君の【最高/最低】な元カノになりたい話
____いいかい?顔が良かったら最低二十代前半までは世間でチヤホヤしてくれる。だけどそんなんじゃ本当に男は落とせない。落とせても碌な男じゃないし、老けたら捨てられるわ。
____お前が知りたいのはきっと、本当に男を落とす方法でしょう?
____なら、教えてあげるわ。
そう言って魔女は少女に魔法を掛けました。
カボチャを王子様のところに連れて行ってくれる馬車にしたり、美しいドレスを着せてくれる魔法を掛けたわけじゃありません。
ただ、少し。ほんの少し少女が美しくなれる魔法を掛けただけです。
スキンケアや化粧の仕方、髪や指先を手入れの方法、仕草、喋り方、作法、そして……飛び切りの笑顔の作り方。
それらの魔法を掛けられて、前よりも確実に美しくなった少女に魔女は囁きます。
____下地は出来る。だけど、お前ならもっと出来る。
____さぁ、美しくおなりなさい。他人のためではなく、自分の為に。
▼▽▼
美魔女の名を欲しいままにする祖母の指導の下、私は確実に綺麗になっていった。
周りのの反応は色々。
彼氏は可愛いと褒めてくれたし、前よりも連絡を取る頻度が多くなった。
友達はおすすめの化粧品とか雑誌とかを教えてくれた。
学校の男子はチラチラと視線を送るようになった。
学校の女子はチクチクする視線を指してきた。
お母さんはニヤニヤ笑っているけど何も言わなかった。
お父さんとお兄ちゃんは可愛い可愛いと褒めてくれるけど、彼氏についてはまだぐだぐだ言ってる。
弟はよく分からないという顔でバスケのシュート練習をした。
みんな共通しているのは彼氏が色気付いたと思っていることだろう。
誰も私が彼氏に_____及川 徹に復讐を企てていると思っていない。
よしよし!!上手く行ってる。
私とおばあちゃんの復讐計画は以下の通りだ。
❶自分磨き。(※勿論容姿だけではなく、料理や動作などの内面も磨く)
❷彼氏と周りと健気さをアさをアピールして更に惚れさせる。(※健気さと純粋さが嫌いな男はいないらしい)
❸死ぬほど惚れさせる。(※絶頂から絶望に叩き落とす準備)
❹私が卒業するタイミングで振る。(※振り方は後で考える)
この四段階を卒業するあと一年半の間に行うのだ。
❶の段階に永遠に終わることはない。
なぜなら私は及川くんが居なくなっても最高の女でないといけないからだ。高校時代は隣いたけど、今はもう手が届かない場所に………ってなって貰わないと、復讐失敗だ。
でも、そろそろ❷の段階に移る段階が近づいてきている。
まずはデートに行って距離を積める。そこから徐々に発展していくように頑張ろう。
大丈夫、だいじょうぶ。
私は確実に可愛くなった。しかもおばあちゃんに演技も扱かれたから、嘘も復讐を目論んでいることもバレることはない。
だから大丈夫。
私の彼氏(※元カレになる予定)の及川さんは一つ上。
ちょうど進路が分かれる卒業のタイミングで一生忘れられない方法で振ってやるって、おばあちゃんに誓ったじゃないか。
だから頑張れ私!!
____お前が知りたいのはきっと、本当に男を落とす方法でしょう?
____なら、教えてあげるわ。
そう言って魔女は少女に魔法を掛けました。
カボチャを王子様のところに連れて行ってくれる馬車にしたり、美しいドレスを着せてくれる魔法を掛けたわけじゃありません。
ただ、少し。ほんの少し少女が美しくなれる魔法を掛けただけです。
スキンケアや化粧の仕方、髪や指先を手入れの方法、仕草、喋り方、作法、そして……飛び切りの笑顔の作り方。
それらの魔法を掛けられて、前よりも確実に美しくなった少女に魔女は囁きます。
____下地は出来る。だけど、お前ならもっと出来る。
____さぁ、美しくおなりなさい。他人のためではなく、自分の為に。
▼▽▼
美魔女の名を欲しいままにする祖母の指導の下、私は確実に綺麗になっていった。
周りのの反応は色々。
彼氏は可愛いと褒めてくれたし、前よりも連絡を取る頻度が多くなった。
友達はおすすめの化粧品とか雑誌とかを教えてくれた。
学校の男子はチラチラと視線を送るようになった。
学校の女子はチクチクする視線を指してきた。
お母さんはニヤニヤ笑っているけど何も言わなかった。
お父さんとお兄ちゃんは可愛い可愛いと褒めてくれるけど、彼氏についてはまだぐだぐだ言ってる。
弟はよく分からないという顔でバスケのシュート練習をした。
みんな共通しているのは彼氏が色気付いたと思っていることだろう。
誰も私が彼氏に_____及川 徹に復讐を企てていると思っていない。
よしよし!!上手く行ってる。
私とおばあちゃんの復讐計画は以下の通りだ。
❶自分磨き。(※勿論容姿だけではなく、料理や動作などの内面も磨く)
❷彼氏と周りと健気さをアさをアピールして更に惚れさせる。(※健気さと純粋さが嫌いな男はいないらしい)
❸死ぬほど惚れさせる。(※絶頂から絶望に叩き落とす準備)
❹私が卒業するタイミングで振る。(※振り方は後で考える)
この四段階を卒業するあと一年半の間に行うのだ。
❶の段階に永遠に終わることはない。
なぜなら私は及川くんが居なくなっても最高の女でないといけないからだ。高校時代は隣いたけど、今はもう手が届かない場所に………ってなって貰わないと、復讐失敗だ。
でも、そろそろ❷の段階に移る段階が近づいてきている。
まずはデートに行って距離を積める。そこから徐々に発展していくように頑張ろう。
大丈夫、だいじょうぶ。
私は確実に可愛くなった。しかもおばあちゃんに演技も扱かれたから、嘘も復讐を目論んでいることもバレることはない。
だから大丈夫。
私の彼氏(※元カレになる予定)の及川さんは一つ上。
ちょうど進路が分かれる卒業のタイミングで一生忘れられない方法で振ってやるって、おばあちゃんに誓ったじゃないか。
だから頑張れ私!!
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