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鬼神様はゆったり暮らしたい

#4

#2

______場面は変わり、廃病院前。
腰まで届く長く、艷やかな黒髪を揺らした少女_____[漢字]結真[/漢字][ふりがな]ゆま[/ふりがな]は整った顔をしかめ、目の前にそびえ立つ廃病院を睨んだ。

結『雰囲気悪っ・・・ここで肝試しとかしたらみんな大泣きしそ―・・・』

《無駄口叩いてないで早く行け》

低く、それでいてよく通る声がその場に響いた。ただし、その場に結真以外の人影はない。声の正体は結真の手に握られているスマホから映し出されているのはこれまた整った顔立ちの青年______結真の兄である[漢字]薫[/漢字][ふりがな]かおる[/ふりがな]だ。

結『それにしてもこのスマホ、ほんっとーに便利だよね。開発者の憂喜兄に感謝だね』

薫《いいから早く行けって。あとこのスマホもまだ試作段階だからな》

結『マジか、初耳だわ』

未だにその場から動く気配がない結真に痺れを切らした薫は「・・・じゃ、切るから早く行けよ」と言って、映し出されていた映像がプツンと音を立てて消えた。

結『全く・・・・・・少しは甘やかしてくれてもいいじゃんか』

結真はそう文句を言いながら、廃病院の中へと姿を消した。

このボタンは廃止予定です

作者メッセージ

また短くてすみません‼

2024/10/19 22:59

ID:≫apE8Ebt/Yxa52
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