど理解しようと思うことすら出来ん。少々我を追い詰めた程度で思い上がるな。我が名はマズロイン!!“終焉の魔神”だぞ?」[/明朝体][/太字][/大文字]
(あぁ...もしも先人たちがコイツを封じるのに失敗していたら、そのうちコイツは魔王にでもなっていたんだろうな...。)
ノイトはマジックバッグから液体が入った瓶を取り出して栓を開ける。中に入っていた液体を喉に流し込み、瓶をマジックバッグにしまった。
「はぁ...。そうですね。貴方は魔神。その[漢字]誇り[/漢字][ふりがな]プライド[/ふりがな]ってものを魅せてもらいましょうか。」
魔神は口元を緩めて、瞬時に新しく創り直した剣の柄を握る。
[中央寄せ][大文字][太字][明朝体]「さぁ、来い!!貴様らの覚悟、しかと受け取った!![漢字]余[/漢字][ふりがな]よ[/ふりがな]が試してやるぞ!!」[/明朝体][/太字][/大文字][/中央寄せ]