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かなりの長編になる模様。
キャラ崩壊、作者の知識不足注意。

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25時、夜に堕ちて。

#9

雪降るセカイ。


「…!」

奏も気付いたみたいだ、彼女の存在に。
彼女の目には光が灯っていなかった、何に絶望しているのだろうか。

「ミク……どうしてここに人がいるの?」

彼女は、機械音声のような淡々とした声で、ミクにそう聞いたが、ミクは黙ったまま。

「………雪」

奏は、ぼそっとそう呟いた。瑞希と絵名が安心したかのようにほっと息を漏らした。

「K…?えななんとAmia、夜もいたんだ…」

瑞希と絵名が安堵の声を漏らす中、雪は静かに黙っていた。

「私は、ここに一人で居たい」

その声を無視して、雪はぼそっと呟くように本音を口から零していた。もう、「25時、ナイトコードで。」の一人として曲を作りたくないらしい。

「じゃあ、雪は一人で、OWNとして曲を作っていきたいの?」

奏が無表情で佇む雪に尋ねた。瑞希と絵名は驚き、焦っているよう。雪も例外ではないのだろうか。

雪もそれを認め、何故か絵名が怒っているみたい。その二人を必死に瑞希が宥めていた。

「…ニーゴにいる必要がないの、足りなかったから」

雪は、奏の曲に救ってもらえる、自分が見つかる、と思っていたのか、はたまた違うのか。奏がかなり傷ついているようだが、私には知ったこともない。
正直、どうでもいい、と思っている。世間一般では「薄情」と言われるだろうが、言葉に出さなければいいだけでしょう。

「もういいや、この人達を追い出して」

雪が冷徹に、淡々とそう言った。

「あなたは、本当に一人で見つけられるの?」

ミクと名乗る少女が不安気に雪にそう尋ねている。

「それで見つからないなら、私はもう……消えるしかない」

雪が淡々と暗い言葉を積み重ねていく。そして、「消える」という言葉に絵名と瑞希が反論し始めていた。それに反するように、奏は息を押し殺し、怒っているみたいだった。

「だって本当は、KもえななんもAmiaも夜も、誰よりも消えたがってるくせに」

雪が霜を触ったかのように、冷たく、鋭く、痛い言葉を投げかけた。

「 「っ…!」 」

えななんとKがびっくりして声を上げた。
それに反して、珍しくAmiaは息を押し殺していた。そして、それに対して、Amiaが反論すると、雪がAmiaに完璧に言い返した。

「……へぇ」

Amiaは聞いたこともないような低音をこの空間に響かせていた。

「ミク、この人達はこのセカイにいらない」

雪は話を切り、ミクの方を向いてそう言った。ミクは頷いて、絵名、瑞希、奏の順で消していっていった。奏の耳元で何かを呟いていたが、私には知ったことじゃない。

「………早く帰らせて」

「………あなたは、何か話したいことがある?」

疲れているくせして、何を聞いているのやら。

「ない、帰らせて」

淡々と会話が進んでいる。そして、ミクが私の体を触れた。現世に戻してくれたみたい。

このボタンは廃止予定です

2024/11/12 21:13

ツクヨミ ID:≫bpFw.q3QlfiFw
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