「これは私と私のお友達の
いつもの時間の日記です
今日は私のお友達をみんな
紹介したいの　よろしくね

ー間奏ー

まずは一番長く友達の子
髪が綺麗で目が大きいの
なんでも自分でできちゃうぐらい
責任感あってしっかり者

それから横のよく笑える子
居れば私もねよく笑えるの
辛いとかいろいろ悩んでても
その子にはきっと話せるの

楽しい楽しい下校の時間
夕暮れ　今日は日も早く落ちるね
楽しい楽しい下校の時間
今日はいつまで話せるかな

わたしわたし運命なんて
ないとないと思っていた
守る童話のナイトは
戯言でしかないと思っていた
もしももしも運命なんて
この短い時間で定義付けるなら
それはきっとあなたたちと出会えたことよ

それと最近できた友達の子
よく話しよくそばにいてくれるの
クラスで孤立して嫌われても
その子だけは隣にいてくれる

この子はね　男子　いい子なのよ
お弁当箱が同じ模様
前のクラスでからかわれたときに
許せないって言ってくれてどきっとした

楽しい楽しい部活の時間
濁った日々を明るく染めて
楽しい楽しい部活の時間…
もう終わってしまうのかな

わたしわたし人生なんて
いいもんじゃないと思っていた
名前容姿すべてすべて
誰かに嗤われて然るべきでさ
もしももしも人生がね
今日急に終わってしまったら
全部全部が幸せじゃないと思う

それにくらべた
わたしのわるいところ
いまからぜんぶかきだしていくからね
わすれないようにするために

責任感も正義感も高揚感もないし
誰かの相談乗れるほど器も大きくないし
恋バナもついていけないし
いざ自分が恋破れたらすぐに病むし
勉強しないし運動できないし
すぐにネット籠って死んだふりするし
感動できないから泣けるときに泣くこともできないし
こんな自分に生きてる意味あるのかな
ねぇそんなこと言ったら誰か否定してくれるかな

わたしわたし運命なんて
ないとないと思っていた

これがこれが運命なら
ひどいひどい夢の中だな

わたしわたしあの子よりも
わたしわたしどの子よりも
ダメでダメでダメでダメで
もういやになるくらい
綺麗な目も優しい心も
正義感も強い気持ちも
生まれ持ってみたかったなあ

誰かの友達日記に
わたしはいないんだなあ

ー間奏ー

これは私と私のお友達の
いつもの時間の日記でした
もうページが尽きて
増えることはないので」