【微参加型】鬼神様はゆったり暮らしたい(人気キャラアンケート中)
侍女の二人に案内された客間を驚くほど綺麗な部屋だ。
楓と結香はそこにそれぞれ荷物を置き、一息つく。
結香「・・・ねえ、結真の過去ってなんなのかしら?あの子って自分のこと言いたがらないし」
楓「そうだね、私たちは結真ちゃんのことをなんにも知らなかった。知った風にずっと一緒に居たけど、心から友達にはなれてなかった」
自分の手のひらを見ながら楓は悔しそうにそう言う。結香はそんな楓を見ながら長い睫毛を伏せた。
そんな雰囲気の部屋にノックの音が響く。結香は一瞬だけ迷うような素振りを見せるがすぐに「はい」と返事をした。
障子が開き、入ってきたのは驚きの人物。
結香「薫、先輩・・・?」
結真の兄である薫だ。薫は学園では見慣れない、紺色の着物を腕を通していた。着崩した着物姿の薫は目を見開く二人を見て、小さく息をつく。
薫「客人つーのはお前らのことだったのか。じいさんが騒いでいたからなんかと思ったら、結真のなんだ、友達って言えばいいのか?」
結真と同じ黒髪を撫でつけながら薫は部屋に入ってきて、ドカっと胡座をかいて座る。
薫「お前らは自分たちがなんでここに呼ばれたか分かってんのか?」
楓「いえ、まだ事情自体は聞いてないです・・・」
結香「ええ、ただ客人だから招待としか聞いていません・・・・・・あの、薫先輩。結真の過去ってなんですか?私ら、何も知らなくて」
薫「・・・・・・あとで話してやる。まず宴に参加してからだ。家の連中が張り切って準備してっからな」
薫はそう言って立ち上がった。目線で「着いてこい」とやり、そのまま部屋を出ていく。楓と結香はそんな薫に慌てながら着いていった。
____________________________________
結香「そういえば、このお屋敷って見たこともない植物が植えられてるのね」
結香の言葉に楓は縁側から見れる庭園に目をやる。
そこには見たこともない植物や木々が植えられている。先程通った”賢者の森”にあった植物と似ているような気もする。
乃々「庭園が気になるのですか?」
楓「きゃっ!って・・・乃々ちゃん・・・・・・どうしたの?」
乃々「いえ、ただ歩いていたら庭園を見つめていたので」
薫「乃々って音もなく出てくるよな、俺いっつもびっくりしてるんだけど」
乃々「ご冗談を。薫様と結真様には”超感覚”が備わっているでしょう?私などお二人の隙をつくことも出来ません」
乃々はそう言うと、白く綺麗な手で自分の背後______遥か奥にある部屋を示しながら、
乃々「当主様がお二人と薫様をお呼びです。結真様と瑠璃様もご一緒です」
楓と結香はそこにそれぞれ荷物を置き、一息つく。
結香「・・・ねえ、結真の過去ってなんなのかしら?あの子って自分のこと言いたがらないし」
楓「そうだね、私たちは結真ちゃんのことをなんにも知らなかった。知った風にずっと一緒に居たけど、心から友達にはなれてなかった」
自分の手のひらを見ながら楓は悔しそうにそう言う。結香はそんな楓を見ながら長い睫毛を伏せた。
そんな雰囲気の部屋にノックの音が響く。結香は一瞬だけ迷うような素振りを見せるがすぐに「はい」と返事をした。
障子が開き、入ってきたのは驚きの人物。
結香「薫、先輩・・・?」
結真の兄である薫だ。薫は学園では見慣れない、紺色の着物を腕を通していた。着崩した着物姿の薫は目を見開く二人を見て、小さく息をつく。
薫「客人つーのはお前らのことだったのか。じいさんが騒いでいたからなんかと思ったら、結真のなんだ、友達って言えばいいのか?」
結真と同じ黒髪を撫でつけながら薫は部屋に入ってきて、ドカっと胡座をかいて座る。
薫「お前らは自分たちがなんでここに呼ばれたか分かってんのか?」
楓「いえ、まだ事情自体は聞いてないです・・・」
結香「ええ、ただ客人だから招待としか聞いていません・・・・・・あの、薫先輩。結真の過去ってなんですか?私ら、何も知らなくて」
薫「・・・・・・あとで話してやる。まず宴に参加してからだ。家の連中が張り切って準備してっからな」
薫はそう言って立ち上がった。目線で「着いてこい」とやり、そのまま部屋を出ていく。楓と結香はそんな薫に慌てながら着いていった。
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結香「そういえば、このお屋敷って見たこともない植物が植えられてるのね」
結香の言葉に楓は縁側から見れる庭園に目をやる。
そこには見たこともない植物や木々が植えられている。先程通った”賢者の森”にあった植物と似ているような気もする。
乃々「庭園が気になるのですか?」
楓「きゃっ!って・・・乃々ちゃん・・・・・・どうしたの?」
乃々「いえ、ただ歩いていたら庭園を見つめていたので」
薫「乃々って音もなく出てくるよな、俺いっつもびっくりしてるんだけど」
乃々「ご冗談を。薫様と結真様には”超感覚”が備わっているでしょう?私などお二人の隙をつくことも出来ません」
乃々はそう言うと、白く綺麗な手で自分の背後______遥か奥にある部屋を示しながら、
乃々「当主様がお二人と薫様をお呼びです。結真様と瑠璃様もご一緒です」