世界に溢れる夢
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
上空から甲高い金属音が響く。
[太字][明朝体][大文字]「ぬぅ…!!重い…!!猿め!!」[/大文字][/明朝体][/太字]
[大文字]「どうした?かの“終焉の魔神”はこの程度なのか?」[/大文字]
レイクの[漢字]青白磁の金属[/漢字][ふりがな]サスロイカ[/ふりがな]製の武器が魔神の拳と衝突していた。魔神が魔力を込めた拳はレイクの攻撃すらも通さず、レイクの武器も魔神の攻撃によって弾き飛ばされることもなく、膠着状態が続く。
[太字][大文字][明朝体](魔力が込められん…!!何故だ?!この男が何か…、いや違う。)[/明朝体][/大文字][/太字]
魔神はノイトの方を見た。
[太字][明朝体][大文字](あの小僧の先程の魔法…あれさえなければこの程度の男など容易く殺せたはずだ…)[/大文字][/明朝体][/太字]
ノイトは魔神の視線に気づき、再び【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】を構え直す。リーリャはピアノを弾き始め、イグもエスミルト騎士団と共にリーリャの周囲に広がってリーリャを庇うように立った。
レイクは武器を構え直し、魔神の攻撃に備えるが、魔神の標的はノイトへと変わっていた。
[太字][明朝体][大文字]「おい、小僧…名は何と言う…?」[/大文字][/明朝体][/太字]
魔神の低い声がその場を震わして響く。ノイトは【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】の[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]に魔力を込め、魔神の動きを警戒しながら答えた。
「ノイトだ…、ノイト=ソルフォトス。」
[太字][明朝体][大文字]「ソルフォトス…聞いたことがある…。確かその名は[/大文字][/明朝体][/太字]
「気の所為じゃないかな?長年封印されてて脳でも腐らせたのか?」
[太字][明朝体][大文字]「他者の話を遮るな!!」[/大文字][/明朝体][/太字]
[大文字][斜体]「うるさいぞ魔神。もっと静かに怒鳴れ。」[/斜体][/大文字]
レイクの一振りが再び魔神の拳の衝突する。そこでノイトの【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】が放った光が魔神へと飛んでいった。
[中央寄せ][太字][大文字][斜体]〔[漢字][明朝体]記憶の再現[/明朝体][/漢字][ふりがな] メモリーフラッシュ[/ふりがな]〕[/斜体][/大文字][/太字][/中央寄せ]
魔神はその斬撃を知っている。かつて彼を追い詰めた伝説の魔剣士が自身の魔力を捻り出して放った技。それが今、レイクの剣に重なった。
[水平線]
[中央寄せ][太字][大文字][明朝体][斜体]〔[漢字]終焉の爪痕[/漢字][ふりがな]アポカリプス[/ふりがな]〕[/斜体][/明朝体][/大文字][/太字][/中央寄せ]
[水平線]
[太字][明朝体][大文字][斜体][大文字]「ぐわあぁっ!!」[/大文字][/斜体][/大文字][/明朝体][/太字]
そこで魔神に異変が起こる。魔神の魔力が一箇所に集中している。やがてその魔力は塊となり、一本の剣となった。先程までとは何かが違う。魔神本体の魔力が抑え込まれ、その分が無理やり魔神の武器となったのだ。
その剣が顕現されたその瞬間、その場の全ての者がただならぬ殺気…、もとい“死”そのものを感じ取って攻撃に移る。
[小文字]居合[[漢字][明朝体]天断[/明朝体][/漢字][ふりがな]あまだち[/ふりがな]][/小文字][右寄せ][小文字][[漢字]雷霆剣[/漢字][ふりがな]サンダー[/ふりがな]][/小文字][/右寄せ]
[中央寄せ][漢字][漢字]禁忌剣術:[/漢字][ふりがな] [/ふりがな][/漢字][ふりがな][大文字]超級魔法:[/大文字][/ふりがな][漢字]『[漢字][明朝体][大文字][太字]終焉の始原[/太字][/大文字][/明朝体][/漢字][ふりがな]カタストロフィ[/ふりがな]』[/漢字][ふりがな][大文字]『[漢字]幻想廻転琴[/漢字][ふりがな]オルゴール[/ふりがな]』[/大文字][/ふりがな][/中央寄せ]
[小文字][[漢字]火蜥蜴[/漢字][ふりがな]サラマンダー[/ふりがな]][/小文字][右寄せ][小文字]超級魔法:『[漢字]幻想奏楽[/漢字][ふりがな]パフォーマンス[/ふりがな]』[/小文字][/右寄せ]
魔神を中心に全方位から攻撃が放たれたが、魔神の一振りで全てが薙ぎ払われてしまう。だが、魔神がもう一撃を振り払おうとしたとき、ノイトとレイクが動いた。
[中央寄せ][太字][大文字]〔[漢字][明朝体]時夢姫[/明朝体][/漢字][ふりがな]シンデレラ[/ふりがな]〕[/大文字][/太字][/中央寄せ]
[中央寄せ][太字][大文字]〔[漢字]終焉の爪痕[/漢字][ふりがな]アポカリプス[/ふりがな]〕[/大文字][/太字][/中央寄せ]
ノイトは魔法で再び魔神の時間を止めようとした。しかし、魔神は本来の力を取り戻していてそれは大した効果はない。だがそれでも、ノイトが作ったほんの一瞬がレイクの攻撃を繋いだ。
[大文字](少年...君に感謝する。)[/大文字]
ノルティーク大陸最強の男の一撃は魔神の剣へと命中した。剣が纏った膨大な魔力は魔神の剣を蝕み、やがてそれを破壊した。魔神の胴体まで届いたその一撃はまさに世界を揺るがす一撃で、魔神だけではなく世界全土へとその斬撃の軌跡を残す。
「すごい...!!あれが最強...。...[漢字]最強の攻撃[/漢字][ふりがな]それ[/ふりがな]に、ノイトも繋いだ!!」
ピアノの演奏をしながら上空を見上げたリーリャがノイトの魔法とレイクの斬撃を見て目を見開いた。魔神に攻撃を薙ぎ払われた他の実力者たちも負けじと魔神に再び攻撃を仕掛ける。
[中央寄せ][斜体]居合[[明朝体][漢字][太字]愛喰[/太字][/漢字][ふりがな]まなぐい[/ふりがな][/明朝体]][/斜体][/中央寄せ]
[中央寄せ][[漢字][太字]剣裂[/太字][/漢字][ふりがな]ラセレイト[/ふりがな]][/中央寄せ]
2人の攻撃も魔神に命中した。が、魔神はまだ体勢を崩さない。
「ハァ...しつこいやつだな...。」
ノイトは魔力を使い果たして地面へと落下する。落下したノイトをエスミルト騎士団のモルディーが受け止めた。
「うおっ、ノイト大丈夫か?」
「ゔっ...えっと、モルディーさん...。数日ぶりですね。ありがとうございます...。」
体勢をなかなか崩さない魔神を見て地面に着地したレイクが声を張り上げる。
[大文字]「余計なことをするな。あとは私が引き受ける。」[/大文字]
「...無茶ですよ。いくらあなたが最強だとは言っても相手は魔神です。俺も一緒に戦わせてください。」
そう言ったのはロズウェルだ。攻撃を喰らわせても怯まない魔神を見て少し苛立っているのか、目が座っている。ロズウェルはレイクの斜め後ろに着地して話し続ける。
「俺は誰かを守るために努力して、ここまで強くなれました。そして、そのきっかけになったあなたも俺にとっては大切な人です。今はまだ隣に立てなくても...いつかあなたのように、すべての人を守れるような人になります。そのためにも、俺も一緒に戦わせて欲しいんです。」
レイクはロズウェルの方から目を外し、魔神の方を見た。だが、その口元は僅かに微笑んでいる。レイクの後ろ姿を見てロズウェルも一歩前に出て剣を構え直した。
[大文字](俺はエスミルト騎士団2番隊体調:ロズウェル·ヴィスモーテ。[右寄せ]憧れの人の隣だ、恥はかかせられない!!)[/大文字][/右寄せ]
上空から甲高い金属音が響く。
[太字][明朝体][大文字]「ぬぅ…!!重い…!!猿め!!」[/大文字][/明朝体][/太字]
[大文字]「どうした?かの“終焉の魔神”はこの程度なのか?」[/大文字]
レイクの[漢字]青白磁の金属[/漢字][ふりがな]サスロイカ[/ふりがな]製の武器が魔神の拳と衝突していた。魔神が魔力を込めた拳はレイクの攻撃すらも通さず、レイクの武器も魔神の攻撃によって弾き飛ばされることもなく、膠着状態が続く。
[太字][大文字][明朝体](魔力が込められん…!!何故だ?!この男が何か…、いや違う。)[/明朝体][/大文字][/太字]
魔神はノイトの方を見た。
[太字][明朝体][大文字](あの小僧の先程の魔法…あれさえなければこの程度の男など容易く殺せたはずだ…)[/大文字][/明朝体][/太字]
ノイトは魔神の視線に気づき、再び【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】を構え直す。リーリャはピアノを弾き始め、イグもエスミルト騎士団と共にリーリャの周囲に広がってリーリャを庇うように立った。
レイクは武器を構え直し、魔神の攻撃に備えるが、魔神の標的はノイトへと変わっていた。
[太字][明朝体][大文字]「おい、小僧…名は何と言う…?」[/大文字][/明朝体][/太字]
魔神の低い声がその場を震わして響く。ノイトは【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】の[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]に魔力を込め、魔神の動きを警戒しながら答えた。
「ノイトだ…、ノイト=ソルフォトス。」
[太字][明朝体][大文字]「ソルフォトス…聞いたことがある…。確かその名は[/大文字][/明朝体][/太字]
「気の所為じゃないかな?長年封印されてて脳でも腐らせたのか?」
[太字][明朝体][大文字]「他者の話を遮るな!!」[/大文字][/明朝体][/太字]
[大文字][斜体]「うるさいぞ魔神。もっと静かに怒鳴れ。」[/斜体][/大文字]
レイクの一振りが再び魔神の拳の衝突する。そこでノイトの【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】が放った光が魔神へと飛んでいった。
[中央寄せ][太字][大文字][斜体]〔[漢字][明朝体]記憶の再現[/明朝体][/漢字][ふりがな] メモリーフラッシュ[/ふりがな]〕[/斜体][/大文字][/太字][/中央寄せ]
魔神はその斬撃を知っている。かつて彼を追い詰めた伝説の魔剣士が自身の魔力を捻り出して放った技。それが今、レイクの剣に重なった。
[水平線]
[中央寄せ][太字][大文字][明朝体][斜体]〔[漢字]終焉の爪痕[/漢字][ふりがな]アポカリプス[/ふりがな]〕[/斜体][/明朝体][/大文字][/太字][/中央寄せ]
[水平線]
[太字][明朝体][大文字][斜体][大文字]「ぐわあぁっ!!」[/大文字][/斜体][/大文字][/明朝体][/太字]
そこで魔神に異変が起こる。魔神の魔力が一箇所に集中している。やがてその魔力は塊となり、一本の剣となった。先程までとは何かが違う。魔神本体の魔力が抑え込まれ、その分が無理やり魔神の武器となったのだ。
その剣が顕現されたその瞬間、その場の全ての者がただならぬ殺気…、もとい“死”そのものを感じ取って攻撃に移る。
[小文字]居合[[漢字][明朝体]天断[/明朝体][/漢字][ふりがな]あまだち[/ふりがな]][/小文字][右寄せ][小文字][[漢字]雷霆剣[/漢字][ふりがな]サンダー[/ふりがな]][/小文字][/右寄せ]
[中央寄せ][漢字][漢字]禁忌剣術:[/漢字][ふりがな] [/ふりがな][/漢字][ふりがな][大文字]超級魔法:[/大文字][/ふりがな][漢字]『[漢字][明朝体][大文字][太字]終焉の始原[/太字][/大文字][/明朝体][/漢字][ふりがな]カタストロフィ[/ふりがな]』[/漢字][ふりがな][大文字]『[漢字]幻想廻転琴[/漢字][ふりがな]オルゴール[/ふりがな]』[/大文字][/ふりがな][/中央寄せ]
[小文字][[漢字]火蜥蜴[/漢字][ふりがな]サラマンダー[/ふりがな]][/小文字][右寄せ][小文字]超級魔法:『[漢字]幻想奏楽[/漢字][ふりがな]パフォーマンス[/ふりがな]』[/小文字][/右寄せ]
魔神を中心に全方位から攻撃が放たれたが、魔神の一振りで全てが薙ぎ払われてしまう。だが、魔神がもう一撃を振り払おうとしたとき、ノイトとレイクが動いた。
[中央寄せ][太字][大文字]〔[漢字][明朝体]時夢姫[/明朝体][/漢字][ふりがな]シンデレラ[/ふりがな]〕[/大文字][/太字][/中央寄せ]
[中央寄せ][太字][大文字]〔[漢字]終焉の爪痕[/漢字][ふりがな]アポカリプス[/ふりがな]〕[/大文字][/太字][/中央寄せ]
ノイトは魔法で再び魔神の時間を止めようとした。しかし、魔神は本来の力を取り戻していてそれは大した効果はない。だがそれでも、ノイトが作ったほんの一瞬がレイクの攻撃を繋いだ。
[大文字](少年...君に感謝する。)[/大文字]
ノルティーク大陸最強の男の一撃は魔神の剣へと命中した。剣が纏った膨大な魔力は魔神の剣を蝕み、やがてそれを破壊した。魔神の胴体まで届いたその一撃はまさに世界を揺るがす一撃で、魔神だけではなく世界全土へとその斬撃の軌跡を残す。
「すごい...!!あれが最強...。...[漢字]最強の攻撃[/漢字][ふりがな]それ[/ふりがな]に、ノイトも繋いだ!!」
ピアノの演奏をしながら上空を見上げたリーリャがノイトの魔法とレイクの斬撃を見て目を見開いた。魔神に攻撃を薙ぎ払われた他の実力者たちも負けじと魔神に再び攻撃を仕掛ける。
[中央寄せ][斜体]居合[[明朝体][漢字][太字]愛喰[/太字][/漢字][ふりがな]まなぐい[/ふりがな][/明朝体]][/斜体][/中央寄せ]
[中央寄せ][[漢字][太字]剣裂[/太字][/漢字][ふりがな]ラセレイト[/ふりがな]][/中央寄せ]
2人の攻撃も魔神に命中した。が、魔神はまだ体勢を崩さない。
「ハァ...しつこいやつだな...。」
ノイトは魔力を使い果たして地面へと落下する。落下したノイトをエスミルト騎士団のモルディーが受け止めた。
「うおっ、ノイト大丈夫か?」
「ゔっ...えっと、モルディーさん...。数日ぶりですね。ありがとうございます...。」
体勢をなかなか崩さない魔神を見て地面に着地したレイクが声を張り上げる。
[大文字]「余計なことをするな。あとは私が引き受ける。」[/大文字]
「...無茶ですよ。いくらあなたが最強だとは言っても相手は魔神です。俺も一緒に戦わせてください。」
そう言ったのはロズウェルだ。攻撃を喰らわせても怯まない魔神を見て少し苛立っているのか、目が座っている。ロズウェルはレイクの斜め後ろに着地して話し続ける。
「俺は誰かを守るために努力して、ここまで強くなれました。そして、そのきっかけになったあなたも俺にとっては大切な人です。今はまだ隣に立てなくても...いつかあなたのように、すべての人を守れるような人になります。そのためにも、俺も一緒に戦わせて欲しいんです。」
レイクはロズウェルの方から目を外し、魔神の方を見た。だが、その口元は僅かに微笑んでいる。レイクの後ろ姿を見てロズウェルも一歩前に出て剣を構え直した。
[大文字](俺はエスミルト騎士団2番隊体調:ロズウェル·ヴィスモーテ。[右寄せ]憧れの人の隣だ、恥はかかせられない!!)[/大文字][/右寄せ]