¿メリークスマリス?
#1
今年のクリスマスも幸せに過ごせると思っていた。
なのに何故だろう。私へのプレゼントがある意味、最高で最悪のプレゼントだった。
[水平線]
私はノノ。恋愛もしている、ごく普通の高校生だけど、そんな私も楽しみなイベントがある。それは、今日のクリスマスイブ。その日はデートに行ったり、友達と過ごす人も多いだろう。でも、私はそんな特別な日に好きな彼の写真を眺めながらみかんを食べることが好きなのだ。それだけで彼と過ごせた気分になる。そしてサンタさんにはプレゼントを頼んでいない。私の欲しいものはいくらサンタさんでもプレゼントできないと思ったからだ。
「今年もゆっくり出来るかな」
私は呟き、空を見上げる。そう、今は下校中。目線を上から下へ下げると、カップルがイチャイチャしているのが見える。これを見ると私も彼と付き合いたいと思うけど、彼は人気者で私とは程遠い存在だからあまり関わらない。あの写真は修学旅行の写真を拡大してプリントしたものなのだ。そんなことを思いながら私は家へ帰って行った。
「ただいま〜」
そう言っても、返事はない。お母さんとお父さんは夜遅くまで仕事をしているから誰かの誕生日を祝ったことも数年ぐらいない。私は靴を揃え、自分の部屋に行き、大体2時間ぐらい勉強した。両親も頑張っているんだから私も頑張らないと、と思い、お風呂を済ました後、もう1時間勉強した。ぐいっと背中を伸ばし、時計を見るともう8時。私は彼の写真を見ながら夕食とみかんを食べた。夕食は家にあったカップヌードル。もう1年ぐらいお母さんの手作り料理を食べていないだろうか。私は今度食べたいなと思い、ベッドに入り目を瞑った。
[水平線]
朝、小鳥の鳴き声が聞こえ目が覚め、とてもいい匂いがした。
もしかして、お母さんが朝食を作ってくれているのかも、と期待して起きあがろうとし、ベッドに手を置く。すると何か違和感に気づいた。箱のようなものが手に当たっている感覚。多分、サンタさんがおまけで置いてくれたんだろうと思い、箱を開けてみた。すると、ビーフシチューが入っていて丁寧にラップをつけてある。お母さんが作ってくれたのか、疑問に思い、このことを知らせようとしてお母さんを探したが、お母さんは仕事に行ったのかいなかった。しょうがなく、このビーフシチューをレンジで温めて食べた。………………不味かった。とてつもなく不味かった。お母さんは多分だけど料理は下手ではない。この不味いビーフシチューを食べ切り、支度をし、学校へ行った。
数日経ってお父さんは帰り、お母さんは帰ってこなかった。私はこの瞬間、あのビーフシチューはお母さんの手を使ったビーフシチュー……『手』料理だと気がついた。
なのに何故だろう。私へのプレゼントがある意味、最高で最悪のプレゼントだった。
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私はノノ。恋愛もしている、ごく普通の高校生だけど、そんな私も楽しみなイベントがある。それは、今日のクリスマスイブ。その日はデートに行ったり、友達と過ごす人も多いだろう。でも、私はそんな特別な日に好きな彼の写真を眺めながらみかんを食べることが好きなのだ。それだけで彼と過ごせた気分になる。そしてサンタさんにはプレゼントを頼んでいない。私の欲しいものはいくらサンタさんでもプレゼントできないと思ったからだ。
「今年もゆっくり出来るかな」
私は呟き、空を見上げる。そう、今は下校中。目線を上から下へ下げると、カップルがイチャイチャしているのが見える。これを見ると私も彼と付き合いたいと思うけど、彼は人気者で私とは程遠い存在だからあまり関わらない。あの写真は修学旅行の写真を拡大してプリントしたものなのだ。そんなことを思いながら私は家へ帰って行った。
「ただいま〜」
そう言っても、返事はない。お母さんとお父さんは夜遅くまで仕事をしているから誰かの誕生日を祝ったことも数年ぐらいない。私は靴を揃え、自分の部屋に行き、大体2時間ぐらい勉強した。両親も頑張っているんだから私も頑張らないと、と思い、お風呂を済ました後、もう1時間勉強した。ぐいっと背中を伸ばし、時計を見るともう8時。私は彼の写真を見ながら夕食とみかんを食べた。夕食は家にあったカップヌードル。もう1年ぐらいお母さんの手作り料理を食べていないだろうか。私は今度食べたいなと思い、ベッドに入り目を瞑った。
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朝、小鳥の鳴き声が聞こえ目が覚め、とてもいい匂いがした。
もしかして、お母さんが朝食を作ってくれているのかも、と期待して起きあがろうとし、ベッドに手を置く。すると何か違和感に気づいた。箱のようなものが手に当たっている感覚。多分、サンタさんがおまけで置いてくれたんだろうと思い、箱を開けてみた。すると、ビーフシチューが入っていて丁寧にラップをつけてある。お母さんが作ってくれたのか、疑問に思い、このことを知らせようとしてお母さんを探したが、お母さんは仕事に行ったのかいなかった。しょうがなく、このビーフシチューをレンジで温めて食べた。………………不味かった。とてつもなく不味かった。お母さんは多分だけど料理は下手ではない。この不味いビーフシチューを食べ切り、支度をし、学校へ行った。
数日経ってお父さんは帰り、お母さんは帰ってこなかった。私はこの瞬間、あのビーフシチューはお母さんの手を使ったビーフシチュー……『手』料理だと気がついた。
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