「みことちゃん、今日みんなで買い物行くんだけど、どう？」
(今日は、遊びにいく気分じゃないし…小説の続きも書きたいなぁ…)
それに、大人数で遊ぶのは、あまり得意じゃない。
(行きたくないって言ったら、嫌われちゃうかな)
「ごめん、金欠だからさ～」
そういって、断った。
金欠なのは、本当。それと、今度他の人と遊びに行く約束もしていて、そのために貯金している。
「え～、みことちゃん、仮装のもの持ってるの？」
「ないけど…でも、私仮装しないからさ！いいかな…」
これで、引いてくれると思った。
「え～、仮装しないの？しようよ～っ」
「お金はさ、お母さんに言いなよ！」
「私買ってあげようか？」
そうじゃない。
仮装とか、したくない。
あんまり好きじゃないし、楽しくないもん。
似合わないし…
(ノリ悪いって思われるかな…)
「お金の貸し借りもよくないし…仮装もあんまりかなっ…ごめんね」
「…ふぅん」
みんな、離れていった。
これで、いいのかな。
嫌われたくなくて、本当のことが言えない。
(ノリ悪いけど、でも…行きたくないんだもん)
いつか、自分の思ってることをちゃんと言えるようになりたいな。
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