世界に溢れる夢
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[水平線]
[中央寄せ][明朝体][大文字][太字]災害級禁忌魔術:[[漢字]禁忌箱[/漢字][ふりがな]パンドラ[/ふりがな]]
[/太字][/大文字][/明朝体][/中央寄せ][中央寄せ]﹏﹏﹏﹏﹏[/中央寄せ]
[中央寄せ][大文字][太字]〔[漢字]時夢姫[/漢字][ふりがな]シンデレラ[/ふりがな]〕[/太字][/大文字][/中央寄せ]
[水平線]
封印を解いた魔神·マズロインの魔術とノイトの技はほぼ同時だった。
幸いなことに、ノイトの技のお陰で魔神の魔術によるノルティーク大陸全土の消滅は免れた。ただし、それはほんの一時的なことであり、魔神の魔術を相殺した訳では無い。よってノイトの技の効果が切れた途端にこの大陸は消滅する。ノイトはこの技を発動することで、魔神と自分自身の時間を止めた。その結果、他のあらゆる物質や生物、魔力の時間はそのままで、ノイトが時間稼ぎをしていることになる。
「ノイト!」
リーリャは動かないノイトと魔神を交互に見るうちに、ノイトが持っていた魔具【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】の盾の部分に魔力で出来た時計盤のようなものが表示されているのに気づいた。
(これは…ノイトの魔法の効果が終わるまでのカウントダウン?それなら、ノイトは時間を稼いでいるってこと?私たちのために…!)
リーリャは遺跡の外へ走り出す。
(誰か…!ロズウェルさん、ベルリスさん、モルディーさん、ルベリアさん、イグさん、誰でも良いから、誰か居ないの!?)
[中央寄せ][[漢字][太字]空間転移[/太字][/漢字][ふりがな]テレポート[/ふりがな]][/中央寄せ]
「ロズウェルさん、ベルリスさん、モルディーさん、ルベリアさん…!他のエスミルト騎士団の人たちも!」
「どうしたリーリャ!何かあったのか?!ノイトは?!」
「あの…えっと、その…!!魔神が復活して!ノイトが時間を稼いでくれてるんです!!」
「ノイトが…!!たった一人でか?!」
「いつまで持つか分からないんです!」
「エスミルト騎士団、全軍出撃!!対魔神準備!!」
「[大文字][斜体]イェッサー!!!![/斜体][/大文字]」
エスミルト騎士団の騎士たちが鬨をあげたとき、イグが走ってきた。
「リーリャ!何があった!?」
「魔神が復活して!!ノイトが時間を稼いでくれてるんです!!」
「魔神が…!!すぐに止めなければ!!」
遺跡に乗り込むエスミルト騎士団を見て、リーリャも遺跡に向かって走り出そうとする。しかし、イグがそれを止めた。
「待て、リーリャ!君にはノイトのために出来ることが他にもあるんじゃないか?ノイトの大切なものを取りに行ってやれ。きっとそれは他の誰でもない、ノイトが望むことだ。」
「…はい!!」
リーリャはノイトと初めて合った場所、ミストルの町を目指して走り出した。イグは笠をさらに目深に被り、前を睨んでから遺跡に乗り込む。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
リーリャは走り始めてから20分後、貿易都市·レミステラから来たと思われる馬車を見つけた。
「あのッ、すみませんッ!!」
馬車が停まり、人が出てくる。
「どうしましたか?…かなり息が上がってるようですが…」
「すみまッせん、今ッ急いでいて、レミッステラまで行きッたいんですけど、[漢字]瞬間移動[/漢字][ふりがな]ワープ[/ふりがな]出来ッませんか?」
「あぁ、出来るよ。レミステラの前で良いかな?」
「…はい。お願いします!」
[[漢字][太字]瞬間移動[/太字][/漢字][ふりがな]ワープ[/ふりがな]]
「ありがとうございました!!」
リーリャはすぐにレミステラの中枢部まで走り出した。以前リーリャはノイトに、各都市には空間転移が出来る『[漢字]門[/漢字][ふりがな]ゲート[/ふりがな]』というものがあることを聞いたことがある。
([漢字]門[/漢字][ふりがな]ゲート[/ふりがな]を使えばレミステラから、ミストルの町に1番近い都市·ノルストラに移動出来るはず!!)
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
遺跡の最深部に着いたエスミルト騎士団とイグは、異様な光景を見た。
「これは…!!」
「まずいな…!」
止まった魔神の周りの魔力が少しずつ動き始めてきている。魔力はやがて魔物のような形になり、ロズウェルたちに襲いかかってきた。
「迎撃態勢!攻撃準備!」
ベルリスは杖を前に掲げる。
[中央寄せ][[漢字][太字]封印[/太字][/漢字][ふりがな]シール[/ふりがな]][/中央寄せ]
下から光る鎖が何本も出てきて、魔物たちを絡め取る。しかし、魔神の魔力はまだたくさんあり、魔物はどんどん増えていく。
[中央寄せ]居合[[漢字][明朝体][太字]時雨[/太字][/明朝体][/漢字][ふりがな]しぐれ[/ふりがな]][/中央寄せ]
イグが駆け抜けながら魔物たちを切り刻む。しかし、きりがない。【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】が示す残り時間は少しずつ近づいてきている。
[小文字][中央寄せ][太字]ノイトの放った技〔[漢字]時夢姫[/漢字][ふりがな]シンデレラ[/ふりがな]〕の効果終了まで:残り [下線]41[/下線]分[/太字][/中央寄せ][/小文字]
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[中央寄せ][明朝体][大文字][太字]災害級禁忌魔術:[[漢字]禁忌箱[/漢字][ふりがな]パンドラ[/ふりがな]]
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[中央寄せ][大文字][太字]〔[漢字]時夢姫[/漢字][ふりがな]シンデレラ[/ふりがな]〕[/太字][/大文字][/中央寄せ]
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封印を解いた魔神·マズロインの魔術とノイトの技はほぼ同時だった。
幸いなことに、ノイトの技のお陰で魔神の魔術によるノルティーク大陸全土の消滅は免れた。ただし、それはほんの一時的なことであり、魔神の魔術を相殺した訳では無い。よってノイトの技の効果が切れた途端にこの大陸は消滅する。ノイトはこの技を発動することで、魔神と自分自身の時間を止めた。その結果、他のあらゆる物質や生物、魔力の時間はそのままで、ノイトが時間稼ぎをしていることになる。
「ノイト!」
リーリャは動かないノイトと魔神を交互に見るうちに、ノイトが持っていた魔具【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】の盾の部分に魔力で出来た時計盤のようなものが表示されているのに気づいた。
(これは…ノイトの魔法の効果が終わるまでのカウントダウン?それなら、ノイトは時間を稼いでいるってこと?私たちのために…!)
リーリャは遺跡の外へ走り出す。
(誰か…!ロズウェルさん、ベルリスさん、モルディーさん、ルベリアさん、イグさん、誰でも良いから、誰か居ないの!?)
[中央寄せ][[漢字][太字]空間転移[/太字][/漢字][ふりがな]テレポート[/ふりがな]][/中央寄せ]
「ロズウェルさん、ベルリスさん、モルディーさん、ルベリアさん…!他のエスミルト騎士団の人たちも!」
「どうしたリーリャ!何かあったのか?!ノイトは?!」
「あの…えっと、その…!!魔神が復活して!ノイトが時間を稼いでくれてるんです!!」
「ノイトが…!!たった一人でか?!」
「いつまで持つか分からないんです!」
「エスミルト騎士団、全軍出撃!!対魔神準備!!」
「[大文字][斜体]イェッサー!!!![/斜体][/大文字]」
エスミルト騎士団の騎士たちが鬨をあげたとき、イグが走ってきた。
「リーリャ!何があった!?」
「魔神が復活して!!ノイトが時間を稼いでくれてるんです!!」
「魔神が…!!すぐに止めなければ!!」
遺跡に乗り込むエスミルト騎士団を見て、リーリャも遺跡に向かって走り出そうとする。しかし、イグがそれを止めた。
「待て、リーリャ!君にはノイトのために出来ることが他にもあるんじゃないか?ノイトの大切なものを取りに行ってやれ。きっとそれは他の誰でもない、ノイトが望むことだ。」
「…はい!!」
リーリャはノイトと初めて合った場所、ミストルの町を目指して走り出した。イグは笠をさらに目深に被り、前を睨んでから遺跡に乗り込む。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
リーリャは走り始めてから20分後、貿易都市·レミステラから来たと思われる馬車を見つけた。
「あのッ、すみませんッ!!」
馬車が停まり、人が出てくる。
「どうしましたか?…かなり息が上がってるようですが…」
「すみまッせん、今ッ急いでいて、レミッステラまで行きッたいんですけど、[漢字]瞬間移動[/漢字][ふりがな]ワープ[/ふりがな]出来ッませんか?」
「あぁ、出来るよ。レミステラの前で良いかな?」
「…はい。お願いします!」
[[漢字][太字]瞬間移動[/太字][/漢字][ふりがな]ワープ[/ふりがな]]
「ありがとうございました!!」
リーリャはすぐにレミステラの中枢部まで走り出した。以前リーリャはノイトに、各都市には空間転移が出来る『[漢字]門[/漢字][ふりがな]ゲート[/ふりがな]』というものがあることを聞いたことがある。
([漢字]門[/漢字][ふりがな]ゲート[/ふりがな]を使えばレミステラから、ミストルの町に1番近い都市·ノルストラに移動出来るはず!!)
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
遺跡の最深部に着いたエスミルト騎士団とイグは、異様な光景を見た。
「これは…!!」
「まずいな…!」
止まった魔神の周りの魔力が少しずつ動き始めてきている。魔力はやがて魔物のような形になり、ロズウェルたちに襲いかかってきた。
「迎撃態勢!攻撃準備!」
ベルリスは杖を前に掲げる。
[中央寄せ][[漢字][太字]封印[/太字][/漢字][ふりがな]シール[/ふりがな]][/中央寄せ]
下から光る鎖が何本も出てきて、魔物たちを絡め取る。しかし、魔神の魔力はまだたくさんあり、魔物はどんどん増えていく。
[中央寄せ]居合[[漢字][明朝体][太字]時雨[/太字][/明朝体][/漢字][ふりがな]しぐれ[/ふりがな]][/中央寄せ]
イグが駆け抜けながら魔物たちを切り刻む。しかし、きりがない。【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】が示す残り時間は少しずつ近づいてきている。
[小文字][中央寄せ][太字]ノイトの放った技〔[漢字]時夢姫[/漢字][ふりがな]シンデレラ[/ふりがな]〕の効果終了まで:残り [下線]41[/下線]分[/太字][/中央寄せ][/小文字]