二次創作
隠さないで
「……あいつが自分の顔のせいで苦しんでんのは、前から知ってんねんな」
「まあ。あそこまで自分の顔を隠してたらそりゃ…」
「あいつ、すっっっっっっっっごい美人やねん」
「はあ?」
思わぬ告白にショッピたちは素っ頓狂な声を上げた。
「美人なだけぇ?」
チーノが拍子抜けしたように言うと、ゾムは珍しく苦笑していう。
「そうなんやけど、女顔なんねんな。ロボロは[漢字]童顔[/漢字][ふりがな]どうがん[/ふりがな]だけど、シャオロンはなー」
くすりと笑う。
「そんな美人なんですか?」
「ん?そりゃあもう。最初見たとき、まじで一瞬惚れかけた」
ゾムを一目惚れさせるほどの美少女(成人男性)って・・・。
ショッピは全く想像がつかない。
「どうやってみたんですか?」
「今こそ、シャオロンの部屋へのダクト、封鎖されてるんやけど、昔はそんなん無かってんな。ダクト使うやつもそんときおらんかったし」
「んで、俺が入って、『シャオロンの顔暴いたるー!』って部屋に侵入したら、超きれいなやつがおるわけ。シャオロン彼女いたん???ってなったけど、声で気づいたわ」
「ほえー…」
「てか、そんなことならロボロに聞けばいいやん。なんで俺なん」
「ロボロさん何にも知らんって」
「は? んなわけないやんwww」
噛み殺すように笑うゾムに新人組はわかりやすく固まる。
「え?」
「ロボロの性格舐めんなよ?あいつシャオロンの前では迷惑ぶるクセに、俺らの前では、『俺シャオロンのマブダチやしー?』ってマウント取ってんねん。『シャオロンと写真撮ってんの俺だけやし、一番最初に顔みせたんも俺やもん』って」
[漢字]大人気[/漢字][ふりがな]おとなげ[/ふりがな]ないよなーと豪快に笑ったあと、それに、とゾムは微笑んだ。
「シャオロンがいっちばん信用してんのロボロやもん。素顔の写真、ひとつふたつ撮ってるに決まってるやん」
それを聞いてショッピは静かに(?)怒った。
「チッ」
舌打ちをかますと、チーノがちょっと焦ったように、
「しょっぴぃ〜、そんなに怒らんといてぇ…」
と泣き言をこぼした。
「まあ、荒療治が1番やと思うけどな」
ゾムは、そう言ってダクトへ入っていった。
任務があるらしい。
「よし、そんなら無理矢理にでも顔暴きに行くか!!!」
「[太字]こんの、脳筋ショッピ!![/太字]」
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