25時、夜に堕ちて。
私の歌声は醜い。
狭く闇に包まれたクローゼットの中、私はKが作ったメロディーをイヤホンで聞いて、雪が作った歌詞を見て、スマホで録音している。狭いクローゼットの中に、私の醜く忌々しい声が響いた。
そして、数十分程度でクローゼットを後にした。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
その時、私がパソコンを開いてチャットを送ろうとした時だった。
『気づ_て_ら、早く__て』
『も_、あの_は壊れる』
何故か、白い少女が画面に表示された。そして、辺りが白く光った。
(また、バグか…)
そう思い、少女が消えたあと直ぐにナイトコードを開いた。
『確認』
そう送ったチャット、というかサーバーにはもうKしか残っていなかった。そして、OWNの曲のURLが貼られていた。
『あ、待って、夜。今、確認するからちょっと待ってて』
Kがボイスチャットを繋いだ、そして落ちようとマウスを動かしていた私にそう言った。
『分かった』
私もチャットを繋いで、Kに返事を返した。そして、OWNの曲を聞いていた。
雪の声、私は初めて聞いたとき、雪を思い浮かべる。しかし、そこにはいつもの雪の温かさ、柔らかさはなく、氷のような冷たさ、鋭さが淡々と続いていくだけ。自分を出した結果、この様になってしまったんだろう。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
『相変わらず、夜の声は綺麗だね』
数分後、Kが話した。私はOWNの曲を開いていたタブを閉じた。
『なんて言うだろう…嵐みたいな激しさがあっても、その中に繊細さがあって、その2つを纏める優しさがあって……』
(お世辞、どうせお世辞)
『言葉にするのって難しいね…』
Kは苦笑しているような声で私にそう言った。
『歌ってるのは私だけじゃない』
私が歌唱しかできなかったから、私が歌唱担当だから、私のパートやソロを少し多めにしているだけ。
『私なんてまだまだだし…』
Kが照れるように、そして、自分の長所を削るようにそういった。
『私、明日、学校行く気ないから手伝うよ』
私はKに向かってそう言った。と言っても、私ができる事など醜い声で歌を歌うように鳴くこと。
『ありがとう、気になっていたんだけど…夜は自分で曲を作ろうと思わないの?』
Kが赤子が微笑むかのような優しい笑みを浮かべたであろう声を口から漏らした。そして、私に歌の才能があるのが前提かのように疑問を並べていた。
『やりたいと思わないから』
『そっか……』
Kが残念そうに、吐息混じりの声を口から漏らした。
そして、Kは作業を始めてマイクをミュートにしていた。
狭く闇に包まれたクローゼットの中、私はKが作ったメロディーをイヤホンで聞いて、雪が作った歌詞を見て、スマホで録音している。狭いクローゼットの中に、私の醜く忌々しい声が響いた。
そして、数十分程度でクローゼットを後にした。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
その時、私がパソコンを開いてチャットを送ろうとした時だった。
『気づ_て_ら、早く__て』
『も_、あの_は壊れる』
何故か、白い少女が画面に表示された。そして、辺りが白く光った。
(また、バグか…)
そう思い、少女が消えたあと直ぐにナイトコードを開いた。
『確認』
そう送ったチャット、というかサーバーにはもうKしか残っていなかった。そして、OWNの曲のURLが貼られていた。
『あ、待って、夜。今、確認するからちょっと待ってて』
Kがボイスチャットを繋いだ、そして落ちようとマウスを動かしていた私にそう言った。
『分かった』
私もチャットを繋いで、Kに返事を返した。そして、OWNの曲を聞いていた。
雪の声、私は初めて聞いたとき、雪を思い浮かべる。しかし、そこにはいつもの雪の温かさ、柔らかさはなく、氷のような冷たさ、鋭さが淡々と続いていくだけ。自分を出した結果、この様になってしまったんだろう。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
『相変わらず、夜の声は綺麗だね』
数分後、Kが話した。私はOWNの曲を開いていたタブを閉じた。
『なんて言うだろう…嵐みたいな激しさがあっても、その中に繊細さがあって、その2つを纏める優しさがあって……』
(お世辞、どうせお世辞)
『言葉にするのって難しいね…』
Kは苦笑しているような声で私にそう言った。
『歌ってるのは私だけじゃない』
私が歌唱しかできなかったから、私が歌唱担当だから、私のパートやソロを少し多めにしているだけ。
『私なんてまだまだだし…』
Kが照れるように、そして、自分の長所を削るようにそういった。
『私、明日、学校行く気ないから手伝うよ』
私はKに向かってそう言った。と言っても、私ができる事など醜い声で歌を歌うように鳴くこと。
『ありがとう、気になっていたんだけど…夜は自分で曲を作ろうと思わないの?』
Kが赤子が微笑むかのような優しい笑みを浮かべたであろう声を口から漏らした。そして、私に歌の才能があるのが前提かのように疑問を並べていた。
『やりたいと思わないから』
『そっか……』
Kが残念そうに、吐息混じりの声を口から漏らした。
そして、Kは作業を始めてマイクをミュートにしていた。
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