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悪女に打ち勝つ方法は

#6


泣いて、泣いて、散々泣いた後、夏美の目の下は赤みを帯びていた。未だに白く、淡いモヤがかかる目をティッシュで雑に拭く。少し湿ったティッシュはまだ暖かった。
夏美が両手で頬を叩くとぱし、と言う軽い音と共に痛みが広がる。こうなりゃヤケだ。アイツを超してやる。まずは勉強からだ。一学期にある中間テスト。絶対にアイツより上の点数をとってやるんだ。私が点数を超したらアイツはどんな反応をするだろう。半泣きになりながら返されたテストを机に隠す?それとも怒気をにじませた顔でこちらを睨み付けてくるかな?藤岡が困る姿をひとしきり妄想する。我ながら最低だとは思うが、今はそんなことはどうでもよかった。燃え上がった嫉妬心を存分にプラスに換えてやるんだ。そう意気込むと、勉強机から参考書やら教科書を引っ張りだしてでんっとのせた。同時に引っ張り出してきた新品のノートに、黒マーカーで大きく「勉強ノート!!」と達筆な字で書くと、夏美は真っ白な紙に数式を書き始めた。

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作者メッセージ

期末の勉強をしていて小説の更新が大きく遅れてしまいました!申し訳ございません🙇

2024/11/07 22:09

なつめ ID:≫.pwlYsLV7bfpg
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