お嬢様は愛を一億円で買います。
「美宇ちゃん、お誕生日おめでとう」
「ありがとう、愛子ちゃん!」
今日は、美宇ちゃんのお誕生日。
(すごく嬉しそう…)
「わぁ~っ!!お人形だ!」
プレゼントを袋から出して、ぱぁっと顔が明るくなる。
(岬くんも、嬉しそう…)
さっそく、3人の人形で遊んでる。
「お兄ちゃん、愛子ちゃん、[太字]ありがとう[/太字]!今までで、1番嬉しいっ!」
「そか」
「よかった。それと、もう1つ、私から」
紙袋から、ケーキを取り出す。
「わぁ!ケーキだっ…」
生クリームと、いちごがたっぷりのったケーキだ。
「これ、どこの!?」
「それはね~、私がつくったの」
「愛子ちゃんが!?」
シェフに教えてもらいながら、初めてホールケーキを作った。
大変だったけど、このまぶしい笑顔を見たらそんなのどうでもよくなるほどに嬉しい。
「じゃあ、食べようか。岬くん、ナイフってどこにある?」
「あぁ、ちょっと来て」
岬くんが、フォークとナイフを棚から取り出す。
「あ、俺これ片付けるわ。皿はそこの棚だから」
「分かった」
お昼ご飯の分のお皿洗いを岬くんがしてくれている。
(ここの棚よね)
「うっ…」
意外と高い…(身長152㎝)
「岬くん、届かなくて…取ってくれるかしら」
「あ、わり」
「私が、洗い物するわ」
交代して、お皿を洗う。
(岬くん、大変ね…)
バイトもしながら、家事をこなして、美宇ちゃんの面倒を見て、自分の勉強…
「愛子、包丁もあるから気をつけろよ」
「ありがとう」
そういうことを、サラッと心配してくれる。
やっぱり、いいお兄ちゃんだなって思う。
「よし、できたわ」
「こっちも」
2人でリビングに行って、ケーキを切り分ける。
「わぁ~!!すごい、すごい!」
美宇ちゃんは、すごく美味しそうに食べてくれた。
「うまい」
「お口にあってよかったわ」
(喜んでもらえて、よかった)
「愛子ちゃん、今日はありがとう!」
「どういたしまして。私も楽しかったよ」
「またきてね!」
角を曲がるまで、手を振り続けてくれる。
「いつも送ってくれてありがとう」
「いや、大丈夫。お嬢様一人で夜道歩かせるわけにもいかねぇしな」
さりげなく、手をつなぐ。
「…美宇ちゃん、すごく喜んでたわね」
「あぁ、毎年、生活ギリギリで、ケーキも準備できなくて…本当にありがとう」
深く、頭を下げる。
「いいのよ、ケーキ作りも楽しかったわ」
「…そっか。ホントにうまかった。」
「ありがとう。岬くん、ずっと大変だったのね。自分のこともあるのに…」
「でも、あいつに嫌な思いしてほしくないしさ」
(いい、お兄ちゃん…いい、兄妹ね…)
帰ってから、人形で遊んでる美宇ちゃんの動画が送られてきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ありがとう、愛子ちゃん!」
今日は、美宇ちゃんのお誕生日。
(すごく嬉しそう…)
「わぁ~っ!!お人形だ!」
プレゼントを袋から出して、ぱぁっと顔が明るくなる。
(岬くんも、嬉しそう…)
さっそく、3人の人形で遊んでる。
「お兄ちゃん、愛子ちゃん、[太字]ありがとう[/太字]!今までで、1番嬉しいっ!」
「そか」
「よかった。それと、もう1つ、私から」
紙袋から、ケーキを取り出す。
「わぁ!ケーキだっ…」
生クリームと、いちごがたっぷりのったケーキだ。
「これ、どこの!?」
「それはね~、私がつくったの」
「愛子ちゃんが!?」
シェフに教えてもらいながら、初めてホールケーキを作った。
大変だったけど、このまぶしい笑顔を見たらそんなのどうでもよくなるほどに嬉しい。
「じゃあ、食べようか。岬くん、ナイフってどこにある?」
「あぁ、ちょっと来て」
岬くんが、フォークとナイフを棚から取り出す。
「あ、俺これ片付けるわ。皿はそこの棚だから」
「分かった」
お昼ご飯の分のお皿洗いを岬くんがしてくれている。
(ここの棚よね)
「うっ…」
意外と高い…(身長152㎝)
「岬くん、届かなくて…取ってくれるかしら」
「あ、わり」
「私が、洗い物するわ」
交代して、お皿を洗う。
(岬くん、大変ね…)
バイトもしながら、家事をこなして、美宇ちゃんの面倒を見て、自分の勉強…
「愛子、包丁もあるから気をつけろよ」
「ありがとう」
そういうことを、サラッと心配してくれる。
やっぱり、いいお兄ちゃんだなって思う。
「よし、できたわ」
「こっちも」
2人でリビングに行って、ケーキを切り分ける。
「わぁ~!!すごい、すごい!」
美宇ちゃんは、すごく美味しそうに食べてくれた。
「うまい」
「お口にあってよかったわ」
(喜んでもらえて、よかった)
「愛子ちゃん、今日はありがとう!」
「どういたしまして。私も楽しかったよ」
「またきてね!」
角を曲がるまで、手を振り続けてくれる。
「いつも送ってくれてありがとう」
「いや、大丈夫。お嬢様一人で夜道歩かせるわけにもいかねぇしな」
さりげなく、手をつなぐ。
「…美宇ちゃん、すごく喜んでたわね」
「あぁ、毎年、生活ギリギリで、ケーキも準備できなくて…本当にありがとう」
深く、頭を下げる。
「いいのよ、ケーキ作りも楽しかったわ」
「…そっか。ホントにうまかった。」
「ありがとう。岬くん、ずっと大変だったのね。自分のこともあるのに…」
「でも、あいつに嫌な思いしてほしくないしさ」
(いい、お兄ちゃん…いい、兄妹ね…)
帰ってから、人形で遊んでる美宇ちゃんの動画が送られてきた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このボタンは廃止予定です