能力者たちの詩編歌
アルト視点
黄夏「その秘宝。わたしが知ってるとしたら…どうしますか?」
彼女の顔に嘘はないように思う。
つまり本当にその秘宝とやらを知っている、ということだろう。
ソプラノ「…そうだね。聞きたいかな。その秘宝について。…アルト、君はどう思う?」
え、この流れでオレに話来ることあんだ??(((
アルト「え、えっと…そうだな。聞く価値はあると思う。」
黄夏「ありがとうございます。ここじゃなんなので、どこか喫茶店にでも行きましょう。お代はわたしが払いますから」
場所を移動して、オレたちは雰囲気のいい喫茶店に入る。
黄夏「まず、この本を見てもらえますか?」
黄夏さんはそう言うと、古ぼけた書物のページを開いて、オレたちに見せた。
「古代。神々はその御力をふるいこの世界を創った。
その神々の御力から、火、水、風、光、命を司る精霊が生まれ、
神々の世作りの補佐を行う天使が生まれた。
精霊は今も万物の力の源となり、
天使は我々を天空…彼らの住処から見守っている。
世界を創りだした神々は衰退し、今はその御力を見ることも少ない。
が、人類は古くから神々を信仰し、奇跡を乞いてきた。
きっと神々は、まだ我々の知らないどこかで、自らが創り出した世界の様子を見守っているはずだ。」
そして、またページを変えて見せる。
「噂によれば、神々の力は純粋な宝石製の装飾品に宿ると言われる。
我々はその中でも7種の装飾品に、神々を知る重要性があると踏んだ。
ダイアモンドの王冠
ルビーのペンダント
サファイアの指輪
トパーズの耳飾り
ペリドットの腕輪
アメジストのロザリオ
アクアマリンの短剣
これらの魔法の装飾品を集め、とある神殿で祈りをささげるのだ。
神々はその功績を称え、その宝石の力で地に降臨するであろう。」
ソプラノ「これは…一体どういうことかな?」
黄夏「わたし、実は神について調べていて。この本の書いてあることが本当なら、
7種の装飾品を持ってある神殿に行けば…神が降臨する。」
黄夏「それで、先ほど貴方が歌っていた歌の「戦士の宝石」という言葉が
この7つの装飾品に関連するのではないかと思ったのです」
ソプラノ「そうか…ではこの7つの中だとどれが「戦士の宝石」に該当すると思うかな?」
黄夏「それは…まだわからないです」
ソプラノ「成程。じゃあ歌の「雫垂れしかの山 木々から漏れる光」…その場所に7つの装飾品のどれかがあるという考察でいこう」
アルト「ちょ、ちょっと待て」
ソプラノ「おや、アルト君。なにか意見かな?」
アルト「お前ら本気でその「7つの装飾品」ってのが存在すると思ってんのか?」
黄夏「はい、わたしは…。それに、吟遊詩人が在り処を歌にして語り継いでいるらしいし…」
アルト「そもそもその神が存在すんのかよ。仮に7つ全部集めて神殿に行ったとしても、神が降臨するなんてこと…」
この先を続けようとして、やめた。
黄夏「…私は、信じてますよ。神は存在するって。今も…どこかで見守ってるって。」
普段なら反吐が出る。
こんな宗教染みたことばかり言われて。
…でも
なんか信じれそう。
この人はただ神を信じてるんじゃ、ない気がするから。
アルト「…そっか。なんかごめん」
黄夏「いいんですよ、そう言われるのも覚悟の上です」
そう言う黄夏さんは、どこか寂しそうな顔をしていた。
黄夏「その秘宝。わたしが知ってるとしたら…どうしますか?」
彼女の顔に嘘はないように思う。
つまり本当にその秘宝とやらを知っている、ということだろう。
ソプラノ「…そうだね。聞きたいかな。その秘宝について。…アルト、君はどう思う?」
え、この流れでオレに話来ることあんだ??(((
アルト「え、えっと…そうだな。聞く価値はあると思う。」
黄夏「ありがとうございます。ここじゃなんなので、どこか喫茶店にでも行きましょう。お代はわたしが払いますから」
場所を移動して、オレたちは雰囲気のいい喫茶店に入る。
黄夏「まず、この本を見てもらえますか?」
黄夏さんはそう言うと、古ぼけた書物のページを開いて、オレたちに見せた。
「古代。神々はその御力をふるいこの世界を創った。
その神々の御力から、火、水、風、光、命を司る精霊が生まれ、
神々の世作りの補佐を行う天使が生まれた。
精霊は今も万物の力の源となり、
天使は我々を天空…彼らの住処から見守っている。
世界を創りだした神々は衰退し、今はその御力を見ることも少ない。
が、人類は古くから神々を信仰し、奇跡を乞いてきた。
きっと神々は、まだ我々の知らないどこかで、自らが創り出した世界の様子を見守っているはずだ。」
そして、またページを変えて見せる。
「噂によれば、神々の力は純粋な宝石製の装飾品に宿ると言われる。
我々はその中でも7種の装飾品に、神々を知る重要性があると踏んだ。
ダイアモンドの王冠
ルビーのペンダント
サファイアの指輪
トパーズの耳飾り
ペリドットの腕輪
アメジストのロザリオ
アクアマリンの短剣
これらの魔法の装飾品を集め、とある神殿で祈りをささげるのだ。
神々はその功績を称え、その宝石の力で地に降臨するであろう。」
ソプラノ「これは…一体どういうことかな?」
黄夏「わたし、実は神について調べていて。この本の書いてあることが本当なら、
7種の装飾品を持ってある神殿に行けば…神が降臨する。」
黄夏「それで、先ほど貴方が歌っていた歌の「戦士の宝石」という言葉が
この7つの装飾品に関連するのではないかと思ったのです」
ソプラノ「そうか…ではこの7つの中だとどれが「戦士の宝石」に該当すると思うかな?」
黄夏「それは…まだわからないです」
ソプラノ「成程。じゃあ歌の「雫垂れしかの山 木々から漏れる光」…その場所に7つの装飾品のどれかがあるという考察でいこう」
アルト「ちょ、ちょっと待て」
ソプラノ「おや、アルト君。なにか意見かな?」
アルト「お前ら本気でその「7つの装飾品」ってのが存在すると思ってんのか?」
黄夏「はい、わたしは…。それに、吟遊詩人が在り処を歌にして語り継いでいるらしいし…」
アルト「そもそもその神が存在すんのかよ。仮に7つ全部集めて神殿に行ったとしても、神が降臨するなんてこと…」
この先を続けようとして、やめた。
黄夏「…私は、信じてますよ。神は存在するって。今も…どこかで見守ってるって。」
普段なら反吐が出る。
こんな宗教染みたことばかり言われて。
…でも
なんか信じれそう。
この人はただ神を信じてるんじゃ、ない気がするから。
アルト「…そっか。なんかごめん」
黄夏「いいんですよ、そう言われるのも覚悟の上です」
そう言う黄夏さんは、どこか寂しそうな顔をしていた。
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