たったったったった
　
　今は授業中なので2人の走る音しかしない。
　わたしは周りの目も気にせずに走った。
「ハアハア　　先輩！待ってください！」
それでも先輩は止まってくれない。
わたしは覚悟を決めて走る足を止め、息を大きく吸った。
[太字]「先輩のバカ！」[/太字]
すると予想通り先輩はびっくりして足を止めた。
「ハアハア　　ご、ごめん。でも僕は黙ってられないんだ。」
「そうですか…でも、なんでわたしのことを考えてくれないんですか？わたしが嫌と言っても無理矢理言うんですか？　　そんなことするなら…… 先輩なんて大っ嫌い‼️」