晴れでも雨でもない
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
その後、雨宮は僕のことを知りたいと言った。僕は、病気の事、親の事もろもろと話した。
雨宮は今までの奴とは違って、逆張りして嫌な事言ってくるでもなく、同情して泣く奴ではなかった。
不覚にも「こいつ異常か?」と思ってしまった。だって顔色一つ変えずに、ほぼ初対面の奴の話を、それに結構重めの話を聞かされてるんだぞ。
僕が、
一通り話し終わると雨宮が放った言葉は一つだった。
[中央寄せ]「話してくれてありがとう(ニコ」[/中央寄せ]
そんな事もあり、なんとなく雨宮とは仲良くしている。別に、意地クソ悪い奴でもないし、かといってダル絡みしてくる訳でもない。雨宮の方も見た感じ、僕と居て嫌そうではない…と思う。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
雨宮は骨折して入院しているから、あまり病室から出る事は無かった。初めは、雨宮が隣のベットに居ても、特に気にしていなかった。でも、雨宮はよく僕に話しかけてきた。「病院のご飯って味薄いよな」とか「勉強ダルイよな」とか「好きな〇〇なに?」とか。普通の学生がするような、たわいもない会話を沢山した。それに、何故だか分からないけど、雨宮が隣に居ないと、心がザワザワになるようになった。まぁ、でも、今までよりかは、楽しく過ごせた。
それと、毎日寝る前に僕にきまってこう言ってくる。
[中央寄せ]「晴人、おやすみ」[/中央寄せ]
絶対に僕の名前をつけて言ってくる。別に嫌では無いので、素気なく返して寝ている。つくづく、良い奴だなと感じる。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
今日は、雨宮の友達が来るらしい。
「騒がしくなるかも…あ!でも、一人だから!
もしうるさかったら、帰らせるから!
遠慮せず言ってね!まじ、ごめん(ペコリ」
と言っていたな…別に大丈夫なんだけど…
[明朝体]ガラガラガラ[/明朝体]
心の中で噂をすれば、雨宮の友達が来た。
僕は、邪魔したくないので、部屋から出る事にした。
雨宮は何か言いたげだったが、特に何もなかった。
[中央寄せ]「てか、外に出るの久しぶりだな」[/中央寄せ]
と、独り言を呟いた。まぁ、だいたい病室から出るとしても、病院内だし、外に出るのは…1年ぶりくらいか?「空気が良い」とか聞くけど、別にそんなでも無い気がする。僕の頭がおかしいのか、なんなのか(笑)
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
特にやる事もなく、散歩してから病室に帰ると、もう雨宮の友達は帰っていた。挨拶くらいした方が良かったか?そんな事を考えていると、
[中央寄せ]「ごめん!晴人に迷惑かけて…」[/中央寄せ]
と謝ると同時に、心配そうな顔をしていた。
[中央寄せ]「僕は別に大丈夫(ムス」[/中央寄せ]
と返しておく。本当は、ほんの少しだけ、本当にほんの少しだけ嫌だったんだけどね…それは黙っておく。
雨宮が俺のタイミングを見計らったところで、
[中央寄せ]「ホットケーキはほっとけーい!」[/中央寄せ]
[明朝体]シーン[/明朝体]
と急に言ってきた。言っちゃ悪いが、凄いド定番だし、面白くもないので、病室が静かになってしまった。だけど、何故か笑ってしまった。それにつられて、雨宮も一緒になって笑った。本当に面白くなかったけど、雨宮といるとやっぱり感情が緩くなってしまう。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
その後、雨宮は僕のことを知りたいと言った。僕は、病気の事、親の事もろもろと話した。
雨宮は今までの奴とは違って、逆張りして嫌な事言ってくるでもなく、同情して泣く奴ではなかった。
不覚にも「こいつ異常か?」と思ってしまった。だって顔色一つ変えずに、ほぼ初対面の奴の話を、それに結構重めの話を聞かされてるんだぞ。
僕が、
一通り話し終わると雨宮が放った言葉は一つだった。
[中央寄せ]「話してくれてありがとう(ニコ」[/中央寄せ]
そんな事もあり、なんとなく雨宮とは仲良くしている。別に、意地クソ悪い奴でもないし、かといってダル絡みしてくる訳でもない。雨宮の方も見た感じ、僕と居て嫌そうではない…と思う。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
雨宮は骨折して入院しているから、あまり病室から出る事は無かった。初めは、雨宮が隣のベットに居ても、特に気にしていなかった。でも、雨宮はよく僕に話しかけてきた。「病院のご飯って味薄いよな」とか「勉強ダルイよな」とか「好きな〇〇なに?」とか。普通の学生がするような、たわいもない会話を沢山した。それに、何故だか分からないけど、雨宮が隣に居ないと、心がザワザワになるようになった。まぁ、でも、今までよりかは、楽しく過ごせた。
それと、毎日寝る前に僕にきまってこう言ってくる。
[中央寄せ]「晴人、おやすみ」[/中央寄せ]
絶対に僕の名前をつけて言ってくる。別に嫌では無いので、素気なく返して寝ている。つくづく、良い奴だなと感じる。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
今日は、雨宮の友達が来るらしい。
「騒がしくなるかも…あ!でも、一人だから!
もしうるさかったら、帰らせるから!
遠慮せず言ってね!まじ、ごめん(ペコリ」
と言っていたな…別に大丈夫なんだけど…
[明朝体]ガラガラガラ[/明朝体]
心の中で噂をすれば、雨宮の友達が来た。
僕は、邪魔したくないので、部屋から出る事にした。
雨宮は何か言いたげだったが、特に何もなかった。
[中央寄せ]「てか、外に出るの久しぶりだな」[/中央寄せ]
と、独り言を呟いた。まぁ、だいたい病室から出るとしても、病院内だし、外に出るのは…1年ぶりくらいか?「空気が良い」とか聞くけど、別にそんなでも無い気がする。僕の頭がおかしいのか、なんなのか(笑)
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
特にやる事もなく、散歩してから病室に帰ると、もう雨宮の友達は帰っていた。挨拶くらいした方が良かったか?そんな事を考えていると、
[中央寄せ]「ごめん!晴人に迷惑かけて…」[/中央寄せ]
と謝ると同時に、心配そうな顔をしていた。
[中央寄せ]「僕は別に大丈夫(ムス」[/中央寄せ]
と返しておく。本当は、ほんの少しだけ、本当にほんの少しだけ嫌だったんだけどね…それは黙っておく。
雨宮が俺のタイミングを見計らったところで、
[中央寄せ]「ホットケーキはほっとけーい!」[/中央寄せ]
[明朝体]シーン[/明朝体]
と急に言ってきた。言っちゃ悪いが、凄いド定番だし、面白くもないので、病室が静かになってしまった。だけど、何故か笑ってしまった。それにつられて、雨宮も一緒になって笑った。本当に面白くなかったけど、雨宮といるとやっぱり感情が緩くなってしまう。
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
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