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本作は一部を除きフィクションです。
一部を除き、実在する人物、出来事、組織とは関係ありません。

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世界に溢れる夢

#13

13.幸福のチャペル

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
ノイトとリーリャ、ロズウェルの3人は貿易都市·レミステラの北門にいた。
「また機会があれば護衛するよ。」
「ありがとうございます、ロズウェルさん!」
ノイトとリーリャはロズウェルと別れて北へ進む。
「次に行くのは『幸福のチャペル』っていうところだよね?どんなところなの?」
「一応チャペルだから、椅子がたくさんあって、パイプオルガンが置いてあるんじゃないかな?僕もそこまで詳しく無いから分からない。」
「どのくらいで着くの?」
「昼過ぎ頃には着くと思うよ。」
その時、近くの茂みから5体のゴブリンが飛び出してきた。
「[明朝体]ギイィィィ!![/明朝体]」
「[大文字][斜体]うわ!![/斜体][/大文字]」
ノイトはマジックバッグから【[漢字]閃光の剣[/漢字][ふりがな]スピード[/ふりがな]】を取り出す。ゴブリンのうちの1体が持っている剣を振り下ろしてくる。
〈[斜体]シュバッ[/斜体]〉
ノイトの方が速かった。剣を持っていたゴブリンは胴体を真一文字に切られて消滅した。残りのゴブリンたちはそれを見て驚いている。その中で唯一動じないゴブリンがいた。顔に傷があり、手首には魔具を付けている。
[中央寄せ][[明朝体][漢字][太字]吹風[/太字][/漢字][ふりがな][小文字]ブリーズ[/小文字][/ふりがな][/明朝体]][/中央寄せ]
そのゴブリンが魔法を唱えた。ノイトとリーリャを風が襲い、その隙にゴブリンたちが攻撃しようと飛びかかってくる。が、ノイトはリーリャを庇いながら【[漢字]閃光の剣[/漢字][ふりがな]スピード[/ふりがな]】でゴブリンたちの攻撃を防ぐ。
[中央寄せ][[明朝体][漢字][太字]火炎[/太字][/漢字][ふりがな]フレイム[/ふりがな][/明朝体]][/中央寄せ]
魔具を付けたゴブリンが炎で攻撃してくる。ノイトは【[漢字]閃光の剣[/漢字][ふりがな]スピード[/ふりがな]】で飛んできた炎の塊を袈裟斬りにした。どちらも隙がなく、ゴブリンは攻撃を当てられずに、ノイトは魔具を装着出来ずにいる。
[中央寄せ][[明朝体][漢字][太字]氷結[/太字][/漢字][ふりがな]フリーズ[/ふりがな][/明朝体]][/中央寄せ]
ノイトを凄まじい冷気が襲った。
([斜体]グッ!![/斜体]何とか魔法を…!)
革の手袋を手にはめて今度はノイトが魔法を唱える。
[中央寄せ][[漢字][太字]爆裂 [/太字][/漢字][ふりがな]ボム[/ふりがな]][/中央寄せ]
ゴブリンたちが爆ぜる。爆風に耐えながら魔具を付けたゴブリンは爆ぜたゴブリンたちの剣を拾おうとした。しかしノイトが背後に立ち回り、【[漢字]閃光の剣[/漢字][ふりがな]スピード[/ふりがな]】で攻撃する。
「[斜体][大文字][明朝体]ギイャアアア!![/明朝体][/大文字][/斜体]」
ゴブリンは消滅して、ゴブリンが付けていた魔具だけが残った。
「リーリャ、大丈夫だった?」
「うん、大丈夫。速くてよく分かんなかったけど倒せたんだよね?」
「何とかね。魔具を持っていて魔法を使う魔物なんて今まで見たことないよ。まぁ、それは別にいいや。行こう。」
ノイトは魔具をマジックバッグに入れて歩き出した。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
「着いたよ。ここが『幸福のチャペル』だ。」
「この中のパイプオルガンを使って何かを弾けば良いんだよね?」
「そうだね。中に入ろう。」
「わぁ〜、広〜い!!」[小文字]〜い[/小文字]」[小文字]ぃ[/小文字]」
リーリャは置かれていたパイプオルガンを見つけ、「エリーゼのために」[小文字]※[/小文字]を弾き始める。

[中央寄せ][[漢字][太字]幻想奏楽[/太字][/漢字][ふりがな]パフォーマンス[/ふりがな]][/中央寄せ]
パイプオルガンのパイプの先から虹色の魔力を帯びた黒い五線が出てきて、あとから音符が流れていく。
(重みがあっていい響きだな…。)
ノイトはたくさんある椅子のうちの1つに座った。しばらく演奏を聴いていたが、ノイトはリーリャが弾くパイプオルガンのパイプに少し色が違う線が何本もあることに気づく。
(それぞれのパイプの線の間隔は不規則になっている。楽譜の代わりかな?一応メモしておこう。)
マジックバッグから紙とペンを取り出してノイトはパイプの線を書き写していった。
演奏し終えたリーリャの隣に行って、パイプの線のメモを見せる。
「パイプにこんな感じに線がついてたんだけど、弾いてみてくれる?」
「分かった。弾いてみるね。」
リーリャがメモの通りに鍵盤を弾くと曲が出来ていき、パイプの線は何かの曲の楽譜であったことが分かった。
(聞いたことある曲だけど…。何ていう曲だっけ?)
「リーリャ、その曲何か分かる?」
「なんだろう…分からない。」
(確か転生したあとに聞いたような…。まぁ、いいか。)
「今回はどうだった?何か思い出したことある?」
リーリャは首を横に振る。そうかと軽く俯くノイトを見てリーリャは言った。
「少しずつでも記憶が戻って来るのであれば、それだけで私は嬉しいよ!ありがとう!」
リーリャの明るい表情を見てノイトは答える。
「どういたしまして!」

[小文字]※[/小文字]「エリーゼのために」
バガテル第25番 イ短調 WoO 59「エリーゼのために」/ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

作者メッセージ

 作者の御鏡 梟(みかがみ きょう)です。
今回は『幸福のチャペル』でのリーリャの演奏がありました。次回もお楽しみ!
本作を読んでの感想の他、キャラクターや世界観などについての質問も受付けています。本作品を読んでいただき、ありがとうございました!!

[追記]
今まで「エリーゼのために」をフルで聴いたこと無かったので、初めて最後まで聴いたら「あ、暗めの部分もあるんだ」と思いました。

2025/03/02 12:46

御鏡 梟 ID:≫ m9kR/WFBrng.A
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