「きゃぁぁぁぁ」
「綴李くぅぅぅぅん！」
「わぁぁ爽やかでイケメン！！」


うぅ…女子の黄色い歓声がすごくうるさい…

やっぱり綴李と登校すると目立つんだよぉぉ！

居心地が悪いや…


「へへっ。みんなありがと」
「朝からパワーもらえたよ」


と呑気に返答していく綴李。

うぅ…お家とは大違いだ。。。

ネクタイだって綺麗に結べないし、自炊だってできないからずっと私の家だし。

一緒に暮らしてないのになんでこんなに綴李の世話焼きしてんだろ。。

ん？！一緒に暮らしてないからね？！


綴李は『自立しなさい』ってお母さんに言われて追い出されたらしい。

私は1人暮らしが夢だったから、家から出てきた。

綴李のワガママで同じマンションだけですら、はぁ？なのに、もう一つの綴李のワガママで綴李と隣の部屋なんだよぉ？！

そして、綴李は寂しいらしくいつも私の部屋。

隣が自分の部屋なのにね。

自立してないじゃんって感じだよ…


「おはよ〜！愛羽〜！」


「にと…おはよ」


「いと随分疲れてるねぇ〜」


「あぁ！都叶くんのせいかぁ笑」


「綴李の隣は居心地が悪い…」


「そりゃそうだぁ…笑」