ーイントロー

やたらと進みの早い世界を
君はどう思うかい？
退行してるけど、これでも
青春、もう一度見たかった

嫌いですか？夏は
後悔をあとに笑って話せたら
どんな答えでも
受け入れられる、気がしたんだ。

接続不良の太陽
バグを起こすアイスクリーム
夏の光　ささやく夢
扶けられなかった記憶

苦しいよって言えたら
君に早く頼れたら
怪しい君と僕の
揺らめくドッペルゲンガー
苦しいよって言われたんだ
僕は見て見ぬふりをした
自分の叫びに
そのくせ誰かの前に立つんだ

ー間奏ー

溺れると抜けられなさそうな
迷子の行先に
明けない夜と蛍光液の混ざり合う
もう一人の僕が笑う

「もう帰れないよ
もう怖くないよ」
嘘でしょう！
「絶望とやらに
向き合う覚悟はあるかい？」

ー間奏ー

目が覚めた時には
二人離れていたんだね
絶望を美味しく食べてくれるかい？
何を聞いて
何を見ても
幸せにはなれないから、

苦しいよって言えたら
君に早く伝えられたら
もがく君と僕は
意志あるパペット人形みたいだ
苦しい痛いつらいこと
なのにとてもぬるいんだ
死んでもいいんじゃない？
そのくせ「生きたい」って言わない

死にたい？生きたい？
臆病な僕だから
二人まだ夜に取り残されてる

死にたくない？生きたくない？
足掻けど諦めど
僕は最初で最後の成功にすがっているんだ

苦しいよって伝えたら
生きてやるってふざけたんだ
飛び込んだ世界は
どんな記憶より暖かくて
さよならって屈折していた
出ていけって試したんだ
悲しく溶けていく
苦味の混ざったアイスクリーム
届くはずないのに、

他愛もない会話と鮮明に
思いつく限りの最悪を
有害な甘みと水浸しになった
不透明な夜の海