世界に溢れる夢
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[中央寄せ]エリア〚貿易都市·レミステラ〛[/中央寄せ]
2人は日が落ちる頃にレミステラに到着した。
「大きくて高い建物がいっぱ〜い!!」
「流石はノルティーク大陸で最も大きい街だね!この街なら珍しい魔具もたくさんあるだろうし、『幸福のチャペル』に行くための準備も出来そうだ。」
「ノイト、あそこにいるのってもしかして…。」
リーリャが指を差した先を見るとエスミルト騎士団の格好をした男性が歩いていた。
「あの人…確かエスミルトの南門でロズウェルさんと待ち合わせしたときにいた気がする。その後は見かけなかったから5番隊の人かな?」
2人はその人を追いかけるべく走り出した。歩いていた男性が角を曲がろうとしたところで声をかける。
「あの!待って下さい!」
後ろから声をかけられて男性が振り返る。
「ん?君たちこの前、何処かで会ったっスか?」
「はい。エスミルト2番隊に『失われた古城』まで護衛して貰った者です!」
「あぁ、ロズウェルが言ってた子たちっスね!俺はエスミルト騎士団の5番隊隊長·ルベリアっス!よろしくっス!」
「僕はノイトです。この子はリーリャ。あの、ロズウェルさんは何処にいるか分かりますか?」
「う〜ん…ロズウェルのことだから多分『バークローズ亭』にいると思うっス。俺が案内するから着いてくると良いっス!」
「「ありがとうございます!」」
ルベリアの後ろを歩きながら2人は街並みを見渡す。道を通る馬車に路面電車、建物の屋上のさらに上に浮かんでいるアドバルーン。見たこと無いものだらけの街並みに、リーリャははしゃいでいる。ノイトがはしゃぐリーリャに転ばないでよと良いながら考える。
(今までは魔法だけで魔物を倒してたけど、ロズウェルさんみたいに武器でも戦えた方が良いかな…?後で魔法剣でも買ってみるか。)
「ここが『バークローズ亭』っス。」
〈[斜体]カランカラン[/斜体]〉
「ロズウェル、いるっスか?ノイトとリーリャが来たっスよ!」
「ノイト、リーリャ!『失われた古城』はどうだった?」
「ゴーストとか鎧の魔物に襲われたけど、リーリャの『超級魔法』のお陰で助かりました!」
「へぇ!リーリャが『超級魔法』を!機会があれば是非見せて欲しいな!」
「はい、もちろん!」
「おーい、俺もいるっスよ〜!」
ルベリアも会話に割り込んでくる。
「ルベリア、任務の方はどうだった?問題無いか?」
「あぁ、大丈夫そうっス。無事完遂しましたっス!」
「あのロズウェルさん、この前ゴーレムをたった1人で倒してましたよね?僕に剣術を教えてくれませんか?」
「あぁ、もちろんいいよ!せっかくだからドワーフの名匠に武器を作ってもらおう!」
「はい!リーリャはどうする?」
「えっと…。ノイトの武器も気になるけどこの街のことも気になるから…どうしよう?」
リーリャの言葉を聞いてルベリアが口を開く。
「街が気になるのであれば俺が案内する。何か欲しいものとかあれば買ってあげるっス!ロズウェルの友達なら俺の友達だからな!」
「友達…ノイト、私たちって友達?」
リーリャが目を輝かせて聞いてくる。
「もちろん!1番大切な友達だよ!!」
リーリャは嬉しそうに笑ってルベリアに言った。
「欲しいものが見つかったら、買ってくれますか?」
「おう!任せとけ!!」
他の客が店内に居なかったのが幸いし、店のマスターに怒られることは無かった。
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〈[斜体]ガランガラン[/斜体]〉
ノイトとロズウェルは古い武器屋を訪ねた。
「ん…?ロズ、何のようだ?まさか武器を壊したんじゃあるまいな?」
「違うよ、ムール。今日はこの子の武器を作って欲しいんだ。」
ムールと呼ばれたドワーフの老人はノイトの方を見た。
「はじめまして、ノイトと言います。」
「はい、はじめまして。この武器屋に住んでいるムールだ。ノイトくん、武器を作るといったね?どんな武器が欲しいんだ?」
ノイトは少し考えてから答えた。
「…攻撃特化と防御特化の両方を兼ねそろえた武器…って作れますか?」
ムールは目を丸くして答える。
「攻撃と防御の両方に特化した武器?60年間ここでずっと武器作り続けてたが、そんなもん作ったこと無いわ。」
「じゃあ、素早さの武器の柔軟さを重視していて、なおかつ丈夫な武器とかは…?」
「…まぁ、やろうと想えば両方作れると思うがな。必要なものを用意してもらおうか。」
「何でしょうか…?」
「『[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]』だけ準備してもらえれば良い。残りはロズの顔を立ててこっちで用意してやる。」
「ありがとうございます!」
ノイトはペコリとお辞儀をし、[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]を採りに行った。
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2人は日が落ちる頃にレミステラに到着した。
「大きくて高い建物がいっぱ〜い!!」
「流石はノルティーク大陸で最も大きい街だね!この街なら珍しい魔具もたくさんあるだろうし、『幸福のチャペル』に行くための準備も出来そうだ。」
「ノイト、あそこにいるのってもしかして…。」
リーリャが指を差した先を見るとエスミルト騎士団の格好をした男性が歩いていた。
「あの人…確かエスミルトの南門でロズウェルさんと待ち合わせしたときにいた気がする。その後は見かけなかったから5番隊の人かな?」
2人はその人を追いかけるべく走り出した。歩いていた男性が角を曲がろうとしたところで声をかける。
「あの!待って下さい!」
後ろから声をかけられて男性が振り返る。
「ん?君たちこの前、何処かで会ったっスか?」
「はい。エスミルト2番隊に『失われた古城』まで護衛して貰った者です!」
「あぁ、ロズウェルが言ってた子たちっスね!俺はエスミルト騎士団の5番隊隊長·ルベリアっス!よろしくっス!」
「僕はノイトです。この子はリーリャ。あの、ロズウェルさんは何処にいるか分かりますか?」
「う〜ん…ロズウェルのことだから多分『バークローズ亭』にいると思うっス。俺が案内するから着いてくると良いっス!」
「「ありがとうございます!」」
ルベリアの後ろを歩きながら2人は街並みを見渡す。道を通る馬車に路面電車、建物の屋上のさらに上に浮かんでいるアドバルーン。見たこと無いものだらけの街並みに、リーリャははしゃいでいる。ノイトがはしゃぐリーリャに転ばないでよと良いながら考える。
(今までは魔法だけで魔物を倒してたけど、ロズウェルさんみたいに武器でも戦えた方が良いかな…?後で魔法剣でも買ってみるか。)
「ここが『バークローズ亭』っス。」
〈[斜体]カランカラン[/斜体]〉
「ロズウェル、いるっスか?ノイトとリーリャが来たっスよ!」
「ノイト、リーリャ!『失われた古城』はどうだった?」
「ゴーストとか鎧の魔物に襲われたけど、リーリャの『超級魔法』のお陰で助かりました!」
「へぇ!リーリャが『超級魔法』を!機会があれば是非見せて欲しいな!」
「はい、もちろん!」
「おーい、俺もいるっスよ〜!」
ルベリアも会話に割り込んでくる。
「ルベリア、任務の方はどうだった?問題無いか?」
「あぁ、大丈夫そうっス。無事完遂しましたっス!」
「あのロズウェルさん、この前ゴーレムをたった1人で倒してましたよね?僕に剣術を教えてくれませんか?」
「あぁ、もちろんいいよ!せっかくだからドワーフの名匠に武器を作ってもらおう!」
「はい!リーリャはどうする?」
「えっと…。ノイトの武器も気になるけどこの街のことも気になるから…どうしよう?」
リーリャの言葉を聞いてルベリアが口を開く。
「街が気になるのであれば俺が案内する。何か欲しいものとかあれば買ってあげるっス!ロズウェルの友達なら俺の友達だからな!」
「友達…ノイト、私たちって友達?」
リーリャが目を輝かせて聞いてくる。
「もちろん!1番大切な友達だよ!!」
リーリャは嬉しそうに笑ってルベリアに言った。
「欲しいものが見つかったら、買ってくれますか?」
「おう!任せとけ!!」
他の客が店内に居なかったのが幸いし、店のマスターに怒られることは無かった。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
〈[斜体]ガランガラン[/斜体]〉
ノイトとロズウェルは古い武器屋を訪ねた。
「ん…?ロズ、何のようだ?まさか武器を壊したんじゃあるまいな?」
「違うよ、ムール。今日はこの子の武器を作って欲しいんだ。」
ムールと呼ばれたドワーフの老人はノイトの方を見た。
「はじめまして、ノイトと言います。」
「はい、はじめまして。この武器屋に住んでいるムールだ。ノイトくん、武器を作るといったね?どんな武器が欲しいんだ?」
ノイトは少し考えてから答えた。
「…攻撃特化と防御特化の両方を兼ねそろえた武器…って作れますか?」
ムールは目を丸くして答える。
「攻撃と防御の両方に特化した武器?60年間ここでずっと武器作り続けてたが、そんなもん作ったこと無いわ。」
「じゃあ、素早さの武器の柔軟さを重視していて、なおかつ丈夫な武器とかは…?」
「…まぁ、やろうと想えば両方作れると思うがな。必要なものを用意してもらおうか。」
「何でしょうか…?」
「『[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]』だけ準備してもらえれば良い。残りはロズの顔を立ててこっちで用意してやる。」
「ありがとうございます!」
ノイトはペコリとお辞儀をし、[漢字]魔霊晶[/漢字][ふりがな]アメジスト[/ふりがな]を採りに行った。