鏡の向こうの君は誰
「...嘘だ」
「噓でしょ...?」
「な、なんでこんな、え、」
私はどうやらパニックになっているらしい。
[明朝体]「大丈夫か?」[/明朝体]
春樹は私に話しかけた。
目の前の春樹は。
彼は、
非常に暗い姿だった。
何かよく分からないが
オーラ?
身にまとっている雰囲気が、私の知っている春樹ではない。
春樹はもっと輝いていた。
代わりに、
私の手には、キラキラした宝石が乗っていた。
美しいガーネット。
真っ赤。
握りしめると傷ついて、
私の手から、ガーネットは消えて血が溢れたけど、
それすらも美しい。
私のすべてが
私が触れたすべてが
私から出たすべてが
[明朝体]「とっても美しい」[/明朝体]
凛と響いた声
一人の室内に響いた声
私の声
自分が美しいこと。
自分が神になったかのように感じた。
鏡を見ると、
それは綺麗なままで、
部屋を見回しても、春樹はいなくて
それからのテストはずっと
一位を取った。
上には上がいたが、
今はもういない。
いつだって人は
輝いていて
誰かを踏み台にしあって
活きている、
それぞれの考えが。
生きている、
私たちが。
踏み台にすることを忘れた[太字]誰か[/太字]は
消えてしまったようだ。
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めっちゃ短編でしたが完結しました。
なんか10人の人に見られているらしく、嬉しい
ありがとうございます。
いつも遅い時間の投稿だったりしてますが、一応完結しました。
はい。
何か別の作品作るかもしれないですね。
頑張ります
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