二次創作
25時、夜に堕ちて。
私が、ここでセカイに行かなかったら、もう私の居場所はニーゴにないんじゃないか、そんな焦りが私を襲った。だが、「どうせ変わらない」というあきれている気持ちが、私を優しく包みつつある。
「…アナタハ、コナイノ?」
壊れた電子音が私の耳を包んだ。思わず私は、その声の方向へと目を向ける。そこには、あのセカイで見たミクの姿。
「……どうでもいい」
私はそのミクから目を背けた。
「貴方に、来て欲しい……な」
ミクが私に向かって言葉を発する。
「…なら、好きにして」
そう言うと、私は白い光に包まれた。セカイに行っているのだ、と察した。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
話をするニーゴメンバー4人とミクの姿が見える。雪の大きな声が聞こえてくる。
「……雪」
私は思わず、そう言葉を漏らした。その瞬間、その5人の目線が一斉にこちらへと移る。
私はこんなとき、なんて声をかけたらいいのか分からない。だから、普段と何ら変わりない態度で接していくしかないのだ。
「OWNの曲、聴いた」
「だから?」
雪に光のない目で見られながら、私は言葉を返された。私が何を言っても彼女には届かないのだろう、とセカイに来る前の段階では薄々は察していた。
「いつも通りだけど、雪の鋭さが際立っていていい曲だと思う。メロディも、歌詞も、歌い方も、何もかも、冷たさしかないけど、雪の想いが分かっていくみたいで、どこか心地良い」
「…………多分」
伝わらないなら、本音を包み隠さずに言ってもいいのだろう。そう、私は思った。
「………夜…」
絵名と瑞希が同タイミングで、驚きの声を漏らした。
「……だから?そんなの、もう私にはどうでもいい。夜も今更、私に関わってこないで」
予想通り、雪のセリフと感情は変わらない。
「でも、雪が居なくなると、もうこの曲は聴けなくなる。それは、なんだか、少し寂しい。と思う、多分」
思わず溢れた「寂しい」なんて言葉、何年ぶりに発しただろうか。そんなに私にとって、[漢字]ここ[/漢字][ふりがな]ニーゴ[/ふりがな]は私にとって大事なのか。少し疑問に思っていく。
「…………そう」
変わらない、と思っていた雪のセリフは別のものに変わっていた。
「………帰る」
私の乱入で、空気も何もかも壊れてしまったのだろう。だから、私はセカイを去ることにした。
5人を背に、私はスマートフォンを開いて、勝手に再生されていた「Untitled」の再生ボタンを押した。
「…アナタハ、コナイノ?」
壊れた電子音が私の耳を包んだ。思わず私は、その声の方向へと目を向ける。そこには、あのセカイで見たミクの姿。
「……どうでもいい」
私はそのミクから目を背けた。
「貴方に、来て欲しい……な」
ミクが私に向かって言葉を発する。
「…なら、好きにして」
そう言うと、私は白い光に包まれた。セカイに行っているのだ、と察した。
[中央寄せ]*[/中央寄せ]
話をするニーゴメンバー4人とミクの姿が見える。雪の大きな声が聞こえてくる。
「……雪」
私は思わず、そう言葉を漏らした。その瞬間、その5人の目線が一斉にこちらへと移る。
私はこんなとき、なんて声をかけたらいいのか分からない。だから、普段と何ら変わりない態度で接していくしかないのだ。
「OWNの曲、聴いた」
「だから?」
雪に光のない目で見られながら、私は言葉を返された。私が何を言っても彼女には届かないのだろう、とセカイに来る前の段階では薄々は察していた。
「いつも通りだけど、雪の鋭さが際立っていていい曲だと思う。メロディも、歌詞も、歌い方も、何もかも、冷たさしかないけど、雪の想いが分かっていくみたいで、どこか心地良い」
「…………多分」
伝わらないなら、本音を包み隠さずに言ってもいいのだろう。そう、私は思った。
「………夜…」
絵名と瑞希が同タイミングで、驚きの声を漏らした。
「……だから?そんなの、もう私にはどうでもいい。夜も今更、私に関わってこないで」
予想通り、雪のセリフと感情は変わらない。
「でも、雪が居なくなると、もうこの曲は聴けなくなる。それは、なんだか、少し寂しい。と思う、多分」
思わず溢れた「寂しい」なんて言葉、何年ぶりに発しただろうか。そんなに私にとって、[漢字]ここ[/漢字][ふりがな]ニーゴ[/ふりがな]は私にとって大事なのか。少し疑問に思っていく。
「…………そう」
変わらない、と思っていた雪のセリフは別のものに変わっていた。
「………帰る」
私の乱入で、空気も何もかも壊れてしまったのだろう。だから、私はセカイを去ることにした。
5人を背に、私はスマートフォンを開いて、勝手に再生されていた「Untitled」の再生ボタンを押した。