文字サイズ変更

悪ノ怪様によろしく【Lier's world】

#4

#3 窓に霧




魔法とは何か?







魔法は爆ぜ、[漢字]蠢[/漢字][ふりがな]うごめ[/ふりがな]き、[漢字]闊歩[/漢字][ふりがな]かっぽ[/ふりがな]する。







泣き、怒り、[漢字]憤慨[/漢字][ふりがな]ふんがい[/ふりがな]する。







癒やし、傷つけ、戦わせる。









薬と同じようなものだ。







飲めば解毒剤になると同時に、足を踏み外せば毒となる。








そしてそれを誰も知らず、呑気に毒を飲み続ける。










______ならば、そうだ。








[太字]神にすら手に負えなくなって、全てを見捨てられた世界の話をしようか。[/太字]










[水平線]










魔法だなんて、結局はちっぽけでくだらないもの。








周りを見てみろ。







[太字][漢字]鉄の塊[/漢字][ふりがな]でんしゃ[/ふりがな]が走って、[漢字]一枚の板[/漢字][ふりがな]スマホ[/ふりがな]で情報という情報の森羅万象を一瞬にして手にすることができる。









そこに魔法だなんて冗談は存在しなくて、完全なる[漢字]夢物語[/漢字][ふりがな]メルヘン[/ふりがな]。[/太字]







そんな幼稚でおふざけなものは[漢字]端[/漢字][ふりがな]はた[/ふりがな]から存在しない。









[太字]そこにあるのは文明と、物理だけ。[/太字]








そんな、退屈で、どうでも良くて、それでも幾分かは食べやすいような、そんなお話。








[太字]どこかに本当にあるかもしれない、そんなお話。












_______そうやって、物語は今日も描かれていく。










能力のない世界、それこそ、描いた彼が望んだ世界だった。[/太字]








その中には鼻で笑いそうになるほど馬鹿馬鹿しい愚者の幻覚にしか見えないような話だったり、







完全なる[漢字]御伽噺[/漢字][ふりがな]おとぎばなし[/ふりがな]だろうと足蹴にしたくなるものも、人によってはあるかもしれない。









知らない男が、知らない宗教の知らない唯一神を私達に、社会常識だと謳うようなものだ。










しかし、それを描き集め揃った一つのパズルで、束の間の空想に浸るというのは、一種の彼の趣味でもあった。







暗くなった景色の街灯から差し込む光に照らされ、世界に傷のつかないよう、原稿を下敷きにして。









「.........やっと終わった。」









漫画家である彼、[太字]メトロ・エイシド[/太字]の心を一番に満たせるのは、歳月を費やし、自らの手で作り上げたものを、初めて『完成品』と称される事だった。










[太字]ふと見れば、雨が降っていた。[/太字]







しとしとと音を立てて、窓に霧が立ち込める。








[太字]噂が人々の心を恐怖に染め上げていくように、じわり、じわりと。[/太字]







窓は白さを携えていく。









この雨はしばらく止みそうにない。










霧にぼやけた街灯の光を探るよう、張り付けの白を遊び心で拭い、そこに綺麗な黒猫を指先から創る。








[小文字]メトロ「........別にもう、[太字]描きたくはないのに[/太字]」[/小文字]









猫は死期が近づくと主の前から姿を消すと言う。








がんじがらめならいっその事、[太字]私も同じようになってしまいたかった。[/太字]








窓に描いた猫は段々と、形を成さずに溶けゆくのだった。

作者メッセージ

【 Profile 】
▷ メトロ・エイシド
性別:男  年齢:29  身長:177cm  誕生日:1月31日
どこか儚げな印象を漂わせている漫画家の男。
過去一度描いた漫画が人気となったが、
それ以降は訳あって漫画を描けなくなってしまっている。
平穏を好み、争い事や面倒事を嫌う平和主義。
能力:【 ████ 】  禁忌:████

イメソン:パメラ   ノマド / 須田景凪(バルーン)

2026/04/29 18:36

炙られまぐろ ID:≫ 0iWryiYymRxjY
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 4

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL