- 閲覧前にご確認ください -

本作は一部を除きフィクションです。
一部を除き、実在する人物、出来事、組織とは関係ありません。

文字サイズ変更

世界に溢れる夢

#14

14.牢獄都市(1)

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
ノイトとリーリャは『幸福のチャペル』を出たあと、次の街に向かった。
「次の街はどんなところなの?」
「次の街は牢獄都市·サラヴァルトだよ。」
「牢獄…?何か怖いんだけど。」
「まぁ名前の通り、牢獄だから凶悪な囚人とかがたくさんいるところだね。生きてその先に進むために、レミステラで準備をしたんだよ。」
ノイトがそう言ったところで街が見えてきた。
[漢字]潤朱[/漢字][ふりがな]うるみしゅ[/ふりがな]色のレンガで造られた建物には黒い鉄格子がいくつも付いている。
「本当にここを通るの…?」
「うん。看守役のロボットもいると思うけど、数が少ないから気を付けてね。出来れば僕とはぐれないように。」
「うん…。」
2人は街を進んでいく。目つきが悪く、顔に傷がある男や、髪を掴んで殴り合っている男女がいた。
「おい…、嬢ちゃん。こっち来なよ。」
リーリャの背後から男の手が迫ってくる。
[中央寄せ][[漢字][太字]獄炎[/太字][/漢字][ふりがな]インフェルノ[/ふりがな]][/中央寄せ]
「[斜体][大文字]ぐあぁぁぁ!![/大文字][/斜体]」
ノイトはその男を焼き尽くし、リーリャに言った。
「大丈夫?この街には禁忌魔法を濫用して捕まった連中がたくさんいるから、気を抜かないで。」
「うん、ありがとう…。」
2人は道中で絡んでくる囚人たちを魔法でねじ伏せながら中枢部へ進む。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
街の中枢部に着くと、看守ロボットと囚人が諍いを起こしていた。ノイトとリーリャもその巻き添えを喰らう。

[中央寄せ]⚠禁忌魔法:[[漢字][太字]深淵[/太字][/漢字][ふりがな][斜体]アビス[/斜体][/ふりがな]][/中央寄せ]
ノイトはリーリャを抱えて高く跳んだ。つい先ほどまで立っていたところに深く暗い穴が出来ていて、1度落ちたらもう登ってこられそうにない。
禁忌魔法を使った男と目があってしまい、リーリャの顔は青ざめる。
[中央寄せ]⚠禁忌魔法:[[漢字][太字]死槍[/太字][/漢字][ふりがな][斜体]デス·ランス[/斜体][/ふりがな]][/中央寄せ]
金属で出来た槍がリーリャに向かって飛んでくる。
〈[斜体][大文字]カキンッ[/大文字][/斜体]〉
槍は何かに当たって弾かれた。リーリャはノイトの方を見る。
「ノイト!それは…!」
ノイトが持っていたのは金属製の武器だった。ノイトは、剣と盾と魔法の杖が1つになったような魔具·【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】を持っている。
[明朝体]「何だそれは…見たことが無い…。お前もろとも壊してやろう…!」
「詠唱︙冥府より[漢字]沸起[/漢字][ふりがな]おこ[/ふりがな]る悠久の[漢字]感情[/漢字][ふりがな]ちから[/ふりがな] [漢字]天[/漢字][ふりがな]そら[/ふりがな]より降り注ぎし裁きの[漢字]雷鎚[/漢字][ふりがな]ちから[/ふりがな] 双方の軋轢によって生じた第3の[漢字]未知[/漢字][ふりがな]ちから[/ふりがな]に慄き、喚き、嘆き、足掻く 醜い様は汝の鏡なり」[/明朝体]
(もしこの人が転生者だったら、前世ではかなり重たい中二病だったんだろうな…。)
[中央寄せ]⚠禁忌魔法:[[漢字][太字]世界崩壊[/太字][/漢字][ふりがな][斜体]アルマゲドン[/斜体][/ふりがな]][/中央寄せ]
鋭い衝撃が街全体に響き、看守ロボット、ノイトとリーリャ、その全てが空中へ弾き飛ばさる。
「[漢字][小文字][大文字][斜体]うわっ!![/斜体][/大文字][/小文字][/漢字][ふりがな][大文字][斜体][太字]「 ひ ゃ あ っ !!」[/太字][/斜体][/大文字][/ふりがな]」
禁忌魔法を使った男は魔法発動のための核となり、暴走した魔力に呑まれて消滅してしまった。
「ノイト!!どうするの!!このまま落ちたら死んじゃうよ!!」
「大丈夫!!」
[中央寄せ][[漢字][太字]空中浮遊[/太字][/漢字][ふりがな]レビテーション[/ふりがな]][/中央寄せ]
ノイトとリーリャは空中で止まった。が、空中に浮いているのが目立ち、地上の囚人たちがまとめて襲って来る。
「おぉ…面白い。」
⚠禁忌魔法:[[漢字][太字]真空の刃雨[/太字][/漢字][ふりがな][斜体]バキューム·スライス[/斜体][/ふりがな]]
[右寄せ]居合 [[漢字][明朝体][太字]天断[/太字][/明朝体][/漢字][ふりがな]あまだち[/ふりがな]][/右寄せ]
[中央寄せ]⚠禁忌魔法:[[漢字][太字]消滅砲柱[/太字][/漢字][ふりがな]ディサピア·キャノン[/ふりがな]][/中央寄せ]
([斜体][大文字]んっ!?[/大文字][/斜体])
ノイトはリーリャを片手で引き寄せて【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】を振りかざす。[[漢字]天断[/漢字][ふりがな]あまだち[/ふりがな]]の勢いを使って高く飛び、上から降ってくる[[漢字]真空の刃雨[/漢字][ふりがな]バキューム·スライス[/ふりがな]]を弾いていく。更に、下から飛んできた[[漢字]消滅砲柱[/漢字][ふりがな]ディサピア·キャノン[/ふりがな]]を真っ二つにする。
「何だあれ!?真空を弾いた?!」「ん[小文字]ん[/小文字]…」「チッ…!!」
(ノイト…!すごい!!たった1人で…!)
ノイトは【[漢字]時憶の指針[/漢字][ふりがな]トオクノハリ[/ふりがな]】の[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]核に魔力を込める。核が光りだして剣身全体に魔力が流れ、ノイトが魔具を握る力を強くする。そして、地上の囚人たちに向かって剣を振るう。
[中央寄せ][太字][斜体]〔[漢字][大文字]魔力斬[/大文字][/漢字][ふりがな]マギノ·スラッシュ[/ふりがな]〕[/太字][/斜体][/中央寄せ]
剣が帯びた魔力が、剣の形になって地上を薙ぐ。
[明朝体][斜体][大文字]「「ぐああぁ!!」」[/大文字][/斜体][/明朝体]
ノイトとリーリャが着地すると、薙がれて崩れた建物の瓦礫の下から人が出てきた。
「ん…?!」

作者メッセージ

 作者の御鏡 梟(みかがみ きょう)です。
今回は牢獄都市·サラヴァルトの禁忌魔法を使う囚人たちとの戦闘がありました。次回もお楽しみに!
本作を読んでの感想の他、キャラクターや世界観などについての質問も受付けています。本作品を読んでいただき、ありがとうございました!!

2025/03/02 19:29

御鏡 梟 ID:≫ 69PKjehF3pDZQ
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 16

コメント
[1]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL