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本作は一部を除きフィクションです。
一部を除き、実在する人物、出来事、組織とは関係ありません。

また、一部微細な暴力表現が含まれている場合があります。
これを苦手とする方は閲覧をお控えいただくことをお勧めします。

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世界に溢れる夢

#106

106.窮地

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]

ノイトへと魔神の手が伸ばされた直後、モドーの蹴りがその手によって止められた。
「その腕邪魔や。退けろ。」
[明朝体][大文字]「断る。そっちが足を退けろ。」[/大文字][/明朝体]
「かなんね。」
[明朝体][大文字]「なら、こちらも退かん。」[/大文字][/明朝体]
「なら、その腕が砕けるまで殴り続けるまでや!」
(わしの攻撃は[漢字]メルク[/漢字][ふりがな]アホ[/ふりがな]の剣術とおんなじで無駄が少ないと評されとる...こいつには通じるかな...?)
モドーの連続パンチが魔神の腕に負荷を溜めていった。
「どうや...!アガる度に乗算されんのはキツいんやない?」
[明朝体][大文字](なんだこれは...?攻撃を受ける度にダメージが上乗せされている...!?)[/大文字][/明朝体]
モドーが1回打撃を喰らわせれば1倍、2回喰らわせても2倍、3回喰らわせても3倍だが、そこから4回目では5倍、5回目では7倍、6回目では10倍...とダメージが上がっていく。そして、20回目でダメージは100倍を超える。その代わり、ダメージは101倍までかつ1秒間に4回以上攻撃しなければいけない。スタミナと的確な点を捉えた攻撃のセンスを兼ね備えていなければ成り立たないものだ。
(速い...しかもダメージが上乗せされているように見える...!!現に魔神が少しずつ押されていっているし...スゴいな。)
「メル、メルとモドーさん、どっちが強い?」
「そんなの、私に決まってるでしょ?逃げ足の速さでは流石に敵わないけど、剣と拳だったら明らかに剣の方が強いじゃん。」
「まぁ、それもそっか。」
モドーは、剣を持っていない今のメルクよりもこの場に於いて役に立つ。そう判断することにして、ノイトはマジックバッグから[漢字]回復薬[/漢字][ふりがな]ポーション[/ふりがな]を取り出して喉に流し込んだ。
(まだ...足りない...!こんな量の魔力じゃ役に立てない...!!)
ノイトはマジックバッグの中に入っていた瓶を全て取り出して順に飲み干していく。しかし、魔力の回復は微々たるものだ。ノイトががぶ飲みしていることに気がついてリュミエが注意をした。
「ノイトくん、飲み過ぎだよ。一気に飲んだら身体が持たない。ゲデニス、そうでしょ?」
[大文字][明朝体]〈あぁ...昔、[漢字]回復薬[/漢字][ふりがな]ポーション[/ふりがな]の過飲で魔力が暴走して内側から壊れた人間を見たことがある。魔力の器が測れない内はやめておけ。〉[/明朝体][/大文字]
「ノイトさんなら、きっと大丈夫です。」
そこに入ってきたのはフィルマリーだ。歪んでしまった杖を両手で持ちながらノイトの方へと歩いてくる。
「ノイトさんは、魔力量が多いんです...だからきっと大丈夫なはずです!」
[明朝体][大文字]〈確かに魔力量は人一倍多く見えるが、ここまで飲むと器から溢れる。命をかけたとしても、暴走した状態ではアレには勝てんぞ。〉[/大文字][/明朝体]
「ノイトさんは命を捨てようとしてるんじゃありません、世界中の全ての存在を守ろうとしているんです。先程のあの魔神の禁忌魔術は見たでしょう?あれが実質的に不発に終わった後も魔神の顔色は全く変わっていない。つまり、それだけ魔力量が多いというわけです。あれをもう一度発動されたら、私たちは終わりなんですよ!」
「フィルマリー、頭に血が上りすぎだ。少し休め。」
歩み寄ってきたリオールになだめられたフィルマリーはまだ不満そうだったが、体力もあまり残っていなかったため大人しくなった。
「ノイト、魔力を急に流し込んでも身体になじまずに溜まるだけのことも多い。僕たちが魔神の足止めをするから、その間だけはゆっくり落ち着いて魔力と体力の回復を待つんだ。」
「...うっ......リオールさんも、そんなに魔力残ってないでしょう。リーリャやルミナを守ることに専念してください。今更魔神の相手をするのは危険です。」
「ノイトが言えることじゃないでしょ。」
リーリャがノイトのことを真っ直ぐと見据えて口を開いた。
「ノイト、“もうどこかに置いてきたりしないよ”って言ってたよね。だったら私もノイトと行く。もう離れないから。」
「え〜っと......?リーリャ、どうしたの?」
リーリャはじっとノイトの目を見ている。
「ノイト、昨日私が居ない所で死にかけてたらしいし、今も無茶してる。もうやめて、って言ったよね。」
「え...あ、うん。」
「分かってるならやめてよ。...もしノイトが居なくなっちゃったら、私はどうすれば良いの...?ノイトと一緒に居たいと思ったから一緒に旅に出たのに...。」
ノイトはリーリャがいつにも増して真剣な眼差しでコチラを見てくるため、少し気圧されている。
(リーリャ...ちゃんと理由があったのか......記憶を元に戻すこと以外にも。それに引き換え僕は...リーリャの記憶が戻った後のことは考えてなかったな...。その都度考えれば良い、だなんて思ってたけど......そこで思考放棄するのは違うよね...。)
「リーリャ......僕は、」
直後、ノイトが消えた。遅れて吹いた風の風下の方を見ると、魔神が立っていてその先にはさらにボロボロになったノイトが居る。
「え...?」
モドー1人では止めきれなかった。正確には、アレソティラスの適応能力が高かったのだ。モドーが生身の人間であり、疲労が溜まっていったことも理由だろう。ノイトはまだ僅かに動いているが、魔神はいつでもノイトの息の根を止めることが出来る。それを悟った瞬間、身体が自然に動いた。
[明朝体][大文字]「......ん?」[/大文字][/明朝体]
アレソティラスの方を向いて構えられているのはリーリャの魔法とルミナの剣、そしてメルクとフィルマリーの杖に、リュミエが握ったゲデニスの火の剣だ。
[明朝体][大文字]「今更お前達ごときに何が出来る...?これを片付けた後に相手をしてやるから、もう少し待ってろ。」[/大文字][/明朝体]
「「「やだ。」」」[太字][明朝体]「[/明朝体][/太字]「[太字][明朝体]嫌[/明朝体][/太字]で[太字][明朝体]す[/明朝体][/太字]。」[太字][明朝体]」[/明朝体][/太字]
リーリャの魔法は今までの炎ではなく、虹色の魔力を帯びた黒い五線譜、彼女が『超級魔法:[漢字]幻想奏楽[/漢字][ふりがな]パフォーマンス[/ふりがな]』を発動した際に現れるそれと酷似していた。リーリャの指先は真っすぐとアレソティラスを指していて、その目は魔神の僅かな動きも見逃すまいとアレソティラスを射抜いていた。そしてアレソティラスが動いた瞬間、リーリャはその矢を離した。リーリャの指先から離れた矢は一縷の光を放ち、アレソティラスの左胸を撃ち抜いた。
[明朝体][大文字]「ぐはっ...!!」[/大文字][/明朝体]
すかさずルミナスが剣を振るって今にも動かされそうだった左手の動きを止め、リュミエが持っていたゲデニスの火の剣をアレソティラスの脇腹に刺す。
[明朝体][大文字]「ぐおっ!?」[/大文字][/明朝体]
その瞬間、アレソティラスの腹部に大量の記憶が流れ込んできた。あまりもの密度と量で、脳が処理しきれていない。
[明朝体][大文字]〈私が今までに蓄えた知識...それを持ってしても敗れた相手を見殺しにする道理はない。せいぜい頭を使うが良い。〉[/大文字][/明朝体]
メルクがノイトの方へと駆け寄り、回復魔法をかける。
「ノイトくんダメだよ!死なないで!! 今 助けるからね!」
「うっ...ほないなボロボロな様子で何が出来るの...?ノイト君のダメージはあんたが代わりに受けても、足らんくらいだぞ?」
「うるさい!それでも良いから!! まだ一緒に居てよぉ...!!」
今にも泣き出しそうなメルクの声を聞いてレイクとカメリアも駆けつけてきた。
「嘘...!! ノイトくん、しっかりして!」
[大文字]「ノイトくん...!! フィルマリー、回復魔術を!」[/大文字]
「分かってます!」
フィルマリーも魔力はほとんど残っていなかったが、彼女にとってはノイトのことの方が一大事だ。
「レクトゥスさん!お願いします!!」
フィルマリーによって呼び出されたぬいぐるみは天使の顔のようなものがついたベッドのような見た目で、呼び出されてすぐにノイトを上に乗せた。どうやら、レクトゥスには自身の上で寝た者のダメージを癒やし、精神状態の安定も出来るらしい。
「ノイトさん!もう大丈夫ですから、休んでください...!ノイトが居なかったら...私、は......。」
フィルマリーも魔力切れで倒れそうになる。レイクとカメリアはノイトのためにも一刻も早く魔神を倒そうとかかった。

[中央寄せ][太字][明朝体][大文字]『[漢字]黒薔薇の舞踏[/漢字][ふりがな]ロサ・ニグラ[/ふりがな]』[/大文字][/明朝体][/太字][/中央寄せ]

カメリアの剣が魔神の腕に食い込み、荊で刺したかのような痛みを腕そのものに刻む。しかし、まだ腕は落ちない。
[斜体]「早く落ちなさいよォ...!!」[/斜体]
レイクももう片方の腕を落とそうと剣を撃ちつけた。

[中央寄せ][大文字][明朝体][太字]〔[漢字]終焉の爪痕[/漢字][ふりがな]アポカリプス[/ふりがな]〕[/太字][/明朝体][/大文字][/中央寄せ]

魔神の右腕はその一撃で落ちる。魔神は未だにゲデニスが流し込んだ記憶を処理しているため動けない。ルミナスも剣にさらに力を込めて魔神の腕を斬り落とそうとした。しかし、ルミナスはまだ12歳。膂力が足りていない。そこで手を貸したのがロズウェルとイグだ。
「ルミナス様!まだ力抜かないでくださいよ!!」
「王女殿下、そのまま押し込んでくだされよ!」
男2人の強力な力が加わり、その聖剣がさらに魔神の左腕に食い込んでいく。
[斜体]「はあぁぁ!」「ふぅぅん!」[太字][明朝体]「やあぁぁ!」[/明朝体][/太字][/斜体]
少しずつではあるが聖剣が魔神へとめり込んでいき、やがてその腕が落とされた。
[太字][明朝体][斜体](硬い...!! これをレイクは一撃で...本当にスゴいです!)[/斜体][/明朝体][/太字]
その時、アレソティラスの足が一歩下がった。
[斜体]「!!」[/斜体]
左胸の心臓があるであろう場所はリーリャの魔法が貫いている。それでも魔神が動いているということは──。
[斜体][大文字]([大文字]([/大文字]([太字][明朝体]([/明朝体][/太字](心臓は2個ある...!?)[太字][明朝体])[/明朝体][/太字])[大文字])[/大文字])[/大文字][/斜体]
そう気がついた瞬間にはもう遅い。魔神がゲデニスの情報を処理し終え、再び動き出したのだ。
[大文字][明朝体]〈...!? 何故だ...何故そんなにも早いのだ...!?〉[/明朝体][/大文字]
最悪の事態が起きた。“記憶の魔神”ゲデニスの記憶を読み取り、アレソティラスはさらに賢くなった。そしてアレソティラスが狙うは、またもやノイトだ。ノイトは〔[漢字]記憶喪失[/漢字][ふりがな]アムネーシア[/ふりがな]〕や〔[漢字]遅延再生[/漢字][ふりがな]スローモーション[/ふりがな]〕など魔法の使用が可能で、やはり魔神にとっては驚異なのだろう。レイクとカメリアが剣で魔神の両足を押さえ、リュミエがワイヤーで魔神を拘束しようとしたが逆に引きずられてしまう。非力なリーリャやメルクやリュミエにはどうしようもない。レクトゥスの上で休んでいたノイトと、その隣に立っていたフィルマリーとリオールはアレソティラスの接近に気がついて再び警戒の構えを取る。リオールが魔神との間に透明な壁を複数枚魔術で生み出したが、アレソティラスが一瞬の内に再生させた右手の人差し指でノイトの方を指し、指先から圧縮した魔力を放った。それはノイトがゲデニスとの戦闘で身につけた初等魔術:『ᛈᛁᛖᚱᚳᛖ』と同じものだ。
アレソティラスの魔力では、その威力は下手な上級魔術よりも大きい。それがたった今リオールの上級魔術の壁を簡単に貫き、ようやく残り2枚と言う所で止まった。
[斜体](やばい...!! 次はさらに圧縮してくる......もう硬度はバレてる...!)[/斜体]
フィルマリーがぬいぐるみたちを呼び出して魔神へと飛びつかせ爆発させたが、効果はあまりないようだった。フィルマリーも魔力切れで膝をつきそうになり、リオールも魔力切れになった。
[中央寄せ][大文字][斜体][明朝体][太字]〈 ピシュュュュン 〉[/太字][/明朝体][/斜体][/大文字][/中央寄せ]
そこでアレソティラスの右胸を貫いたのは、ラルカの銃弾だ。ラルカによって撃ち抜かれた魔神の右胸の心臓は冷気となって消滅し、魔神の動きが止まった。
[斜体]「やったか...?!」[/斜体]
次の瞬間に動いたのはノイトだ。

[中央寄せ][大文字][斜体][明朝体][太字]〔[漢字]魔力放出[/漢字][ふりがな]マギノ・イジェクト[/ふりがな]〕[/太字][/明朝体][/斜体][/大文字][/中央寄せ]

ノイトが放出した魔力によってリーリャたちの魔力は回復した。流石にフィルマリーやリオールなどの元々の魔力保有量が多い者や、ラルカやモドーのように遠く離れた場所に居る者への効果は薄いが、それでも回復しないよりは断然マシだろう。
「ノイト...私たちのために...!...ふふっ......そうだったね。ノイトはいつも私たちのこと、ちゃんと考えてくれてるもんね!!」
リーリャはノイトの方へと駆け寄るためにアレソティラスの隣を通り過ぎようとする。しかし、その瞬間だった。
[明朝体][大文字]「それが、お前たちの強さか...。」[/大文字][/明朝体]
「え......?」
次の刹那、リーリャの前へと跳んできたノイトに魔神の拳が直撃する。一瞬トライデントのような記号が浮かび上がったかと思えば、何かが割れたような音がしてノイトとリーリャは吹き飛ばされた。
[太字][明朝体][斜体]「お兄ちゃん!!」[/斜体][/明朝体][/太字]
地面に強く叩きつけられたノイトとリーリャは動かない。
「そんな...!! ノイトさん...!!」
咄嗟に一同が駆け寄る。メルクが震える手でノイトの肩をそっと揺さぶるが、反応がなかった。
「嫌...ノイトくん?...ねぇ、ノイトくん......何か言ってよ...。なんでもするから、お願い...逝かないで......。」
リーリャの方も反応がないようだ。メルクやリュミエが何度声をかけても指一つ動かない。やがて、メルクとリュミエが立ち上がり、魔神を真っ直ぐと睨みつける。
[斜体]「......許さない...。ノイトくんとリーリャを...よくも...よくも...!!」[/斜体]
[斜体]「...許せない...。私の大事な仲間に、なんてことするの...!?」[/斜体]
2人は一斉にアレソティラスへと攻撃を仕掛けた。
[太字][明朝体]「...っ、メルク様!リュミエさん!待ってください...!!お兄ちゃんは...!!」[/明朝体][/太字]
ルミナスの声は2人には届いていなかった。リュミエの能力によって怒りと復習の可能性が最大限まで引き出される。そして、2人の拳がアレソティラスを殴り飛ばした。
[明朝体][大文字]「.........!?」[/大文字][/明朝体]
今までビクともしなかった魔神の肉体が仰け反る。そのまま2人が魔神に再び攻撃しようとした時、アレソティラスの蹴りが2人を蹴り飛ばす。
[斜体]「「 . .. !!」」[/斜体]
声が出せない。致命傷ではないものの、甚大なダメージが2人にしがみついて重くのしかかった。

ルミナスはその場に居たロズウェル、フィルマリー、リオール、レイク、カメリア、ラルカ、イグにあることを伝える。
[太字][明朝体]「...以前私は、お兄ちゃんにある魔法をかけました。ノルティーク王族に伝わる古代神聖魔術です。その中でも、私がお兄ちゃんにかけたのは守護魔法〔[漢字]ᛉ[/漢字][ふりがな]アルギズ[/ふりがな]〕......。...もしかしたら、なのですが......お兄ちゃんとリーリャ様はまだ助かるかもしれません!」[/明朝体][/太字]
「本当ですか!? どうすればノイトさんとリーリャさんは戻ってく...」
「フィルマリー、落ち着いて。...それで、ルミナス殿下。ノイトが助かる方法に何か心当たりなどは...?」
ルミナスは残念そうに首を横に振ったが、翡翠色の瞳の光は消えていなかった。
[太字][明朝体]「心当たりはありません。ですが、お兄ちゃんのことです...。きっと戻ってきます。だから、お兄ちゃんが戻って来るまで...あの魔神を倒すことに全身全霊をかけるのが、今私たちに出来ることではないでしょうか!」[/明朝体][/太字]
[大文字]「ルミナス様の仰る通りだ。とにかく、あの2人だけに魔神の相手を任せるわけには行かない。すぐに援護に向かうぞ。ノイトくんの魔法のお陰で魔力も回復した。ノイトくんたちが戻って来るまでの間、少しでも魔神を削れ!」[/大文字]
ルミナスとフィルマリーがノイトとリーリャの元に残り、それ以外の面々は魔神と戦っているメルクとリュミエの援護に回った。2人に見守られたノイトとリーリャはまだ動きそうにない。
[太字][明朝体]「お兄ちゃん...お願い、戻ってきて......!」[/明朝体][/太字]

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]

ノイトは気がつけば真っ暗な空間に居た。“虚無の魔神”ケノとの戦闘の際に引き込まれた場所とは少し様子が違うが、他に誰も居ない。
(ここは、どこだ...?リーリャ...リーリャ!大丈夫?どこに居るの?)

 ──ノイト!起きて!! ノイト!!

[斜体]「ハッ...!!」[/斜体]
ノイトは目を覚まし、こちらを不安そうな表情で覗いているリーリャの顔に気がつく。
「リーリャ......大丈夫...?怪我とか、してない...?」
「私は大丈夫だよ。それより、ここって......。」
身体を起こしたノイトは辺りを見渡した。先程まで居た音楽都市・ムズィガルドの近隣の平地ではない。ノイトが寝ていたのは背もたれがない白いベンチで、近くには噴水と植木がある。
(植木...ツツジか。でも、なんでここに...?)
さらに見渡すとそこは駅前のペデストリアンデッキのようだった。転生後の世界には、こんなものはなかったはずだ。しかも、この風景は転生前に見た記憶がある。つまり。
「...もしかして、戻ってきた...?」
「うん...やっぱりそうだよね...。」
どうやら2人は前世の世界へと戻ってきてしまったらしい。


作者メッセージ

 作者の御鏡 梟(みかがみ きょう)です。
今回で“全能の魔神”前篇も幕を閉じます。果たして前世に戻ってきてしまったノイトとリーリャはこの世界で何をするのか?次回もお楽しみに!!
本作を読んでの感想の他、キャラクターや世界観についての質問も受け付けています。
本作品を読んでいただき、ありがとうございました!!

2026/02/09 23:42

御鏡 梟 ID:≫ m9kR/WFBrng.A
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