鏡の向こうの君は誰
[明朝体]「じゃあ、見に行ってくるよ」[/明朝体]
「私も、行ってくるよ」
彼の姿が[太字]私の家の鏡[/太字]に映らなくなったことを確認し、私は自分の部屋のドアを開けた。
[打消し]。たえ見でん歪が間空[/打消し]
目を埋め尽くすは空白。
私の視界には白が映っていた。
真っ白。
真っ白。
本当だったらここに階段があったはずだったのに。
ない。
なくなったね。
全てなくなってしまったね。
真っ白だ。
歩き続けた。
足跡
足跡
足跡
足跡
足跡
足跡
足跡
足跡
あ
し
あ
と
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
後ろを振り返る。
景色は変わっていなかった。
歩いているはずなのに
歩いていない。
鏡との距離も変わっていない。
「どういうこと...」
[明朝体]「さぁ...僕も分からない」[/明朝体]
すぐ近くで声がした。
すぐ目の前、
少し見上げると
[明朝体]「やぁ」[/明朝体]
春樹がいた。
「なに」
[明朝体]「同じ景色を見ているようだね」[/明朝体]
「そうなの?」
[明朝体]「僕は今」[/明朝体]
[明朝体]「青を見ているよ」[/明朝体]
...らしい。
それなら、
「私とみている景色は違うみたいね」
[明朝体]「そうなのかい?」[/明朝体]
「私は白を見ている」
[明朝体]「あぁ、そう。」[/明朝体]
青と白。
君と私。
天と地。
青と白以外は全部反対の意味なのに。
全く違って結構違って少し似ている?
皮肉を込めた
青と白。
「皮肉かしら」
[明朝体]「なにが」[/明朝体]
「私とあなた、よく考えて」
[明朝体]「は?」[/明朝体]
「天と地」
「青と白」
「[打消し] [/打消し]」
[明朝体]「君、[下線]そこ[/下線]に逝ってしまうのはどっちなのか考えながら言っているのかい?」[/明朝体]
「勿論。」
「すべて反対の意味なのに、青と白。これだけ反対じゃない。」
「正反対で正反対で、どこまでも同じ」
「皮肉だと思わない?」
[明朝体]「うーん」[/明朝体]
[明朝体]「僕は思わないかな」[/明朝体]
「そう。やっぱり反対ね」
[明朝体]「なんで君は[打消し] [/打消し]」[/明朝体]
「私も、行ってくるよ」
彼の姿が[太字]私の家の鏡[/太字]に映らなくなったことを確認し、私は自分の部屋のドアを開けた。
[打消し]。たえ見でん歪が間空[/打消し]
目を埋め尽くすは空白。
私の視界には白が映っていた。
真っ白。
真っ白。
本当だったらここに階段があったはずだったのに。
ない。
なくなったね。
全てなくなってしまったね。
真っ白だ。
歩き続けた。
足跡
足跡
足跡
足跡
足跡
足跡
足跡
足跡
あ
し
あ
と
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
[水平線]
後ろを振り返る。
景色は変わっていなかった。
歩いているはずなのに
歩いていない。
鏡との距離も変わっていない。
「どういうこと...」
[明朝体]「さぁ...僕も分からない」[/明朝体]
すぐ近くで声がした。
すぐ目の前、
少し見上げると
[明朝体]「やぁ」[/明朝体]
春樹がいた。
「なに」
[明朝体]「同じ景色を見ているようだね」[/明朝体]
「そうなの?」
[明朝体]「僕は今」[/明朝体]
[明朝体]「青を見ているよ」[/明朝体]
...らしい。
それなら、
「私とみている景色は違うみたいね」
[明朝体]「そうなのかい?」[/明朝体]
「私は白を見ている」
[明朝体]「あぁ、そう。」[/明朝体]
青と白。
君と私。
天と地。
青と白以外は全部反対の意味なのに。
全く違って結構違って少し似ている?
皮肉を込めた
青と白。
「皮肉かしら」
[明朝体]「なにが」[/明朝体]
「私とあなた、よく考えて」
[明朝体]「は?」[/明朝体]
「天と地」
「青と白」
「[打消し] [/打消し]」
[明朝体]「君、[下線]そこ[/下線]に逝ってしまうのはどっちなのか考えながら言っているのかい?」[/明朝体]
「勿論。」
「すべて反対の意味なのに、青と白。これだけ反対じゃない。」
「正反対で正反対で、どこまでも同じ」
「皮肉だと思わない?」
[明朝体]「うーん」[/明朝体]
[明朝体]「僕は思わないかな」[/明朝体]
「そう。やっぱり反対ね」
[明朝体]「なんで君は[打消し] [/打消し]」[/明朝体]
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