【微参加型】鬼神様はゆったり暮らしたい(人気キャラアンケート中)
"賢者の森”と呼ばれる森の中を歩いていく三人。
道中、木々の間から真っ白の体毛の生き物たちがこちらを見つめている。
楓「羅真さん、あの動物たちは?」
羅真「ああ、あいつらは”賢者”の生まれ変わりみたいな奴らじゃな。”賢者”の術式の一部を使えるらしいがよう知らん」
羅真はそう言いながら一瞬だけ楓たちを振り返ると、
羅真「もう直着くぞ。結真と瑠璃はもう向こうに行っとるから」
結香「当主が道案内とか、私ら殺されないわよね?」
羅真「そんな奴らじゃないわい‼️心配性じゃのう」
ちょうど羅真がそう言った時だった。
森が途絶えて、大きな和風の屋敷が見えたのだ。玄関らしき場所は大きな門があり、まるで映画のセットのようだ。そして、門前に二人の少女がいる。
あらゆる光も飲み込んでしまいそうなほど美しい黒髪を一つに束ねており、一見黒に見える瞳は光加減によっては朱色にも見える。控えめにカタバミの刺繍が入った薄緑の着物を着ている美しい少女だ。
もう一方は傍らの少女と正反対の、光を反射する美しい白髪を黒リボンにて結んでいる、愛らしい顔が特徴的なこれまた整った顔立ち、袴に真っ白のエプロンを合わせた少女だ。
その二人の、美しき少女らは見事なまでのお辞儀を見せ、
「「ようこそ、お越しなさいました。こちらが八神家本殿でございます、お客様方」」
楽器の完璧な調律を思わせる美しい声でそう言った。
____________________________________
「私は[漢字]文月乃々[/漢字][ふりがな]ふみづきのの[/ふりがな]、八神家本殿にて当主侍女を務めさせて頂いております」
「同じく当主侍女の[漢字]白咲聖[/漢字][ふりがな]しろさきのえる[/ふりがな]ですっ!お客様方のことは当主さまから聞いておりますっ」
羅真はそう紹介した当主侍女の二人____乃々と聖に屋敷の案内を任せてどこかへと消えた。
楓と結香は見たこともないほどの美しい二人に戸惑いながらも着いて行く。
すると、先頭を歩いていた乃々が口を開いた。
乃々「お二人とも、結真様とご友人なのですよね?」
楓「え・・・あ、うん。学校で同じクラスでね」
聖「結真さまのご友人なんて初めてなんですっ!学校でのお話もほとんどされないから家の皆様方も心配されてるんです」
結香「へー・・・あんま無口ってイメージないけどね」
乃々「ご友人様を作ること自体つい最近まで嫌われていた方です。私もご友人様を作ることなんて考えても居なかったので」
楓「結真ちゃんが友達を?なんで?」
聖「えっ知らないんですか?」
結香「なんにも聞いてないわよ?結真って自分語りはしないタイプだし」
乃々「・・・・・・・・・それなら知らない方が楽かと。あのお方にとっては消し去りたい過去でしょうから」
小さく呟いた乃々。楓と結香はそんな彼女の言葉にただ首を傾げた。
道中、木々の間から真っ白の体毛の生き物たちがこちらを見つめている。
楓「羅真さん、あの動物たちは?」
羅真「ああ、あいつらは”賢者”の生まれ変わりみたいな奴らじゃな。”賢者”の術式の一部を使えるらしいがよう知らん」
羅真はそう言いながら一瞬だけ楓たちを振り返ると、
羅真「もう直着くぞ。結真と瑠璃はもう向こうに行っとるから」
結香「当主が道案内とか、私ら殺されないわよね?」
羅真「そんな奴らじゃないわい‼️心配性じゃのう」
ちょうど羅真がそう言った時だった。
森が途絶えて、大きな和風の屋敷が見えたのだ。玄関らしき場所は大きな門があり、まるで映画のセットのようだ。そして、門前に二人の少女がいる。
あらゆる光も飲み込んでしまいそうなほど美しい黒髪を一つに束ねており、一見黒に見える瞳は光加減によっては朱色にも見える。控えめにカタバミの刺繍が入った薄緑の着物を着ている美しい少女だ。
もう一方は傍らの少女と正反対の、光を反射する美しい白髪を黒リボンにて結んでいる、愛らしい顔が特徴的なこれまた整った顔立ち、袴に真っ白のエプロンを合わせた少女だ。
その二人の、美しき少女らは見事なまでのお辞儀を見せ、
「「ようこそ、お越しなさいました。こちらが八神家本殿でございます、お客様方」」
楽器の完璧な調律を思わせる美しい声でそう言った。
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「私は[漢字]文月乃々[/漢字][ふりがな]ふみづきのの[/ふりがな]、八神家本殿にて当主侍女を務めさせて頂いております」
「同じく当主侍女の[漢字]白咲聖[/漢字][ふりがな]しろさきのえる[/ふりがな]ですっ!お客様方のことは当主さまから聞いておりますっ」
羅真はそう紹介した当主侍女の二人____乃々と聖に屋敷の案内を任せてどこかへと消えた。
楓と結香は見たこともないほどの美しい二人に戸惑いながらも着いて行く。
すると、先頭を歩いていた乃々が口を開いた。
乃々「お二人とも、結真様とご友人なのですよね?」
楓「え・・・あ、うん。学校で同じクラスでね」
聖「結真さまのご友人なんて初めてなんですっ!学校でのお話もほとんどされないから家の皆様方も心配されてるんです」
結香「へー・・・あんま無口ってイメージないけどね」
乃々「ご友人様を作ること自体つい最近まで嫌われていた方です。私もご友人様を作ることなんて考えても居なかったので」
楓「結真ちゃんが友達を?なんで?」
聖「えっ知らないんですか?」
結香「なんにも聞いてないわよ?結真って自分語りはしないタイプだし」
乃々「・・・・・・・・・それなら知らない方が楽かと。あのお方にとっては消し去りたい過去でしょうから」
小さく呟いた乃々。楓と結香はそんな彼女の言葉にただ首を傾げた。