お嬢様は愛を一億円で買います。
「提案って?」
[太字]「私が、貴女に一億円を支払う。その代わり、貴女から「愛」をもらたい。」[/太字]
自分でも、変なことを言ってるって分かってる。
愛は、お金じゃ買えない。でも、偽りの愛なら買える。
本当に愛されていなくても、それでいい。
だって、父上と母上は偽りでもないもの。
「一億円って…こんな貧乏人に愛されても、嬉しくないだろ?」
「嬉しい、とかいう問題じゃなくって…ただ…」
(愛される、それを感じたいだけ。)
「まぁ、俺にはメリットしかないしな…」
立花くんは、手を差し出す。
「よろしくな、[太字]愛子[/太字]」
「よろしく」
こうして、契約成立。
「あ、メロンパンさんきゅ」
「別に、それくらい大丈夫よ」
「んじゃ、教室帰ろーぜ」
手を握られる。
(メイド以外と、手をつないだのって、初めてだわ…)
暖かい。
「お前、手ぇ冷たいな…」
「貴女は、とても暖かいわね」
ー放課後
「帰ろーぜ」
「えぇ」
クラスメイトたちの視線が集まる。
「貧乏人と、お嬢様」
それでも、立花くんは堂々としている。
(かっこいい…)
「あ、愛子。ちょっと寄り道いいか?」
「え、えぇ…」
そういって、連れてこられたのは、小さなマンション。
「ここは…?」
「俺ンち。お嬢様からしたら、狭いかもだけど…上がって」
「えぇ…」
言われるがままに、靴を脱いで中に入る。
「あ、お兄ちゃん。おかえりっ」
「おー、ただいま美宇」
「お、おじゃまします…」
「あれ、お友達……?」
美宇ちゃん、がぺこりとお辞儀をする。
「お兄ちゃん、だあれ?」
「あー、[太字]彼女[/太字]の愛子だ」
「彼女!?お兄ちゃんのっ!?」
美宇ちゃんの目がキラキラしてる。
そして、彼女という言葉に反応してしまって、私は顔が熱い。
(か、かか彼女…っ)
「初めまして、美宇、ちゃん…立花くんの彼女、の伊集院愛子です」
「愛子ちゃん…よろしくお願いします…綺麗な人…」
「お茶だす。座ってて」
「えぇ」
美宇ちゃんが案内してくれて、私はざぶとん(というもの)に座る。
部屋がドラマのセットみたいで、キョロキョロしてしまう。
「はい。悪いな、紅茶とかねぇから…」
「大丈夫よ、初めて飲むけど…」
「まじか…」
「ねぇ、愛子ちゃん、どうしてお兄ちゃんなのっ!?」
「おい、美宇…」
「そうね…他の人と、態度を変えずに、接してくれたから、かしら…?」
「へぇ~っ」
それから、美宇ちゃんからの質問攻め。
「あ、ごめんなさい。長居して…帰るわね」
「送ってく。美宇、留守番よろしくって…」
美宇ちゃんが、私に抱きつく。
「もっとお話したい!今日は泊まってってよっ!!」
(泊まっ…!?)
「おい、美宇…」
「嫌だ!彼女なんでしょ!?じゃあいいじゃんっ」
「どういう理論だっ!!」
(これ、どうしたらいいのかしら…)
「あー…分かった!泊まるのは無理だから、晩メシ一緒に食う!これでいいか!?」
「うん!」
「悪い、愛子。いいか?」
「えぇ、大丈夫よ」
(全っ然大丈夫じゃないわっ!!)
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[太字]「私が、貴女に一億円を支払う。その代わり、貴女から「愛」をもらたい。」[/太字]
自分でも、変なことを言ってるって分かってる。
愛は、お金じゃ買えない。でも、偽りの愛なら買える。
本当に愛されていなくても、それでいい。
だって、父上と母上は偽りでもないもの。
「一億円って…こんな貧乏人に愛されても、嬉しくないだろ?」
「嬉しい、とかいう問題じゃなくって…ただ…」
(愛される、それを感じたいだけ。)
「まぁ、俺にはメリットしかないしな…」
立花くんは、手を差し出す。
「よろしくな、[太字]愛子[/太字]」
「よろしく」
こうして、契約成立。
「あ、メロンパンさんきゅ」
「別に、それくらい大丈夫よ」
「んじゃ、教室帰ろーぜ」
手を握られる。
(メイド以外と、手をつないだのって、初めてだわ…)
暖かい。
「お前、手ぇ冷たいな…」
「貴女は、とても暖かいわね」
ー放課後
「帰ろーぜ」
「えぇ」
クラスメイトたちの視線が集まる。
「貧乏人と、お嬢様」
それでも、立花くんは堂々としている。
(かっこいい…)
「あ、愛子。ちょっと寄り道いいか?」
「え、えぇ…」
そういって、連れてこられたのは、小さなマンション。
「ここは…?」
「俺ンち。お嬢様からしたら、狭いかもだけど…上がって」
「えぇ…」
言われるがままに、靴を脱いで中に入る。
「あ、お兄ちゃん。おかえりっ」
「おー、ただいま美宇」
「お、おじゃまします…」
「あれ、お友達……?」
美宇ちゃん、がぺこりとお辞儀をする。
「お兄ちゃん、だあれ?」
「あー、[太字]彼女[/太字]の愛子だ」
「彼女!?お兄ちゃんのっ!?」
美宇ちゃんの目がキラキラしてる。
そして、彼女という言葉に反応してしまって、私は顔が熱い。
(か、かか彼女…っ)
「初めまして、美宇、ちゃん…立花くんの彼女、の伊集院愛子です」
「愛子ちゃん…よろしくお願いします…綺麗な人…」
「お茶だす。座ってて」
「えぇ」
美宇ちゃんが案内してくれて、私はざぶとん(というもの)に座る。
部屋がドラマのセットみたいで、キョロキョロしてしまう。
「はい。悪いな、紅茶とかねぇから…」
「大丈夫よ、初めて飲むけど…」
「まじか…」
「ねぇ、愛子ちゃん、どうしてお兄ちゃんなのっ!?」
「おい、美宇…」
「そうね…他の人と、態度を変えずに、接してくれたから、かしら…?」
「へぇ~っ」
それから、美宇ちゃんからの質問攻め。
「あ、ごめんなさい。長居して…帰るわね」
「送ってく。美宇、留守番よろしくって…」
美宇ちゃんが、私に抱きつく。
「もっとお話したい!今日は泊まってってよっ!!」
(泊まっ…!?)
「おい、美宇…」
「嫌だ!彼女なんでしょ!?じゃあいいじゃんっ」
「どういう理論だっ!!」
(これ、どうしたらいいのかしら…)
「あー…分かった!泊まるのは無理だから、晩メシ一緒に食う!これでいいか!?」
「うん!」
「悪い、愛子。いいか?」
「えぇ、大丈夫よ」
(全っ然大丈夫じゃないわっ!!)
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