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副兵長は。

#3

第二話 副兵長(になる予定の少女)は前世の推しを助ける。

ある日のこと。
家の外が急に騒がしくなった。
どうやら、誰かが盗みに働いたらしい。
家の周辺に出ることは許されていたので、私は家から出てみることにした。
すると―



一人の少年が何人かの男から逃げていた。
ここは地下街。盗みなどは日常茶飯事だ。
生きるための盗みなのだから私は別に[漢字]ここ[/漢字][ふりがな]今世[/ふりがな]ではどうってことない。
助けることに理由なんて存在しない。ので助ける。
私の家は丁度、男たちからの死角に位置していたので、家のドアを開け、大きく少年の方に手を振った。



「お兄ちゃん、こっち!」
「!…[小文字]くっ[/小文字]…」



少年は私に気づくと、男たちから振り切って私の家に転がり込んだ。
そのまま壁に寄りかかり、息を整え始めた。

「あらあら~○○は優しいわね~」

私が助けた様子を見ていたお母さんは食器を洗いながら言った。

「そう?困っている人がいたら、助けないと!」

対する私は幼児っぽく…否、完全に幼児の言葉で言った。
体の年齢引っ張られているからしょうがない。

「ねぇねぇ、大丈夫?」

私はそのまま息を整え終えたであろう、少年に話しかけた。

「…あぁ、お前のおかげで逃げ切れたみたいだ。」

外をちらりと見ると、さっきの男たちは遠くにいた。
…上手く撒けたみたいだ。

「よかった!わたしね、○○!●●・キーリスっていうの!」

「…[太字]リヴァイ[/太字]だ。」

リヴァイ、かぁ…。リヴァイで思いつくのは、前世であったマンガ「進撃の巨人」のリヴァイ兵長か、そのモデル(名)になったというリヴァイ少年だな。

…?この少年の容姿…。

少年―リヴァイはツーブロックの刈り上げ頭で、前髪先端分けの髪型、目力の強い特徴的な三白眼。


まさか…まさか…[大文字]“リヴァイ兵長”[/大文字]…?


前世の推しが目の前にいた。しかも、兵長じゃない頃の。

…[大文字]ということは私、「進撃の巨人」の世界にいるの?[/大文字]



一番行きたくなかった&行ってみたい気持ちもあった世界。

















今更ながらにやべーことに気づいたのであった。


このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

「助けることに理由なんて存在しない」はほぼコナンの名言でパクリ?だねぇ…。
やっとリヴァイ兵長(少年)が登場したぜ✨
ちなみに、夢主ちゃん6歳、兵長(少年)13歳だよ!


ここで少し質問があるんだけどさ、夢主ちゃんのマンガとして持っている記憶、どこぐらいまでがいいかな?
出来事まで細かく知っているのか、あるいは大雑把に事実と結果だけか…。
どちらを選んだとしても、この小説の終わりに支障はないんだけど…、
純粋に気になったからコメントで意見言ってもらえるとうれしいです。

次回 第二話 他者Side ※視点がころころ変わります



デュエル・スタンバイ☆ ←一度は言ってみたかった

2024/10/27 21:46

Lehirlng(ドイツ語で見習い) ID:≫.1KApstn1kwMg
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