狐の面は貴方を隠す。
[水平線]
鈴side
賑やかな参道をやっとのことで抜け、境内にたどり着く。
誰もいないかと思っていたがそんなことはないようだ。
境内に人が座っている。
同い年くらいだろうか。あめ色の髪が特徴的で、藍色の浴衣を着ている。
少し、興味が湧いたので柿の入った袋をブラブラさせながら声をかけた。
鈴「ここで何してるの?」
「!…別に」
狐の面のせいで表情がわからないが、返事を返してくれた。
鈴「あたし暇だからさ〜ちょっと話し相手になってくんない?」
「…好きにしr」
鈴「じゃあ話し相手になってもらうね!あ、柿いる?」
ちゃっかり隣に座り、お母さんから受け取った柿を見せる。
この量だし少しくらいなら大丈夫だろう。
「いらねぇよ…」
別の方向を向き、立ち上がる。
ありゃ、構いすぎた?
グゥ〜ッ
お腹の音が、沈黙を破る。
「…」
鈴「…あ…えっと、柿いる?」
改めて聞く。
[小文字]「…いる」[/小文字]
[水平線]
鈴side
柿を一つあげると、お面をずらし口元だけ見せてがっつき始めた。
食べさせている間暇なので少しずつ彼のことを聞いていく。
鈴「へぇ〜名前、[漢字]佐久[/漢字][ふりがな]さく[/ふりがな]っていうんだ〜」
佐久「あぁ。…それとご馳走様。」
鈴「もう食べたの!?」
あっという間に完食してしまった。ってかゴミ一つ無い…
鈴「ヘタまで食べてんじゃん…どんだけお腹すいてたんだよ…」
佐久「…」
申し訳無さそうにお面をずらし、顔が完全に見えなくなってしまった。
鈴「いや別にいいんだけどね!?」
佐久「…サンキューな、鈴。…お礼、するわ。言う事聞きます…」
あ、そうやって返す系?
うーん…あ!
鈴「じゃああれ、明日からもここで話し相手になってよ。ってか祭り回ろう!」
佐久「いいのか…?それくらいで」
鈴「明日から友達、旅行行って暇なんだよ〜」
佐久「…そうか。じゃ、また明日もここ来るわ。鈴。」
鈴「頼むよ!約束!」
握手しようと手を差し出す。
佐久「…お、おう。」
少しためらったようだがちゃんと握手はしてくれる。
ピコン♪
鈴「あ、やべ。友達からL○NE…」
☆Ami☆〘今どこ〜!私は鳥居のところにいる!〙
[右寄せ]〘あ〜、私今境内にいるわ〜そっち行くね!〙[/右寄せ]
返信をし、後ろを振り返る。
鈴「佐久、あたしちょっと友達のところに…って…あれ?」
シーン
佐久はいなかった。もう帰ってしまったらしい。
鈴「ったくもう…挨拶もせずに帰っちゃった…」
明日来るか心配になりながら、鳥居に足を進めていった。
[水平線]
鈴side
賑やかな参道をやっとのことで抜け、境内にたどり着く。
誰もいないかと思っていたがそんなことはないようだ。
境内に人が座っている。
同い年くらいだろうか。あめ色の髪が特徴的で、藍色の浴衣を着ている。
少し、興味が湧いたので柿の入った袋をブラブラさせながら声をかけた。
鈴「ここで何してるの?」
「!…別に」
狐の面のせいで表情がわからないが、返事を返してくれた。
鈴「あたし暇だからさ〜ちょっと話し相手になってくんない?」
「…好きにしr」
鈴「じゃあ話し相手になってもらうね!あ、柿いる?」
ちゃっかり隣に座り、お母さんから受け取った柿を見せる。
この量だし少しくらいなら大丈夫だろう。
「いらねぇよ…」
別の方向を向き、立ち上がる。
ありゃ、構いすぎた?
グゥ〜ッ
お腹の音が、沈黙を破る。
「…」
鈴「…あ…えっと、柿いる?」
改めて聞く。
[小文字]「…いる」[/小文字]
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鈴side
柿を一つあげると、お面をずらし口元だけ見せてがっつき始めた。
食べさせている間暇なので少しずつ彼のことを聞いていく。
鈴「へぇ〜名前、[漢字]佐久[/漢字][ふりがな]さく[/ふりがな]っていうんだ〜」
佐久「あぁ。…それとご馳走様。」
鈴「もう食べたの!?」
あっという間に完食してしまった。ってかゴミ一つ無い…
鈴「ヘタまで食べてんじゃん…どんだけお腹すいてたんだよ…」
佐久「…」
申し訳無さそうにお面をずらし、顔が完全に見えなくなってしまった。
鈴「いや別にいいんだけどね!?」
佐久「…サンキューな、鈴。…お礼、するわ。言う事聞きます…」
あ、そうやって返す系?
うーん…あ!
鈴「じゃああれ、明日からもここで話し相手になってよ。ってか祭り回ろう!」
佐久「いいのか…?それくらいで」
鈴「明日から友達、旅行行って暇なんだよ〜」
佐久「…そうか。じゃ、また明日もここ来るわ。鈴。」
鈴「頼むよ!約束!」
握手しようと手を差し出す。
佐久「…お、おう。」
少しためらったようだがちゃんと握手はしてくれる。
ピコン♪
鈴「あ、やべ。友達からL○NE…」
☆Ami☆〘今どこ〜!私は鳥居のところにいる!〙
[右寄せ]〘あ〜、私今境内にいるわ〜そっち行くね!〙[/右寄せ]
返信をし、後ろを振り返る。
鈴「佐久、あたしちょっと友達のところに…って…あれ?」
シーン
佐久はいなかった。もう帰ってしまったらしい。
鈴「ったくもう…挨拶もせずに帰っちゃった…」
明日来るか心配になりながら、鳥居に足を進めていった。
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