狐の面は貴方を隠す。
[水平線]
「[漢字]鈴[/漢字][ふりがな]すず[/ふりがな]〜!またお祭りでね〜!」
「りょうかーい!」
中学3年生である[漢字]佐方鈴[/漢字][ふりがな]さかたすず[/ふりがな]は親友である[漢字]伊藤亜海[/漢字][ふりがな]いとうあみ[/ふりがな]に手を降り、家路につく。
今日は九月一日。
鈴の地域では今晩から7日間、[漢字]茜音祭[/漢字][ふりがな]あかねさい[/ふりがな]という祭りが開催される。
茜音祭とは狐の神様を祀るお祭りであり、期間中の夜は狐のお面をしなくてはいけない。
鈴「浴衣と…狐のお面もいるよね〜」
亜海と祭りに行く自分を想像しながら、ウキウキで家に帰る。
鈴「ただいまぁ〜」
[水平線]
〜2時間後〜
鈴side
鈴「よしっ!」
黒く短い髪の毛に編み込みをいれる。狐のお面もつけて…
浴衣も完璧✨️
化粧は…まあいいか、したこと無いし。
ピコン♪
鈴「お、L○NEだ!亜海からかな?」
画面には〘ちょっと、いや結構遅れる^^;先に言ってて〜〙というメッセージが表示されていた。
あ、これは…ヘアスタイルと浴衣が決まらないな…?
あと化粧もしてくるだろうな〜
さすがオシャレ番長…
母「鈴、お祭り行くついでにこれ届けてくれる?」
古い床がギシギシときしみ、お母さんがひょっこり顔をだす。
お母さんが持っているのは…大量の柿だ。
鈴「いいよ。誰に?」
母「亜美ちゃんに!一緒に行くんでしょ、お祭り。」
鈴「あ、おけ。届けておくわ!」
お母さんから柿を受け取り、外へ出る。
これから行く[漢字]月狐神社[/漢字][ふりがな]げっこじんじゃ[/ふりがな]はかなり大きい神社で地域からも親しまれている。
しばらく歩くと立派な鳥居が見えてきた。おぉ✨️盛り上がってるね〜
鳥居の中に入ると沢山の屋台や人がごった返していた。
境内で待つか。あそこ、人少ないし。
[水平線]
このボタンは廃止予定です