その日からお父さんは忙しくなっていった。
だけど、お父さんは僕に話しかける時間もきちんと考えてくれていた。
お父さんが会社を設立するための書類を市役所からもらってきた時は僕に見せてくれた。「どうだ？これが会社を設立するための書類だ。」お父さんは自慢げに見せてきた。なんで自慢げに見せるのかがわかんないけど。その書類を見せてきた時から１週間ぐらい？立った時、徒歩でお父さんは僕を市役所に連れてきてくれた。お父さんによると会社を設立するための書類の書き込みが終わったから、提出しに行くそうだ。僕はお父さんの隣にくっついていった。何かゴニョゴニョいうのだろうな、と思ったら、全然違った。ただ、市役所にいる公務員さんに書類を「どうかお願いします」そう言ってお父さんは一礼して渡しただけだった。僕はなんとなく、会社を創るってこういうことなんだろうな、と思った。
帰りで歩いて帰っている時、僕はお父さんに聞いた。「どういうことをする会社なの？」「それはだな…印刷会社だ！」僕は最初何を言っているのか、わからなかった。印刷はパソコンで書いたものをプリントにすること。それを会社でする。僕は三十秒後にやっと理解できた。「なんか難しそうだね。会社員さんとかはいるの？」お父さんはう〜んとしばらく腕を組んで考えてからいった。「もうちょっとで新聞に広告を載せてもらうんだよ、その時に面接をするって感じかな」僕は会社って感じでなんかかっこいいと思った。
その時、お父さんは思い出したかのように言った。「ああ、そうだ。引越しする日が決まったぞ！来週の月曜日だ」え…僕はショックで何も答えれなかった…