二次創作
副兵長は。
【リヴァイSide】
「[大文字]おい!いたぞ!あっちだ![/大文字]」
「今度こそ逃がすか!」
「チッ…!!」
俺は憲兵団の奴らに追われていた。
今はイザベルもファーランもいない。←そもそも会ってすらない
俺一人の、生きるための仕事――盗みだった。
…絶賛逃走中なのだが、相手は憲兵団。
彼らは(性格とかはクズかもしれないにしろ)立体機動装置の使い手だ。
幾ら周囲の障害物やそれらの死角、己の脚力などを頼っても、文明の利器には到底及ぶまい。
大分ひらいているとはいえ、身体の限界に近づきつつあった。
――その時。
「お兄ちゃん!こっち!」
横に振り向くと、女のガキと思わしき人が小さい手を振っているのが見えた。
…ゴロツキに手を差し伸べるのか?
…しかし、これ幸いと思い、その助けに俺はのった。
勢いよくその家に飛び込む。そいつがドアを急いで閉じる。
入るとそこは。
簡素なダイニングテーブルに椅子が数脚、台所(窯ぐらいだけ)があり、地下街にいるとは思えないぐらい生活感溢れた空間だった。
さらに、ガキと他に女と男がいた。このガキの親なのだろう。
「あらあら~、○○は優しいわね~」
「そう?困っている人がいたら助けないと!」
…きっと、俺たちゴロツキができないようなこれが――たとえ環境が悪くとも――家族と話すことがこいつらにとっては当たり前なのだと容易に想像できる。
俺が壁にもたれかかって息を整えていると、ガキが近づいてきた。
「ねぇねぇ、大丈夫?」
年齢は5歳…といったところか。
肩甲骨当たりまで伸びた黒髪、ヒスイ色とパーマネントオレンジのオッドアイだった。
声的にこいつが助けてくれたのだろう。
「…あぁ、お前のおかげで逃げ切れたみたいだ。」
「よかった!わたしね、○○!●●・キーリスっていうの!」
そう言うと、屈託のない笑顔を浮かべた。
「…リヴァイだ」
姓名は言わなかった。
ガキ…○○はしっかり姓名を言ったが俺の姓名はあまり言っちゃいけないらしい。
本当は言った方がいいのだろうが…それでも、そんなこと気にしてない○○の純粋無垢の笑顔は―――
「(こいつに似合う、きれいな笑顔だな)」
―――とても、○○に似合っていた。
【親Side】
娘である○○がつい先ほど助けたリヴァイと話しているのを横目に見ながら、父・母はともに目を見張っていた。
そして同時に[漢字]未来[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]のことについて考えていた。
〈リヴァイと一緒に生活するかどうかについて〉
母「あなた…どうする?」
父「…一緒に生活した方がいいんじゃないか?」
母「そうだけど…彼は地下街で有名なゴロツキよ?そんな彼を匿っていいのかしら?」
父「もう俺たちは[漢字]これから死ぬかもしれないから[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]、大したことないと思うよ。」
母「…。…そうね。」
[中央寄せ]2人は一体何を危惧していたのか。
その理由を知る者は、未だ、いない。[/中央寄せ]
「[大文字]おい!いたぞ!あっちだ![/大文字]」
「今度こそ逃がすか!」
「チッ…!!」
俺は憲兵団の奴らに追われていた。
今はイザベルもファーランもいない。←そもそも会ってすらない
俺一人の、生きるための仕事――盗みだった。
…絶賛逃走中なのだが、相手は憲兵団。
彼らは(性格とかはクズかもしれないにしろ)立体機動装置の使い手だ。
幾ら周囲の障害物やそれらの死角、己の脚力などを頼っても、文明の利器には到底及ぶまい。
大分ひらいているとはいえ、身体の限界に近づきつつあった。
――その時。
「お兄ちゃん!こっち!」
横に振り向くと、女のガキと思わしき人が小さい手を振っているのが見えた。
…ゴロツキに手を差し伸べるのか?
…しかし、これ幸いと思い、その助けに俺はのった。
勢いよくその家に飛び込む。そいつがドアを急いで閉じる。
入るとそこは。
簡素なダイニングテーブルに椅子が数脚、台所(窯ぐらいだけ)があり、地下街にいるとは思えないぐらい生活感溢れた空間だった。
さらに、ガキと他に女と男がいた。このガキの親なのだろう。
「あらあら~、○○は優しいわね~」
「そう?困っている人がいたら助けないと!」
…きっと、俺たちゴロツキができないようなこれが――たとえ環境が悪くとも――家族と話すことがこいつらにとっては当たり前なのだと容易に想像できる。
俺が壁にもたれかかって息を整えていると、ガキが近づいてきた。
「ねぇねぇ、大丈夫?」
年齢は5歳…といったところか。
肩甲骨当たりまで伸びた黒髪、ヒスイ色とパーマネントオレンジのオッドアイだった。
声的にこいつが助けてくれたのだろう。
「…あぁ、お前のおかげで逃げ切れたみたいだ。」
「よかった!わたしね、○○!●●・キーリスっていうの!」
そう言うと、屈託のない笑顔を浮かべた。
「…リヴァイだ」
姓名は言わなかった。
ガキ…○○はしっかり姓名を言ったが俺の姓名はあまり言っちゃいけないらしい。
本当は言った方がいいのだろうが…それでも、そんなこと気にしてない○○の純粋無垢の笑顔は―――
「(こいつに似合う、きれいな笑顔だな)」
―――とても、○○に似合っていた。
【親Side】
娘である○○がつい先ほど助けたリヴァイと話しているのを横目に見ながら、父・母はともに目を見張っていた。
そして同時に[漢字]未来[/漢字][ふりがな]・・[/ふりがな]のことについて考えていた。
〈リヴァイと一緒に生活するかどうかについて〉
母「あなた…どうする?」
父「…一緒に生活した方がいいんじゃないか?」
母「そうだけど…彼は地下街で有名なゴロツキよ?そんな彼を匿っていいのかしら?」
父「もう俺たちは[漢字]これから死ぬかもしれないから[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]、大したことないと思うよ。」
母「…。…そうね。」
[中央寄せ]2人は一体何を危惧していたのか。
その理由を知る者は、未だ、いない。[/中央寄せ]