「………」

机に顔を伏せる中、私は、もう寝付こうと思っていたが、中々寝付けずに居た。
辺りは、いつも通り暗闇に包まれて、鳴るものと言えば秒針の進む音程度。あと、パソコンから送られるブルーライトの光だけ。

『あれ……いつの間に…？』

そろそろ寝れそう、と思っていた頃、イヤホンからKの声が聞こえた。
その後、慌てたAmiaの声が聞こえ、皆が反応をし始めた。

『いる』

私もそれに乗り、反応をした。しかし、雪の声だけが聞こえず、お通夜状態と化していた。

『………いるよ』

その時、突如聞こえた雪の声にKが安堵の声を漏らした。その直後に、Amiaが「共有フォルダを見て」と大きな声で発していた。

『‘Untitled’のファイル名が変わってる…？』

えななんが直ぐにその異変に対して反応した。


[中央寄せ]＊[/中央寄せ]
雪の話によると、「本当の想いを見つけたら、その想いから歌が生まれる」ようだ。勿論、真偽は分からないが。

それよりも、色々とあったがこれで一件落着のよう。えななんが溜め息を漏らしていた。

『夜も、急に来てびっくりしたんだから〜！』

『ま、ボクはあの時点で夜は来るって確信してたけどね〜！』

Amiaが私に向かって、そう発した。どこか、誂っているようでもあった。

『そう』

『夜も夜で変わらないね〜…ま、それが一番だけど！』

Amiaがどんどんとテンションを上げて話していく。

『………また明日から、曲を作り始めたい』

Amiaとなんやかんややっている間、もう話は進んでいるよう。
普段の生活に戻る、ということに何故か少し安堵してナイトコードを落ちようとしたとき、Amiaの大きな声が私の耳を包んだ。

Amiaは何か、提案があるようだった。