二次創作
運命の糸は絡まり続ける
[明朝体]あの後彼に送っててもらって、家に着いたのだが................
そこが問題なのである
『................』
来たのが、"ガオナァくんの家"なのだ
.........いやぁ、ちょっとコレは.....まずいんじゃ、.....,....
彼は濡れてる私を気遣ってか、お風呂へ案内してくれた
一応彼も少々濡れてしまっているのだけれど...........その前に
.........非常にマズくないか?
付き合ってない男女が?家来て?お風呂?
『えぇ..........?』
頭を抱えながらその場へ蹲る
どうしよう。この思考、物凄く変態だ
いや、何もない。うん、何も無い。付き合ってないしね!まず!!
よしっ、と自分の中で勝手に解決し、服に手を掛ける
うわぁ、これ早く出たほうがいいよね?待たせちゃ悪いよね?
さっさと入ろう
ドアを開け、足をまだひんやりしている床へと向かわせる
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髪を拭きながら考える
『.........』
私、"この格好"で彼に会うのか.......?
多分彼の、白の長袖パーカーに、黒のショーパン。どう考えても露出し放題の服
いや、借りてる身だからなんにも言えないんだけど............
半乾きの髪を一つに纏めて、脱衣所を出た
脱衣所を出て廊下をトコトコと歩いていると、気づいたことがある
私、どうすればいいんだ
どこが彼の部屋とか、どこに居ればいい、とか分からん........
んー.....と頭を捻らせているところに物音一つ
『ぅわっ..........!』
「あっ、すいません!ちょっとびっくりしたっていいますか..........」
声のする方へ顔を向ける。その声の正体は彼だったようだ
び、びっくりした...........
『が、ガオナァくんかぁ.......びっくりした.....』
「すみません............予想してたよりすごいダメージが来て.......」
『ん?』
「なんでもないですよっ!」
私は「そ、そっか......?」と言って少し心残りを残して、この話題を振り払った
そして彼は何か思い出したように、少し困り気味に笑い
「すいません、部屋、探してましたよね?」
『あっ、うんごめんね。勝手に歩き回っちゃって...........』
私がそう言うと彼は「いえいえ!俺が言ってなかったの悪いんで!」と、また困り気味に彼は笑った
私は心に違和感を覚えながら彼が「こっちです」と言って歩く背中に付いていく
「じゃあ、俺もシャワー浴びてきますね!」
失礼します、と彼の声が聞こえて遠慮なんてないように、ひとりでに閉まるドア
ぽつんと残されたような彼の部屋に、絡まる気持ちの置き場を探していた
(遠慮という名の偽り)[/明朝体]