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お嬢様は愛を一億円で買います。

#12

本当の恋人

「おぉ、どうした…」
岬くんは、私の頬をつたう涙を指で優しく拭う。
いつのまにか、涙が溢れていた。
(なんか、安心して…)
「ごめんなさい、岬くんの顔見たら安心しちゃって…」
「…なんかあったろ?聞く」
美字ちゃんは、もう寝たみたい。
隣の部屋で、可愛い寝息を立てている。
「今日は、ハンバーグ」
岬くんが、テーブルにご飯を持って来てくれた。
「美味しそう…いただきます」
2人で、熱々のハンバーグを頬張る。
「美味しいわ…」
暖かい。すごく、安心する。
「そんで、なにがあった?」
「…あのね…」
岬くんに、あったことを話す。
父上のこと、家のこと。
「そか。頑張ったな」
岬くんは、私を抱き寄せて、頭を撫でる。
(暖かい…ずっと、ここにいたい)
1億円と、愛
変な契約で、恋人になった私達。
初めてのことがいっぱいだった。
初めてクレープを食べた。
初めて友達と勉強した。
初めてゲーセンに行った。
たくさん、たくさん笑った。
たくさん、たくさん、笑わせてくれた。
私は、そんな彼に、特別な感情を抱いてしまった。
私は、岬くんが好き。大好き。
契約上の恋人じゃなくて、本当の恋人になりたい…
(そんなこと言っても、困らせるだけよね)
「愛子、どうした?」
「ごめんなさい。考え事してたの」
溢れそうな涙を我慢して、無理矢理笑う。
「愛子、送る。」
岬くんは、コートを着て、外に出ようとする。
「もういいわよ。遅いし、美字ちゃんだって…」
途中で起きて、誰もいなかったら怖くなるかもしれないし…
[太字]「話があるからさ」[/太字]
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このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

話ってなに……⁉︎

2024/11/09 17:43

みこと ID:≫kpJo3MY4lNspo
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